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まとめ

Legend S参戦記(4)

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(承前)ピアノのイントロの最後、照明は赤く変わる。ステージ階段上、マントを着たSU-にスポットライトが当たる。「♪幾千の夜を超えて~」と歌い上げるSU-の眼差しが強い。観客席は手拍子をしながら、その歌声をかみしめる。その静から、バンドのイントロが入った瞬間、SU-の顔が歪み、「アカツキだ―」と叫ぶと、曲調は激情に変わる。前述したように、今日の両ギター神のハーモニックスの入れ方は半端じゃない。ぎゃう、ぎゅいーん、きいーん、きゅわーんというオノマトペではなかなか表現しがたい音が、狐火、鬼火のように、ステージ前面だけでも、上手に6個、下手に6個、合計12個ものパイロの炎に呼応する。だが、ツインギターソロになると逆にそれは端正なハーモニーに変わる。それは階段上のSU-が、現れたもうひとりのSU-と擬闘を繰り広げるからだ。昨日もそうだったが、もうひとりのSU-は赤いスカートをはき、側転、ジャンプで変幻自在の攻撃を繰り出し...
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