10年のキセキ(74) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日7月6日は、2019年、BABYMETAL ARISES Beyond the Moon Legend-M@ポートメッセなごや初日が行われ、MOAが「ヘドバンギャー」で「♪20歳の夜を~」と歌い、「Shine」が初披露された日DEATH。

熊本県で球磨川が集中豪雨によって氾濫し、死者44名、心肺停止1名、行方不明10名など大きな被害が発生しました。また宮崎県でも本城川が氾濫し、鹿児島県や福岡県でも氾濫危険水位を超えている川があります。
警察、消防のほか、自治体から要請を受けた自衛隊も懸命の防災業務を行っている最中ですが、亡くなった方々のご冥福と、被災地の一日も早い復興を祈念いたします。

東京都知事選挙は、投票率55.0%で、小池百合子氏(自民・公明推薦)が前回を上回る約366万票を得て当選した。当選後のインタビューで小池氏は「喫緊の課題は新型コロナ対策。第二波に備える意味でも非常に重要な時期。しっかり対応していきたい」と述べた。
ちなみに東京都の「感染者」が増えているのは、ウイルスが変異した「第二波」のせいではなく、PCR検査数を増やしているからである。東京都のPCR検査数と陽性判定者数は以下のとおり。
4月01日~10日計 検査数3,010件 陽性判定763人
4月11日~20日計 検査数2,859件 陽性判定712人
4月21日~31日計 検査数3,031件 陽性判定372人
5月01日~10日計 検査数5,555件 陽性判定184人
5月11日~20日計 検査数11,338件 陽性判定111人
5月21日~31日計 検査数8,238件 陽性判定130人
6月01日~10日計 検査数15,106件 陽性判定250人
6月11日~20日計 検査数16,235件 陽性判定346人
6月21日~30日計 検査数16,608件 陽性判定569人
緊急事態宣言中の4月~5月初旬は、10日間計3,000~5,000件だったのに、宣言延長が決まる5月中旬に1万件を超え、宣言解除後の6月初旬からはなぜか15,000件~16,000件に増やしている。
マスメディアでは「4日連続100名以上」といって煽るが、PCR検査数の増加=母数を考慮しないで「感染者が増えている」と思い込むのは間違っている。
なぜなら、PCR検査の陽性判定者は、あくまでも任意で検査を受けた者を母数としたものに過ぎず、都民全体の「本当の感染者数・感染状況」とは無関係だからである。
しかも、このブログで繰り返し書いているように、感度70%特異度97%までは、計算上、過半数が偽陽性となる。つまり、PCR検査数を増やせば、偽陽性を含めて「陽性判定者」が増えるのは当たり前で、それは東京都全体で感染者が増加していることを意味しない。
そもそも武漢ウイルスは「死病」ではなく、感染しても大多数が完治する「風邪」である。大切なのは、高齢者や基礎疾患保有者が肺炎を発症したとき、すぐに集中治療できる体制を確保することである。
小池都知事が述べた「しっかりとした対応」が、メディアが煽るままに、PCR陽性者の増加をもって「第二波」の到来とし、再び自粛を要請するという意味なら、経済的な大打撃を招来した「第一波」の過ちの繰り返しになる。

2018年6月1日、BABYMETALは、ワールドツアーの舞台をヨーロッパへ移し、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われたRock am Ring 2018に出演した。
ステージは、マリリン・マンソンがトリのCrater Stageの16:10~16:55。
Download UK 2016と同じく、開演数時間前は豪雨だったが、観客はBABYMETALの登場を辛抱強く待ち、6万人近くにふくれあがった。


セットリストは以下のとおり。
1.In the Name of
2.メギツネ
3.ギミチョコ!!
4.Kagerou(仮称:Tattoo)
5.Distortion
6.KARATE
7.Road of Resistance
サポートダンサー:丸山未那子、佃井皆美
神バンド:大村孝佳(G)、BOH(B)、青山秀樹(D)、ISAO(G)
Rock on the Rangeではオープニングの「In the Name of」のあと、2曲目「Distortion」→3曲目「Kagerou」という新曲中心の流れだったが、Rock am Ringでは、2曲目に「メギツネ」→3曲目に「ギミチョコ!!」というお馴染みの曲でスタートし、そのあと4曲目「Kagerou」→5曲目「Distortion」という新曲パートになり、再びお馴染みの「KARATE」「Road of Resistance」で〆るという流れになった。


「In the Name of」では、従来のBABYMETALのイメージを覆す異様さだったが、2曲目に「メギツネ」が入ったことで、観衆のボルテージは一気に上がった。
MOAのよく通る「ソレ!ソレ!ソレ!ソレソレソレソレ!」や「コンコンコンココンコンココン!」の声に合わせて、一気に会場がBABYMETAL色に染まり、観客たちが踊り出した。
ブレイクでのSU-の煽りは、「ヘイ!Rock am Ring!グーテンターク!Are you ready to jump?  I can’t hear you!Are you ready? 1,2,1,2,3,Jump!」というドイツ語を交えたもの。
下手ギターにはLeda神に代わって、ESPのSNAPPER-7藤岡モデルを持った大村神が入っていた。
この日、Legend-S-のライブ映像を用いた「No Rain No Rainbow」のMVが公開されていた。
日本時間23:30ごろにライブが始まり、360°Live Streamで配信されていた。それを見ていた日本のファンから「大村さん、藤岡さんのギター使ってる」というツイートが、数分のうちに数十件上がってきた。日本でBABYMETALの海外ツアーを注視していたファンもまた、藤岡神と同じ下手に入り、藤岡モデルを弾く大村神の思いを共有していたのだ。


3曲目「ギミチョコ!!」では、「Give me…Give me…」のSEに、女性客から悲鳴のような歓声が上がった。
Dark Side 仕様では、ステージ前面にMOAとサポートダンサー二人が並び、ぶるんぶるん腕を振り回して全力のダンスをする。もちろんMOAは「♪あたたたたーた」から「♪ズキュンドキュン」までニコニコ顔でScreamする。大村神は藤岡神が乗り移ったかのような渾身のソロ。ステージ前には数か所のサークルピットが発生し、クラウドサーフも起こった。
4曲目、SU-ソロの「Kagerou」は、当時「Tattoo」という仮称で広まっていたが、360°Live Streamでは「Untitled」となっていた。大村神が弾くことによって、イントロのリフのニュアンスがよりヘヴィな印象になった。大きなアクションのアピールに観衆は歓声を上げていた。
5曲目の新曲「Distortion」は、「In the Name of」のハウリング音からつながるパターンではなく、いきなり「Wow Wow Wow Wow…」というコーラスが響くところからイントロが始まる仕様になった。
間奏部の手拍子のところでは「Rock am Ring!Clap your hands!Scream and Shout!」と煽り、「Sing!♪Wow Wow Wow Wow」とシンガロングさせた。ただし、観客はまだ「Distortion」になじみがないのか、シンガロングの声は大きくはなかった。
6曲目「KARATE」では、間奏部のドラマで、多くの観客席が、傷つき倒れた四人が肩を組んで前進し、「♪ひたすらセイヤソイヤ戦うんだ…」と踊り出すところで拍手をした。BABYMETALの現状を理解しているのか。
ここで、「BABYMETAL!」のシュプレヒコールがわき起こる。7曲目「Road of Resistance」のイントロで、四人がコロナ旗を担いで登場すると再び大歓声と拍手が起き、SU-が客席を分ける仕草をすると、2015年メトロックTOKYOのような巨大サークルピットが出現した。
シンガロングパートでは、SU-が何も言わないのに、ドイツ人観客は「♪Wow Wow Wow Wow…」と自然に歌い出した。SU-は一瞬驚いたような表情から微笑みを浮かべて耳に手を当てた。大村神はニコニコし、「そうだよ!これだよ!」というような表情を見せ、MOAは一瞬、泣きそうな顔になったが、後半はよく通る声で「♪Wow Wow Wow Wow…」と歌い続けた。
YUIMETALが欠場していることや、藤岡神が亡くなったことを、どれだけのドイツ人観客が理解していたのかはわからない。だが、2014年のケルンでのドイツデビュー、2015年のRockavaria、Rock im Revier、フランクフルト、ベルリン公演、2016年のケルン、シュトゥットガルト公演と、ヨーロッパではイギリスに次ぐライブ数をこなしてきたBABYMETALは、すでに大人気バンドになっていたのだ。
翌日6月2日、同じ主催者によるRock im Park 2018@Zeppelinfeldでは、SU-とMOAが、サポートダンサーと同じように目の回りを濃い色で塗るデーモン閣下風メイクで登場した。


これが本人たちの発案によるものかは不明だが、のちのインタビューで、2018年のワールドツアーでは、ヨーロッパシリーズでようやく新しいスタイルに自信が持てるようになっていたと述べていることから、あえてKawaii METALのイメージを捨てて、Darkside仕様=悪魔っぽさを強調する試みだったのだろうと思う。
だが、これにはさすがに日本のファンもショックを受け、批判的なツイートがあったのも事実で、すぐに元に戻った。
(つづく)