DYSTOPIAの歴史(5) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日1月30日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

<2021年1月29日現在>
PCR検査数    累計6,706,393    2020年12月29日4,802,239    直近1か月1,904,154
陽性判定数    累計379,516    2020年12月29日223,120    直近1か月156,396
死者数        累計5,452    2020年12月29日3,309        直近1か月2,143
致死率        累計1.44%    2020年12月29日1.48%        直近1か月1.37%
(データ元:厚労省「新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料」)

1月29日、小池百合子東京都知事は、ここ数日東京都内の武漢ウイルス「感染者」が1日当たり1,000名を切っていることについて、「ほんの少しだけ光が見えてきた」と発言し、「緊急事態宣言による効果が現れてきている」と評価した。その一方で、NHKは渋谷や大宮など繁華街の昼間の人通りが、昨年4月に比べて減っておらず、中には増えているところもあると報じていた。
なぜ人通りが減らないのに、「感染者」が減ってきているのか。
それはPCR陽性判定者=マスコミのいう「感染者の増加」は、ウイルスの死骸でも検知してしまう無意味な40~50という高いCT値のまま野放しになっている民間PCR検査の増加によって作りだされたものだからだ。
日々厚労省サイトで発表されるPCR検査の件数および陽性判定者数は、検査機関→自治体→厚労省へと集計されるため、それぞれ1-2日間のタイムラグがある。
例えば、土曜日・日曜日は検査機関がお休みのため検査数は少なくなるが、それは翌週日曜日・月曜日に発表される検査数に現れ、陽性判定者数はさらに1日遅れで月曜日・火曜日に発表される陽性判定数に反映される。
したがって、厚労省の日々発表数をそのまま計算すると日曜日・月曜日は検査数が少ないのに、陽性者数が多く「陽性率」が跳ね上がるという結果になってしまう。
それに惑わされないためには、日々の発表数をグラフにしてみればよい。




毎週、検査数がピークになる日から1-2日後に陽性者数の山もピークになることがわかる。
ここ数日陽性者数が減っているのは、先週末から今週にかけて、PCR検査数がやや少なくなってきているからだ。1月16日~1月22日1週間のPCR検査数は517,160件だったが、1月23日~1月29日1週間では470,326件だった。昨年12月21日~27日1週間は366,130件だったから、それでも多いのだが、「緊急事態宣言」発出以降では、初めて前週に比べてPCR検査数が減ったのが今週なのだ。
ロックダウンと陽性判定者数=マスコミのいう「感染者数」は相関しない。
相関するのは、外出自粛による繁華街の人通りの数ではなく、野放し状態の民間機関によるPCR検査の件数である。
「無症状の感染者が他人に感染させる」という武漢ウイルス神話は、PCR検査でウイルスの死骸を検出し「感染者」にしているからである。
陽性者のうち亡くなった方が高齢者や基礎疾患のある方に偏っているのは、武漢ウイルス「だけ」が本当の死因ではないからだ。
マスコミがこれだけ武漢ウイルスの恐ろしさを煽り、「国民一丸となって自粛しよう」と呼びかけているのに、繁華街の人通りが減らないのは、みんな「作られたパンデミック」のウサン臭さに薄々気づいているからだろう。気づいていないのはマスコミや政治家に巣くう「あっちの世界」の人々だ。

DYSTOPIAを生み出すのは、共産主義独裁政権だけとは限らない。
オルダス・ハクスリーが1932年に書いた『すばらしい新世界』は、大量生産・大量消費社会なのに、いつのまにか一握りの「統治者」に支配され、「愛」や自由の価値を知る者を「蛮人」とする社会を描いている。
あらすじをWikipediaから引用する。

―引用―
西暦2049年に「九年戦争」と呼ばれる最終戦争が勃発し、その戦争が終結した後、全世界から暴力をなくすため、安定至上主義の世界が形成された。その過程で文化人は絶滅し、それ以前の歴史や宗教は抹殺され、世界統制官と呼ばれる10人の統治者による『世界統制官評議会』によって支配されている。
この世界では、大量生産・大量消費が是とされており、キリスト教の神やイエス・キリストに代わって、T型フォードの大量生産で名を馳せた自動車王フォードが神(預言者)として崇められている。そのため、胸で十字を切るかわりにT字を切り、西暦に代わってT型フォードが発売された1908年を元年とした「フォード紀元」が採用されている。
人間は受精卵の段階から培養ビンの中で「製造」され「選別」され、階級ごとに体格も知能も決定される。また、あらゆる予防接種を受けているため病気になる事は無く、60歳ぐらいで死ぬまで、ずっと老いずに若い。ビンから出て「出生」した後も、睡眠時教育で自らの「階級」と「環境」に全く疑問を持たないように教え込まれ、人々は生活に完全に満足している。不快な気分になったときは、「ソーマ」と呼ばれる薬で「楽しい気分」になる。人々は、激情に駆られることなく、常に安定した精神状態である。そのため、社会は完全に安定している。ビンから出てくるので、家族はなく、結婚は否定され、人々は常に一緒に過ごして孤独を感じることはない。隠し事もなく、嫉妬もなく、誰もが他のみんなのために働いている。一見したところではまさに楽園であり、「すばらしい世界」である。
フォード紀元632年(西暦2540年)、中央ロンドン孵化・条件づけセンターで最上層階級アルファに属するバーナードは、少し様子がおかしく、人の集まる場所を避け、恥ずかしさに顔を赤らめる、他の人々には理解できない行動をしていた。そんなバーナードの友人は、ヘルムホルツである。ヘルムホルツは、優秀すぎるために孤立している男だった。
ある日、バーナードは、恋人レーニナと「蛮人保存地区」へ旅行に出かけ、そこでジョンという青年と遭遇した。バーナードは、旅行直前の所長の会話との符合から、ジョンがセンターの所長の子供であることを見抜き、ジョンと彼の母親であるリンダを文明社会に連れて帰る。
ジョンは、その物珍しさから一躍時の人となるが、ジョンがいた「蛮人保存地区」とバーナードたちの文明社会では常識がまったく異なるため、摩擦が起きている。「蛮人保存地区」に偶然残されていたシェークスピアの古典を諳んじるジョンの目には、この社会はどうしようもない「愚者の楽園」としか見えない。ジョンは、バーナードの社交の見せ物とされ続けることを拒否して自室に閉じこもっていたところ、彼が密かに恋心を抱いていたレーニナの訪問を受ける。レーニナは、プラトニックな騎士道的恋愛と、その後の結婚を求めるジョンを理解できず、直接的なセックスを求めるが、ジョンはこれを激しく拒絶する。
直後、ジョンは、連絡を受け駆けつけた病院で危篤の母リンダを見舞う。ジョンは、ソーマの快楽に溺れるリンダを「死を恐れない条件反射教育」のために連れて来られた子供たちに邪魔をされつつ看取った。それにより怒りに駆られたジョンはソーマの配給を妨害するが、駆けつけたバーナードとヘルムホルツ共々警察に逮捕される。そして、世界統制官ムスタファ・モンドの元に連れて行かれ、ついにこの世界の全貌を説明された。
世界統制官との問答の後、フォークランド諸島へ島流しとなるバーナードとヘルムホルツと別れた後、ジョンは都市を離れ、田舎の廃屋で一人自給自足の生活を送ろうとするが…。
―引用終わり―

DYSTOPIAは、最初から恐ろしい顔をして人間を支配するのではない。
一見、理性的かつ合理的で、人々を幸せにする素晴らしい社会政策のような顔をして、人々を統制していくのだ。
そして、作中に出てくる「ソーマ」のような薬剤で人々の批判精神を麻痺させ、またジョンが育った「蛮人保存地区」のようにそういう社会を望まない人々の権利も「保証」しているかに見せて隔離し、それでも従わない者は、「死を恐れない条件反射教育を受ける子どもたち」のような人造兵士によって弾圧する。
一握りの支配者が「理性と科学」を用いて人々を統制しようとすれば、それは見かけ上、「素晴らしい世界」に見えようとも、間違いなくDYSTOPIAなのだ。
(つづく)