10年のキセキ(71) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日7月1日は、2014年、BABYMETAL初のヨーロッパツアー初日、パリ公演@ラ・シガールが行われ、YUIが「ヘドバンギャー!!!」の2番を歌った日DEATH。

今年、武漢ウイルス禍が世界を覆い、METAL GALAXY World Tour 2020の残りは中止を余儀なくされた。
情報隠蔽による感染拡大の責任を世界中から非難される中国は、逆に居直って戦狼的(War Wolf)外交を進め、核実験を行い、国家安全法を制定して香港への締め付けを強化しているが、一日5万人が出入りしていた北京市の青果市場では「感染者」のクラスターが再燃し、6月初旬から降り続く雨で三峡ダムは決壊寸前となり、4億人の人口を抱える長江流域は大洪水となっている。
一方、武漢ウイルスで最多の「感染者」「死者」を出しているアメリカは、香港人権民主主義法・香港自治法・ウイグル人権法を可決し、中国との対決姿勢を強めているが、国内では大統領選を控えてメディアを使った両陣営の非難合戦と反人種差別の抗議行動が全米に広がっている。
北朝鮮は再び凶暴化して韓国を恫喝しているが、その韓国は昨年の日本による対韓輸出管理正常化をWTOに提訴し、明治産業革命遺産の世界遺産認定取り消しをユネスコに働きかけている。
そして日本国内では、ようやくプロスポーツが始まり、徐々に日常が戻り始めているのに、PCR検査を大量に行って「感染者」を出し続けているたった一つの自治体とメディアが「第二波」の恐怖を煽る中、厚生労働省が「ワクチン開発加速並行プラン」を策定し、来年初頭から「国民全員のワクチン接種」を推進している。
これは従来、段階を踏んでいた研究開発→非臨床試験→臨床試験を同時並行で行い、薬事申請→審査→承認のプロセスもすっ飛ばして、接種を開始するという恐るべきものである。ワクチン全般の恐ろしさについては、ブラウザーで「ワクチンの闇」と検索すればものすごい数の実例と、それで誰が得をしているのかがわかる。
現在、国が巨額の資金を出して開発されている国内外の「新型コロナウイルスワクチン」の開発企業とその中身は、厚生労働省のHPで公開されている。要するに、人体に武漢ウイルスのRNAや、実験動物の細胞が作ったDNA・抗体を直接注射するわけだ。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000635865.pdf
その効果を信じたい人は打ってもらえばいい。だが、それが全く効かない可能性や副作用があることを決して忘れてはいけない。義務化はゼッタイにゴメンだ。
このブログでは、武漢ウイルスは「死病」ではないと言い続けてきた。
統計的な「超過死亡」の考え方を武漢ウイルス「だけ」に当てはめ、「今年の肺炎の死者はすべて武漢ウイルスによるとみなす」という乱暴な米CDCの死亡診断基準を採用しない限り、武漢ウイルスはインフルエンザと同じく、感染しても大多数が数日で回復する「風邪」に過ぎない。日本のように精度の高い予備検査、確定診断を受けた患者の中での死者は少なく、そのほとんどは高齢者である。
武漢ウイルスの感染力は低く、飛沫感染と接触感染だけなので、マスクと手洗い、ドアノブやトイレなど、直接手が触れる部分の消毒、ソーシャルディスタンスの確保は、感染防止に確かに効果的だ。
だが、これほど弱毒性のウイルスだからこそ、感染者をゼロにすることはそもそも不可能だし、無意味である。
スポーツやコンサートの人数制限や、2メートル置きの座席にするのも、全く無意味である。ちょっと考えればすぐわかる。
6月30日現在、日本の「累計感染者」は18,593人であるが、そのうち、16,631人はすでに回復している。そして現在陽性と診断されている984人は、全員入院しているか自宅療養中である。したがって、今、例えば10万人のライブをやったとて、その中に現在陽性と診断されている人はゼロである。だから大声を出そうが、モッシュッシュしようが、感染するはずがないのだ。
いやいや、無症状・無自覚の保菌者がいるかもしれないとか、大阪のライブハウスがクラスターになったじゃないかという反論があるかもしれない。だが、それなら武漢ウイルス流行前のスポーツ観戦やライブ会場で、インフルエンザや風邪をうつされるリスクはどうだったのだ。うつされた人が家に帰って、肺炎を引き起こす可能性のあるおじいちゃんやおばあちゃんに接するリスクはどうだったのだ。
感染症で警戒しなければならないのは「感染すること」ではなく、その病気で「亡くなること」である。
仮に、ライブ観客10万人の中に保菌者がいたとしても、日本の10万人当たりの「武漢ウイルスによる死者」は、0.76人に過ぎない。昨年の交通事故による死者は3,152人。10万人当たりだと2.54人である。
要するに10万人の観客が武漢ウイルスに罹患して亡くなる確率は、ライブ帰りに交通事故に遭って亡くなる確率の三分の一以下なのだ。観客が帰りに交通事故に遭うことを恐れてライブをやらない主催者がどこにいる?
結局は、この武漢ウイルスを「死病」と見るか、社会的なリスクとして許容するかの判断の問題なのだ。
 


BABYMETALが直面した2018年のDarksideロゴを覚えているだろうか。
黒い月の背後から、白い太陽コロナが噴出する金環日蝕のデザイン。
コロナウイルスは、太陽コロナに形状が似ているためにそう名づけられた。
あれは偶然だったのだろうか。それとも、運命がBABYMETALに対して与えた「予兆」だったのだろうか。
2019年6月にLight Sideに転じたBABYMETALが、世界をひとつ-THE ONE-にする戦いに再び乗り出したところで、またもや闇が立ちはだかった。それは太陽コロナから名づけられた新型コロナウイルスだった。世界は分断され、国内にも対立が広がり、友だち同士が大声で笑い合い、ハイタッチすることも禁じられた。
BABYMETALは、自粛期間中、『Live at Tokyo Dome/Red Night & Black Night』、『Live at Wembley Arena』、『Legend-S- Baptism XX』をYouTubeで無料プレミア公開し、世界中に希望を灯そうとした。
だが、今度の闇はBABYMETALの顔笑りだけでは乗り超えられそうもない。
東京ドームの11万人、巨大キツネ祭りの8万人、Legend-S-の2万人が、それぞれの地元や現場でBABYMETALのキセキやヒロシマの悲劇と復興を語り伝えたように、ぼくらメイトは、今こそ「作られた武漢ウイルス禍」の正体を暴き、世界を覆う闇=Darksideと戦わねばならない。
Don’t be a sheep!

2018年5月8日米ミズーリ州カンサスシティのUptown Theater。
現地時間20:00にスタートしたインド出身のプログレメタルバンドSkyharborのオープニング・アクトが終わり、ステージにはスクリーンのない小箱用の白い紗幕が張られた。
21:15、紗幕に「Metal Resistance Episode Ⅶ」という文字が映し出された。
「紙芝居」のナレーションは「Light and Darkness…」から始まるFOX DAYのトレイラー後半だった。
いよいよBABYMETALの2018年がスタートする。
Legend -S-で初披露されたインスト曲「In the Name of」のドラムビートが鳴り響き、紗幕が落ちた。
バックドロップはいつものBABYMETALロゴではなく、太陽コロナを黒い月が覆い隠す金環食ロゴ。
ステージには、金で縁取りされた黒いロングガウンとキツネミミのフードを身につけ、錫杖を持ったSU-を中心に、いつもの三人ではなく四人がいた。ひとりはMOAだ。残りの二人はSU-より大柄で、目の回りが真っ黒にメイクされている。見たこともないメンバーだった。
四人はSU-と同じコスチュームで、何も言わずに錫杖をトントンし、時折それを客席に向けるだけ。会場は一瞬静まり、やがてザワザワし始めた。
YUIの欠場は広島Legend-S-と同じだが、事前説明は何もなく、BABYMETALが四人になっている。ショックを受けてYUIの名を叫ぶ観客もいた。
セットリストは以下のとおり。
1.In the Name of
2.Distortion(初披露)
3.Elevator Girl(初披露。仮称:ダダダダ)
4.Kagerou(SU-ソロ。初披露。仮称:ユラユラ→Tatoo)
5.GJ!(MOAソロ)
6.紅月-アカツキ-
7.メギツネ
8.ギミチョコ!!
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE(Unfinished Ver.)
神バンド:Leda(G)BOH(B)青山秀樹(D)ISAO(G)
サポートダンサー:佃井皆美、丸山未那子
ザワつく空気の中、キィーンというハウリング音が鳴り響く。ドラム音が繰り返される。
「♪Wow Wow Wow Wow…」とコーラスが入る。
2曲目は、ツアー直前の5月7日にいきなり全世界配信リリースされた「Distortion」だった。
YUIは不在だが、新曲披露に場内は大歓声となった。ライブを見に来るほどだから、観客のほとんどがこの曲を知っていた。
四人がガウンとキツネミミのフードを脱ぐと、ヘッドギア&黒い鎧+スパッツの新コスチュームが顕わになった。MOAはツインテールではなくヘッドギアからロングヘアが伸びていた。


上手ギタリストはMy Little God@川崎CLUB CITTA‘で仮バンドのサポートギタリストを務めた8弦ギターの使い手、ISAO神。Leda-ISAOコンビによるDjent色の強いツインギターのリフが空気を切り裂く。
二人のサポートダンサーは、上手がジャパンアクションエンタープライズ所属の佃井皆美。『仮面ライダー鎧武』など、多くのドラマ・舞台をこなしてきたアクション女優である。
下手はMIKIKO師率いるダンスユニットELEVENPLAY所属の丸山未那子。ELEVENPLAYの公演はもとより、『ピノキオの大冒険』から、吉本Show喜劇、あらびき団まで多くのミュージカル、舞台をこなし、日本俳優連合公認アクションライセンス技斗上級の資格を持つダンサー・振付師・女優である。
二人ともSU-より10歳年上で、身長も162~3㎝と一回り大きい。
二人のサポートダンサーはキレッキレの動きをしており、ステージ中央、最も観客に近い位置にいるMOAも大きな動きで、気迫のこもった目つきをしていた。そして、SU-の歌声はすさまじい声量と正確なピッチで観客の心を射抜くかのごとく響いた。
この時のことを、後にSU-はこう語っている。
―引用―
あのライブは色んな覚悟を持って臨んでいましたね。お客さんからのブーイングを浴びたり、物を投げられたりしても仕方ないと思っていました。MOAMETALもたぶん同じことを思っていたと思います。今回は私が前にいたり、MOAMETALが前にいたり、いろんなフォーメーションで展開するライブだったんですけど、もしMOAMETALが前にいるときに彼女の身に何かあったら、私が守らなきゃとか、ライブをするというよりも戦いに行くような状態でした。(『PMC Vol.13』P.21)
―引用終わり―
同時刻にファンカムを見ていたぼくは、YUIの欠場延長に衝撃を受けると同時に、事前説明なしでステージに上がった四人がどんな思いでこの数カ月を過ごし、どれほどの練習、リハーサルを重ねたかに思い至った。
「♪歪んだカラダ、叫び出す(WowWowWowWow)」「♪歪んだ痛み、斬りつける汚い世界だった」「♪歪んだ翼、飛べるなら(WowWowWowWow)「♪歪んだシハイ、恐れない、偽善者なんてKill捨てちまえよ」という歌詞が、理不尽な状況に直面しているBABYMETALの心境を現わしているように思えた。
「In the Name of」で流れた微妙な空気は完全に変わった。曲が終わった瞬間、嵐のような大歓声が起こった。
3曲目、ジャズっぽいピアノのコードワークにヘヴィなギターのリフ、そこへオートチューンが施されたSU-のボーカルが重なるイントロ。初披露の「Elevator Girl」だった。インダストリアルな雰囲気もあるポップなロックンロール調で、四人が立体的に動き、最後のワチャワチャまで見事なフォーメーションを見せたが、当時は曲名さえもわからず、当初は「ダダダダ」と呼ばれ、やがて「♪上へ参ります下へ参ります」という歌詞から「Elevator Girl」という名称が定着し、そのまま正式曲名になった。


4曲目はSU-のソロ。これまたファーストドロップの「Kagerou」。もちろん当時は正式曲名がわからないので当初は「ユラユラ」と呼ばれ、アメリカツアー中にPAスタッフのセトリを盗み見た方の報告で「Tatoo」となった。正式には「Kagerou」だったのだが。曲調はミドルテンポのR&Bだが、バックのリフはもちろんヘヴィ。しかも振り付けがなく、SU-が歌いながらユラユラとリズムをとっているだけで、会場の視線を一手に集める歌姫としてのストレート勝負をするような曲だった。
オープニングからここまで、去年までのBABYMETALとは全く違う。
ほとんどの海外ライブを担当してきた小神様はもういない。YUI不在で四人体制、ヘッドギア付きのコスチュームもそうだが、曲そのものが全く違う。
だが、その「練度」は初日から非常に高かった。
YUI不在というハンディをカバーするだけでなく、BABYMETALの新しい魅力を訴求しようというメンバー、スタッフ、神バンド、サポートダンサーの気概がひしひしと迫ってきた。
(つづく)