まとめ
巨大キツネ祭り参戦記(3)
(承前)ステージ正面の上には半円盤状の構造物があり、その側面には窓のような四角く赤い照明がついている。赤い光に照らされた場内はまるで夜明け前の霧の中にあるようだ。ピットにも、見上げるシート席にも続々と客が入ってくる。3万人収容のはずだが、4月のレッチリツアーのNBAスタジアムや東京ドームに比べるとなぜかシート席最上段でも近い気がする。18:50。BGMが「ペインキラー」に代わると周りの客も軽くヘドバンし始める。曲終わり、大拍手。胸が熱くなる。ここにいるすべての観客があのロブハルフォードとの共演を思い出しているのだ。開演時間の19:00になってもBGMは止まらない。ピットはもちろん、見上げる500レベルのシート席までびっしりと埋まっている。超満員である。「演出の都合上、非常灯を消灯します」と言うアナウンスに続いて、非常灯が消えると歓声、拍手。そしてついに、19:07。あの「BMD」の神秘的なイントロが流れた。その瞬間3万...