10年のキセキ(107) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日8月20日は、2012年、Sug Live Battle@渋谷wwwに出演し、Sug、たむらぱんと対バンを行い、2015年には、APOCRYPHA The Red Mass-Ⅱ@渋谷TSUTAYA O-EASTが行われた日DEATH。

8月19日付のオーストラリアの中国語新聞『澳州新報』(AUSTRALIAN CHINESE DAILY)に、北戴河会議で「抗米新八条」が決まったとの記事が掲載され、ネット上で話題が沸騰している。

内容は以下のとおり。(下線部はJaytc)
 

第一条:在中米企業のうちサービス産業、飲食業が今でも中国に残っているが、9月、10月までにこれらの企業を全面的に整理する。
第二条:これから中国は米国に使う新型核兵器を開発する。
第三条:全面的に国防費をさらに増やす。GDPの4%くらい増やす。
第四条:親中国の国々(中東アフリカの国、北朝鮮、イラン)が協力して米国と戦う。
第五条:中国は自分たちの力で科学技術、先端技術、兵器を開発する。米国の同盟国とも縁を切る。中国の友好国とは米ドルではなく人民元で決済する。人民元の経済圏を作っていく。
第六条:米国の包囲網を破る。必ず台湾を武力で侵略する。南シナ海では戦争はしたくない。米国の選挙後に台湾を攻撃する。
第七条:全中国人は米国との戦争の準備をする。食料備蓄、エネルギー備蓄、水備蓄。
第八条:米国と徹底的に断絶する準備をする。14億人に対して呼びかける。


これが本当なら、中国共産党は親中の友好国と人民元経済圏を作る一方、11月3日以降に台湾進攻を実行し、対米戦争に乗り出す決意をしたということである。日本はアメリカの同盟国なので、当然攻撃の対象となる。
ただし、北戴河会議は習近平総書記を始め、歴代の中国共産党要人が毎夏、避暑地に集まって、重要な方針を決める秘密会議であり、決定事項が公式に発表されることはない。武漢ウイルス、アメリカの経済制裁、洪水、蝗害などが次々と起こり、窮地に陥っている中国共産党では、習近平派と江沢民派が内紛状態になっているとも伝えられたが、対米開戦方針では一致したというのが『澳州新報』の記事の骨子である。
同記事のスクリーンショットを添えたが、8月20日現在、『澳州新報』HP上で、「新八条」「北戴河会議」と検索しても「検索結果:没有」と表示される。
ニュースソースをさかのぼると、満州生まれで日本に帰化したジャーナリスト鳴霞氏が8月15日にYouTubeにアップした証言が元になっていると思われる。

https://www.youtube.com/watch?v=uMkW3VmbEzs
今のところ単一ソースなので裏付けはとれず、過剰反応は慎みたいが、事実ならわが国が巻き込まれる可能性が高く、世界が親中国と反中国の二大陣営に分かれて全面的に戦う第三次大戦にもつながりかねない。ライブ再開どころではない。重大な国防問題として、日本国政府は、中国政府の公式見解を問い糺すべきだ。

2019年11月16日、BABYMETALはMETAL GALAXY WORLD TOUR in Japan@さいたまスーパーアリーナを行った。日本ではPMなごやのMOAMETAL聖誕祭以来のライブで、史上最長の全米横断ツアーの凱旋公演であり、かつ3rdアルバム『METAL GALAXY』の国内でのリリースライブとなった。
セットリストは、11月16-17日のSSAと11月20-21日の大阪城ホールの全4公演共通で、以下のとおり。
1.    FUTURE METAL
2.    DADADANCE
3.    ギミチョコ!!
4.    Elevator Girl
5.    Shanti Shanti Shanti
6.    Starlight
7.    Kagerou(神バンドソロなし)
8.    Distortion
9.    メギツネ
10.    PAPAYA!!
11.    KARATE
12.    Road of Resistance
13.    Shine
14.    Arkadia
アベンジャー:11月16-17日岡崎百々子、11月20-21日鞘師里保
神バンド:下手から大村孝佳(G)、BOH(B)、青山秀樹(D)、Leda(G)

5日前の11月11日、ロサンゼルスで行われたTHE FORUM公演のディレイ・ビューイングが、全国39館の映画館で行われていた。本来は10月12日に行われる予定だったが、台風19号の猛威で、関東から東北地方のライブ・ビューイングが中止となった代替上映だが、メイトにとっては、11月は「ベビメタ祭り」の様相となった。
セットリストが「FUTURE METAL」~「DADADANCE」から始まり、「Road of Resistance」→「Shine」→「Arkadia」で終わるところはTHE FORUMと同じだが、3曲目が「メギツネ」から「ギミチョコ!!」に代わり、「Elevator Girl」→「Shanti Shanti Shanti」のあと、THE FORUMでは神バンドソロ~「Kagerou」→「Starlight」→「ギミチョコ!!」→「PAPAYA!!」→「Distortion」→「KARATE」→「ヘドバンギャー!!」→「Road of Resistance」とつなげていったが、日本4公演では「Starlight」→「Kagerou」(神バンドソロなし)→「Distortion」→「メギツネ」→「PAPAYA!!」→「KARATE」→「Road of Resistance」となった。
海外のライブでは、いきなり「らしさ」を全開にする「メギツネ」を前に、代表曲「ギミチョコ!!」を持ってくるのが有効だが、日本ではセトリ後半に「Distortion」→「メギツネ」→「PAPAYA!!」で熱狂させた後、「KARATE」で少し落ち着き、「Road of Resistance」につなげるという意図があったのだと思う。
「Kagerou」前の神バンドソロがなかったことは残念で、PMなごや以降入っていた「ヘドバンギャー!!」は省かれた。
1年前のDark Night CarnivalでSSAに集まった観客には、Chosen Seven体制のもと、SABATON、Galactic Empireを招いて、初めてのヘッドライナーフェスを開催するという喜びがあったが、YUIMETAL脱退という重い事実がのしかかっていたことも事実である。
だが、2019年11月16日のSSAに集まった観客は、BABYMETALがアベンジャーの参加で三人組に「戻った」ことへの喜びと、『METAL GALAXY』がBillboard 200で56年ぶりに坂本九の記録を更新し、「Rock Albums」部門や「Heavy Metal」部門では、アメリカでもイギリスでも1位になった喜びにあふれていた。
オープニングアクトは、Bring Me The Horizon。グラストンベリー、サマソニに続く共演で、すっかりお馴染みになったメイトさんも多かっただろう。
サマソニとはセトリが異なり、SSAでは初日が9曲、二日目は10曲となった。
オリバー・サイクスは何度も「Tokio!」と叫び、観客が一斉に叫ぶ「MANTRA」、客席に分け入る「Drown」、観客をいったん座らせてから一斉ジャンプさせる「Throne」など、観客を巻き込んだステージを展開した。


6人のメンバーのほか、曲目によって2人から4人の様々な体型の女性ダンサーが踊るのだが、下手、上手に分かれたダンサーが冷凍ガスを噴射したり、2人のダンサーが後方の台上でBMTHのロゴ入り旗を振ったりするところには、BABYMETALの影響も感じられた。
約30分の休憩後、いよいよBABYMETALの登場となった。
ステージ奥の大スクリーンにモノクロの幾何学模様が描かれ、「Metal Galaxy World Tour in Japan 」の文字が映し出される。「FUTURE METAL」が始まる。


THE FORUM同様、SU-のオートチューンボイス「We are on the ODYSSEY to the METAL GALAXY. Please fasten your neck brace to HEAD BANG. Are you still playing guitar? This ain't HEAVY METAL. Welcome to the world of BABYMETAL.」から、映像は正八面体の宇宙船がメタル惑星群を飛んでいく画面に変わり、内部のブースにSU-とMOAが「転送」されてくる。大拍手、大歓声。曲自体は横アリ、PMなごやで披露されていたが、このオープニングは国内では初めてである。
そして、2曲目「DA DA DANCE」のイントロが繰り返され、やがて、船のへさきのようにせり上がったステージ上に三人のシルエットが浮かび上がる。照明が落ちるたびにポーズが変わり、三度目に三人が両手を挙げたところで、16ビートにヘヴィメタルのリフというBABYMETALの新Overtuteが始まる。
アベンジャーはSSAでは2日間とも岡崎百々子。大阪城ホールでは鞘師里保が2日間務めた。
THE FORUMとの違いは、ここがBABYMETALの“ホーム”だということだ。観客は事実上の1曲目であるこの曲で、常時「オイ!オイ!…」と叫びながら、的確なタイミングで「フォー!」と叫んでジャンプする。
アップになったMOAの顔はニコニコ。ぼくらも思わず嬉しくなって笑ってしまう。


1番が終わると、MOAがセンターに立って「ダッダンス、Do the Dance…オーバーナイトでセンセーション」というローチューンのラップ。『ヘドバン』のインタビューでは、ラップはMOAMETALさんでしょという質問に「Only The Fox God Knows」といっていたが、やっぱりMOAなのだ。右手ではたくような振り付けや、頭を抱えるような仕草がたまらなくKawaii。
音源では松本孝弘が弾いているソロは白いStrandbergを弾くLeda神。歌い上げるような表現力。
「抱きしめてTonight」か「Loveマシーン」を思わせるようなアウトロで曲が終わると、大歓声、大拍手がわく。
間髪を入れず、スクリーンに「GIVE ME…」の文字。
3曲目「ギミチョコ!!」である。
頭指差しダンスで、MOAはまたもニコニコ。SU-も大きな目をキョロキョロさせるコケティッシュな表情、岡崎百々子も笑顔があふれる。客席各ブロックでは、早くも高速サークルモッシュが発生するが、「♪ズッキュン!」「♪ドッキュン!」には正確に合いの手を入れる。
間奏部。SU-が「さいたまー!」と叫ぶと、観客は「ウォー!!」という大歓声で応える。MOA、岡崎百々子は上手、下手でニコニコ顔のまま手拍子を促す。
ソロはLeda神。ベイダー卿=Chris Kellyとは違い、後半部にワーミーペダルを使って「♪キィーンキィーンキュィーン」と音を伸ばす。これぞ正調ギミチョコソロである。
ピットでは、高速モッシュが続く。まだ3曲目なのにものすごいエネルギーが発散されている。
クールダウンさせるかのように、落ち着いたジャズピアノのコードが流れる。だが、すぐその上にメタルリフが響き、ハイとローがカットされたSU-の「Hey Lady Are you going up or DaDaDaDaDa Down?」というSE。
そこからメタルのイントロに乗って三人が浮かび上がった。4曲目「Elevator Girl」である。
舞台上の分割ステージがどんどんせり上がっていき、ピット床面から見上げると5メートルほどの高さとなる
同時に、バックの大スクリーンには炎のフレームでできたエレベーターが上下し、ステージで踊る三人のダンスと合成された。
「♪上へ参ります、下へ参ります…」というSU-の声はよく伸びている。「♪締まるドアにお“気を付けく“ださい」のDの音と、「♪火あぶり針地“獄のフロ”アです」のD#の音の歌い分けも超正確である。
「♪Going up Going Down Going up Going to Hell Yeah!」というMOAのScreamもよく通る。
間奏部のLeda神と大村神によるDjent風の速弾きリフも、見事にハモってよく聴こえる。
ぼくの個人的見解だが、やはり日本の神バンドの演奏力は世界一である。無駄な力が入らず、アンサンブルに一切の「濁り」がないのだ。それは各メンバーのタイム感の合い方、押弦の力加減によるピッチの精度、ピッキングによる音量・音質の均一さ、多くの現場で培われた練度など様々な要素によって達成されたものである。
重く、激しく、粗削りなのもメタルバンドの魅力だが、日本の神バンドは、ソロでのフレージングの独創性、伴奏での正確かつスリリングなノリという意味で、銀河神バンドの数段上のレベルにあると言わざるを得ない。
曲終盤、観客は「♪上へ参ります、下へ参ります」に「オイ!オイ!オイ!オイ!」と合いの手を3回繰り返す。この曲が新生BABYMETALの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」だということがよくわかっているのだ。
ピタッと決まったポージングで曲が終わり、拍手と歓声が収まると、暗転した会場にシタールの音が流れる。
5曲目「Shanti Shanti Shanti」である。
インド風のポーズをとった三人が浮かび上がり、スクリーンに黄色い万華鏡の模様が映ると、とたんに客席にカレーの匂いが充満する。


「♪Shanti Shantiシャンティ~」というMOAの澄んだコーラスに、SU-が「♪生けるものたちのプラナ」「♪命の花咲くチャクラ」「生けるものたちのサンサーラ」と応える対位法的なコンビネーションは、新生BABYMETALのひとつの特徴である。「♪舞い上がれよカルマ」から、力強いメタルの2拍子リズムが始まり、客席はうっとりと三人を見上げながらヘドバンタイムに入る。
全米横断ツアーを経て、MOAとアベンジャーによるインド舞踊はすっかり板に付いた。特にぼくが好きなのは「♪夢に夢見て踊る」のところのMOAの足さばきと、「Ali Ali Ali Ali」のところの岡崎百々子の首クネクネである。
もともとキツネサインは、インド舞踏/ヨガでは「シンハムカ」(獅子の頭)というハンドジェスチャー=印=ムドラーであり、ムドラーに足や身体の動きを加え、ポージングを連続させて宗教的な意味を表していくことは、表現としての振り付け=BABYMETALダンスと同じ方法論である。
間奏部の3拍子パートになると、観客はヘドバンしながら3拍目に「オイ!」と叫ぶ。ボリウッドメタルのこの曲は、この時点で発表されていた2020年3月以降のタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンといったアジアツアーにぴったりだったのだが、残念ながら憎き武漢ウイルス禍で延期となってしまった。
曲が終わり、暗転するとエコーの効いたアンビエント風のインターリュードが流れる。なんとなく和風だった2018年Darksideのものとは違う。やがて、緑色のレーザーが放たれ、「♪ラララ、ラーラーラーラーラー…」というコーラスが聴こえてくる。6曲目「Starlight」である。
曲目がわかったとたん、客席のあちこちでキツネサインが高く掲げられた。
この曲は、故・藤岡幹大神に捧げられた曲であり、チームを去ったYUIMETALへの惜別の思いも込められている。だから、最初の振り付けで、MOAと岡崎百々子は祈りのポーズをとる。
それをわかっている日本のメイトさんたちは、追悼と惜別を込めてキツネサインを掲げたのだ。
Djentの細かいリフでブラストビートが始まり、SU-の歌声が響き渡ると、ピットではまたもサークルモッシュが発生した。ブレイクダウンパートに入ると、リードをとるLeda神のアンプの音がディーゼル系のゴリゴリした音に変わり、変拍子の複雑なソロを奏でる。
SU-は「♪Fly higher in the sky」と「♪Fly higher in the night」、「♪Starlight、Starlight光放つあの場所へ」 とハイトーンで歌いあげ、「鎮魂から運命の浄化へ」という曲のモチーフを表現する。どんなに熱狂的なライブでも表現の深みに到達しているのが、BABYMETALだ。
(つづく)