まとめ
『敗者の想像力』をめぐって(5)
★今日のベビメタ本日5月31日は、過去BABYMETAL関連では大きなイベントのなかった日DEATH。 小学2年生のとき、団地の、不要物を燃やす穴に落ちて全身火傷を負い、1か月ほど入院していた。そのときから本を読むことを覚えた。最初に好きになったのは北杜夫だった。半年しかいなかった東京の中学1年の同級生に井上光晴の娘さんがいて、一度家に遊びに行って書斎を覗かせてもらったことがあった。それで、千葉へ引っ越した後、文庫になった『地の群れ/虚構のクレーン』『海へ行く駅』を読んだ。考えてみれば、その同級生というのが直木賞作家の井上荒野氏である。彼女は忘れていると思うが、ぼくの苗字は日本人としてはレアなので、当時はお互い「変な名前」と言い合っていた。!(^^)!イジメられていた時期、ぼくは本を読みふけることに唯一の楽しみを見出していた。小遣いをつぎ込んで文庫本を買いあさり、本棚は作家ごとに異なる色の背表紙で埋まっていった。...