海外ライブの可能性(1) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日3月4日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

<2021年3月3日現在>                
PCR検査数    累積8,403,345     2月3日    6,981,269     直近1ヶ月1,422,076 
陽性判定数    累積434,356     2月3日    393,836     直近1ヶ月40,520 
死者数        累積7,984     2月3日    5,912         直近1ヶ月2,072 
致死率        累積1.84%    2月3日    1.50%        直近1ヶ月5.11%
(データ元:厚労省「新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料」)
 

 

昨日、菅首相は「感染者の減少幅が鈍化していること」「医療提供体制がまだ不十分であること」を理由に、1都3県に発出されている「緊急事態宣言」を、予定されていた3月7日から2週間程度延長する考えを表明した。正式には3月7日前に専門家の意見を聞いて決めるという。
「感染者」の減少が進まないのは、1週間当たりのPCR検査数が、2月22日364,541件→2月23日 360,708件→2月24日319,213件→2月25日313,024件→2月26日318,113件→2月27日301,363件→2月28日299,608件と減ってきていたのに、3月1日305,014件→3月2日311,823 件→3月3日376,346件と再び増加しているためである。
1月末に厚労省がCT値を下げる通達をしたこともあってか、陽性率は下がってきているが、発症者ベースではなく、PCR検査の陽性者を「感染者」としている限り、「感染者」はいくらでも人為的に作り出せる。「感染者」の増加を演出すれば、「緊急事態宣言」は永遠に解除できない。
あくまでも陽性者を指標とするなら、マスコミが絶対に報じない検査「数」という母数に左右されない陽性「率」で「感染」状況を捉えるべきである。
また、「医療提供体制が不十分」というのは、国民の責任ではない。
厚労省が感染症法2類相当に指定したままなので、ほとんどの私立病院が「風評被害」を恐れて、武漢ウイルスの発症者を受け入れないことが問題なのである。
なぜ、厚労省・マスコミ・私立病院が作り出している「緊急事態宣言」で、国民が被害を受けねばならないのか。武漢ウイルス禍によって多くの国民が大幅な収入減に陥っているのに、令和2年に実施された人事院勧告では、国家公務員のボーナスが0.05ヶ月分(!)引き下げられただけで、月給は変わっていない。国会議員や地方公務員は、そもそも民間の経済状況に合わせる人事院勧告制度の対象外である。
痛みを感じていない人たちが、「緊急事態宣言」の発出やその解除を切実なものと考えるはずがない。

数多い日本のアーティストの中で、BABYMETALの際立った特徴は、欧米の音楽市場ですでに一定の地位を占めていることである。
これまでBABYMETALが公演ないしフェスに参加した国は、23か国83都市におよぶ。
10 BABYMETAL BUDOKANは、オンライン配信されておらず、国内ライブのため、ファンカムはもちろん、ライブ中の写真も厳しく規制されている。そのため、これらの国・都市のファンは、SNSで日本人が発する文字ベースの情報から、ライブの様子を想像することしかできない。
こんな状態が続くと、彼らの心がBABYMETALから離れてしまうのではないかと心配になる。
1日でも早く、海外でもライブができるようになるといいのだが。
Arthistmetalさんから、日本は感染者数が少ないのに、入国者への規制が強すぎるという内容のコメントがあった。
日本では、入国者はもれなく、空港で抗原検査を行い、そこで陰性になっても、公共交通機関を使えず、宿泊施設で2週間の「自主隔離」が必要となっている。
ただし、その時発症している人だけが陽性になる抗原検査なので、「ウイルスの死骸が鼻に5匹分ついていた」だけで陽性になるPCR検査とは違う。それで陰性なら、自由に行動しても問題はないはずである。
アメリカでは、入国する州が指定する検査機関での72時間以内の「陰性証明」があれば、入国後、自由に行動できるらしい。
確かに外務省の「海外安全ホームページ」によれば、アメリカ合衆国は、「日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている92か国・地域」にも、日本からの渡航者や日本人に対して入国に際して条件や行動制限措置を課している156か国・地域」にも入っていない。
だったら、チームベビメタの出演者、同行スタッフ全員が精進潔斎して、渡航3日前に陰性証明をとれば、アメリカツアーができるんじゃね?
国によって「感染状況」や生活規制のレベルはまちまちだが、10 BABYMETAL BUDOKANはもちろん、先日オーストラリアでテニス全豪オープンが有観客で行われたように、防疫規制のレギュレーションに従いつつ、大規模イベントが開催される例は出始めている。
ただし、海外からの入国者を厳しく制限し、2週間の隔離措置をとっているのは、日本だけでなく、アジア諸国のほとんどである。これは、欧米諸国の10万人当りの「感染者」数や「死者」数が、アジア諸国の数十倍に達するからである。
仮にBABYMETALがアメリカでライブツアーをやった場合、日本に帰ってきてからの2週間自主隔離される。それは確かにうざったいが、ある程度の長期ツアーなら、ゆっくりと身体を休めることができる。まあ、日本人メイトが今までのようにツアーに同行するのは厳しいだろうが。
そんなわけで、これまでBABYMETALが公演ないしフェスに参加した23か国について、現在の感染状況とライブ開催の可能性を、ネットで検索できるだけ、調べてみた。

 

●シンガポール    人口588万0669人
2013年AFA、2014年AFAおよび初海外単独公演、2018年Judas Priestの前座

 


<2021年2月28日現在>
PCR検査:累計7,290,760件
感染者:累計59,925人 現在80人 うち重症者1人
死者:累計29人

2020年の「パンデミック」初期には、アジアで最も多い感染者数を出したシンガポールだが、累計死者は29人にとどまり、現在はほぼ完全に終息している。
それでも、6歳以下の子どもを除いて、外出時のマスク着用は義務であり、自主隔離を要する陽性判定者が外出した場合には、300シンガポールドルないし6か月以内の禁固刑となる。先日も陽性判定が出たのにタピオカドリンクを買いに行ってしまった女性が、7週間の禁固刑に処せられた。
飲食店、スポーツ施設などは営業を再開しているが、音楽の生演奏、コンサートは不許可。

<日本からの入国>
現在、シンガポールの長期滞在パスを持っている方以外、日本からシンガポールへの入国はできない。
特例の「ビジネストラック」も、現在は停止中。
したがって、BABYMETALがシンガポールでライブを行うのは不可能である。

●インドネシア 人口2億7542万7405人
ジャカルタ    2013年AFA、2020年単独公演予定→延期

<2月27日現在>
PCR検査:累計1076万3757件
感染者:累計132万9074人 現在15万7039人 うち重症者不明
死者:累計3万5981人

2020年6月ごろには1日当たり1,000人以上の感染者が出ていたインドネシアだが、10月ごろから感染者が増加し始め、2021年1月には1日当り1万人を超えた。2月末現在でも8,000人台の感染者数が出続けている。単位は一桁違うが、日本と似たカーブになっている。
バリ島では、観光ホテル、飲食店などが営業を再開しているが、ジャカルタではまだまだ厳しい状況で、大規模なコンサートはできない。

<日本からの入国>
現在、インドネシアの査証免除及び到着ビザ(VOA)は停止されており、観光目的での査証発給は行われていない。ビジネスなど特定の目的のための有効な査証または滞在許可を持っている方は入国できるが、その場合、出発時刻前の72時間以内に検体採取されたPCR検査陰性証明書を提示した上で、到着後、政府指定ホテルでPCR検査を実施し、5日間の隔離が求められ、隔離終了前に再度PCR検査が行われ、陰性であればその後の移動が可能となっているが、到着日から通算14日間は自宅かホテルで自主隔離を行うことが推奨されている。
1日だけのライブのためにこうした措置をとるのは効率が悪すぎ、事実上、BABYMETALがライブを行うことはできない。

 

●台湾 人口2384万5271人
台北    2014年完全櫻楽重音偶像対決、2019年スーパースリッパ10



<2月27日現在>
PCR検査:累計17万4435件
感染者:累計954人 現在28人 うち重症者0人
死者:累計9人

台湾は、中国に最も近い国であるのに、2020年の早い段階から、武漢ウイルスの感染をほぼ完全に抑え込んだ。注目すべきはPCR検査数の少なさだ。クラスターの発生に対して、保健当局が素早く「積極的疫学調査」を行い、30~37という妥当なCT値のPCR検査を限定的に行う「日本モデル」を徹底したからこそ、この成果を生んだのである。
指定施設でのマスク着用は義務。デパート、飲食店などは通常営業。夜市、国内旅行も再開されているが、観光地は時短中で、お祭りなどの大規模イベントは開催延期となっている。

<日本からの入国>
2020年3月19日から、外国人の観光目的での入境は一律禁止されているが、ビジネス、国際会議や展示会、教育・研修などを目的とする入境は認められている。
その際、台湾の在外事務所に必要書類を提出し、審査を経て特別入境許可を取得し、搭乗前3営業日以内に検査したPCR検査陰性証明書(英文)を得なければ、訪台便に搭乗できない。
台湾到着後は、スマートフォンによる入国検疫システムへのオンライン申告などを行い、その後14日間の在宅隔離が行われる。
インドネシア同様、1回のライブのためにこれだけの手間がかかるなら、事実上ライブは不可能である。

●韓国    人口5129万8365人
ソウル 2017年METALLICA公演前座


<2月27日現在>
PCR検査:累計664万9006件
感染者:累計8万9676人 現在7,376人 うち重症者135人
死者:累計1,603人

2020年11月より感染者が再び増加したため、防疫規制として、公共施設でのマスク着用、外出自粛要請、社会的距離の取れない屋内スポーツ施設やサウナの利用禁止、飲食店の営業時間制限、学習塾・教会での礼拝は対面方式にすることなどが義務化されている。マスク着用義務違反は10万ウォン(9,200円)の罰金。

<日本からの入国>
韓国に対して入国制限措置をとった国と同じ措置をとる「相互主義」に基づき、日本に対する査証免除措置と既に発給された査証の効力を停止している。「ビジネストラック」も同様。
したがって、日本人アーティストがライブを行うことは不可能である。
(つづく)