10年のキセキ(63)祝!YUIMETAL聖誕! | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日6月20日は、1999年、YUIMETALこと水野由結が誕生し、2012年、「ヘドバンギャー!!」のMVが公開され、2017年には、KORN US ツアーチュラビスタ公演@Mattress Firm Amphitheatreが行われ、「KARATE」曲中でSU-がYUIにHappy Birthdayと言い、YUIがはみかむシーンが見られた日DEATH。

水野由結さん、21歳のお誕生日おめでとうございます。
BABYMETAL10年の歩みを振り返る「10年のキセキ」は63回目を迎え、2017年の半ばまで来ましたが、YUIMETALとしてのあなたの笑顔がBABYMETALのステージで輝いていた7年間は決して色あせることなく、永劫回帰し続けます。
現実存在としてのあなたは、今もリスタートへ向けて心と体を整え、準備を進めている最中でしょうが、いつかあの笑顔が再び見られることを、メイト一同、心よりお待ちしています。


なお、公式サイトより、来週6/28(日)YouTube公式チャンネルにて、2017年12月2-3日に行われたSU-METAL広島凱旋公演 『LEGEND - S - BAPTISM XX』がプレミア公開されることが発表された。
これを見れば、YUIMETALの存在がいかに大きかったか、そしてSU-とMOAがその「穴」を補うためにどれだけ頑張って来たかがわかる。9月に発売される『Legend-METAL GALAXY』@幕張メッセの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のMOA+アベンジャー全員疾走の意味を知らせるためにも、ぜひ、家族、親戚、友達に知らせて、「今のBABYMETALの原点」を見てもらいたい。

「10年のキセキ」で、おさえておかねばならないことの一つは、BABYMETALが歩んだこの10年間の世界は、決して平和ではなかったということだ。
BABYMETALが欧米デビューした2014年以降、ヨーロッパではイスラム過激派(IS)、アメリカでは反イスラム排外主義者によるテロ事件が頻発するようになった。
日出づる国から「メタルで世界を一つにする」という目標を掲げて海外へ打って出たBABYMETALに立ちはだかるように、「世界の断絶」を象徴するテロ事件が増えていたのだ。
ウィキペディアに掲載されているテロ事件のうち、ヨーロッパとアメリカにしぼって抜き出してみると次のようになる。
 

●2014年
5/24ベルギー・ユダヤ博物館発砲事件、12/15オーストラリア・シドニー人質立てこもり事件 
●2015年
1/7フランス・シャルリー・エブド襲撃事件、1/9フランス・ユダヤ食料品店人質事件、2/14デンマーク・コペンハーゲン連続銃撃事件、6/17アメリカ・チャールストン教会銃撃事件、6/26フランス・サン=カンタン=ファラビエ工場襲撃事件、8/21フランス・タリス9364号列車内銃乱射事件、9/17ドイツ・ベルリン婦人警官襲撃事件、10/2オーストラリア・ニューサウスウェールズ警察本部銃殺事件、10/3ロシア・コガリムアビア航空機爆破テロ事件、11/13フランス・パリ同時多発テロ事件、11/23アメリカ・コロラドスプリングス病院銃撃事件、12/2サンバーナーディーノ銃乱射事件
●2016年
3/22ベルギー連続テロ事件、6/12アメリカ・オーランド銃乱射事件、7/14フランス・ニース・トラックテロ事件、7/22ドイツ・ミュンヘン銃撃事件、7/26フランス・サン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ教会テロ事件、9/17アメリカ・ニューヨーク・ニュージャージー連続爆破事件、12/19ドイツ・ベルリン・クリスマスマーケット襲撃テロ事件
●2017年
1/29カナダ・クシティー・モスク銃撃事件、3/22イギリス・ロンドン・ウェストミンスター襲撃テロ事件、2018年、4/3ロシア・サンクトペテルブルク地下鉄爆破テロ事件、4/7スウェーデン・ストックホルム・トラック突入テロ事件、4/20フランス・パリ・シャンゼリゼ通り警官銃撃事件、5/22イギリス・マンチェスター・アリーナ自爆テロ事件、5/26アメリカ・ポートランド列車殺傷事件、6/3イギリス・ロンドン橋バラマーケット襲撃テロ事件、6/6フランス・ノートルダム大聖堂前警官襲撃事件、6/19イギリス・ロンドン・フィンスベリーパーク襲撃事件、8/12アメリカ・シャーロッツビル自動車突入テロ事件、8/17スペイン・バルセロナテロ攻撃事件、8/15イギリス・パーソンズグリーン爆弾テロ事件、10/31アメリカ・ニューヨーク・マンハッタン自動車突入テロ事件、12/11アメリカ・ニューヨーク・バスターミナル爆破事件
●2018年
2/18ロシア・キズリャル教会襲撃事件、3/23フランス・カルカソンヌ・トレブ襲撃テロ事件、5/12フランス・パリ・ナイフ襲撃事件、5/29ベルギー・リエージュ襲撃事件、10/15ドイツ・ケルン中央駅人質事件、10/22-11/1アメリカ・小包爆弾テロ未遂事件、10/27アメリカ・ピッツバーグ・シナゴーグ銃撃事件、11/9オーストラリア・メルボルン刺殺テロ事件、12/11フランス・ストラスブール銃撃事件
●2019年
3/15ニュージーランド・クライストチャーチモスク銃乱射事件、8/3アメリカ・エルパソウォルマート銃乱射事件


こう見てくると、2017年はテロ事件がピークだったことがわかる。
とりわけ5月22日のアリアナ・グランデのライブ終演直後に観客を狙った爆破テロが起こったマンチェスター・アリーナは、前年12月14日-15日にレッチリUKツアーでBABYMETALが立ったばかりの場所であり、他人ごとではなかった。


ローマ教皇は、パリ同時多発テロの直後、「これはゆっくりと全体を蝕む第三次世界大戦だ」と述べた。
こうした状況を受けて、日本では国際的なテロ防止の枠組みである「TOC条約」(「国際的な組織犯罪の防止に関する国連条約」)加盟の要件を満たすために、2017年6月15日に「テロ等準備罪」(「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」第6条の2)が成立した。当時野党は「戦前の治安維持法の復活だ」「一般人も処罰の対象になる」といって猛反対した。彼らは一体何を恐れていたのだろう。日本では障がい者施設職員による殺人事件や京都アニメーション放火事件が起こったが、国際的組織と連携したテロ事件は発生していない。
ここに挙げた国々のうち、スペインとニュージーランドを除くすべての国で、BABYMETALはライブを行っている。スペインも、本来なら来週6月23日-24日にバルセロナとマドリッドで単独ライブを行う予定だった。
奇妙なことに、ここに挙げたフランス、ドイツ、イギリス、ベルギー、ロシア、スウェーデン、スペインといった国は、BABYMETALが2014年からライブツアーを行い、2020年METAL GALAXYツアーの対象国でもあったが、テロ事件だけでなく、武漢ウイルスでも最大級の「感染者」「死者」を出した国になった。
BABYMETALが2016年以降のツアーで知名度とファンベースを拡大し、2019年に全米横断ツアーを敢行したアメリカでは、「武漢ウイルスの死者」が11万人を超えた。

さらに2020年5月25日にミネソタ州のミネアポリスで、白人警官による拘束時に黒人のジョージ・フロイド氏が死亡したことをきっかけに起こった黒人差別への抗議デモが暴動へと発展し、全米規模に広がっている。
BLMやANTIFAの正体が何かはここでは論じないが、全体主義独裁政権が押しつけた思想統制に抗する香港デモと、民主的選挙で選ばれた国会議員が多数決で決めた法律を破り、同胞が営々と築き上げてきた資産を破壊・略奪する暴動とは全く違う。
2014年~2019年には、北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射が頻発した。
核実験は、2016年1月6日と2016年9月9日にいずれも咸鏡北道吉州郡豊渓里付近で行われた。
2014年6月26日に複数の弾道ミサイルが日本海に向けて発射され、2016年2月7日には「人工衛星」とされる飛翔体が発射された。2017年には、2月に1回、3月に2回、4月に3回、5月に3回、6月に1回、7月に2回、8月に2回、9月に1回、11月に1回の合計16回に及ぶミサイル発射が行われた。
「Legend-S-洗礼の儀」が行われる3日前の2017年11月29日にロフテッド軌道で発射された「火星15」は、通常軌道なら13,000㎞を飛翔し、アメリカ東海岸に到達する性能を持っていた。
トランプ大統領と金正恩委員長の会談が行われた2018年には一度もなかったが、2019年には再開され、合計13回のミサイル発射実験が行われた。
21世紀の世界に、貧富の差や差別・不平等、圧政、宗教的・政治的対立があることは間違いない。
だが、神の名のもとに無辜の市民を殺害する狂信的テロリストや、全体主義独裁体制で人権を蹂躙し他国を脅かす国家や、「パンデミック」や暴動を作りだして、自由な世界を破壊し、監視社会を実現させようとする動きに、ぼくは断固反対する。
ぼくは、一人一票の普通選挙で選ばれた人が法律を作り、法律に書いてないことで処罰されることがなく、思想・表現・信教の自由が保障された自由民主主義を支持する。
そして、苦境の中でも懸命に生きる人々の心を励まし、国を超え、言葉の壁を超え、人種や性別や世代を超え、「メタルで世界を一つにする」BABYMETALの味方であり続けようと思う。

海外大物バンドの帯同ツアーを無事終えたBABYMETALは、2017年7月18日から、東名阪小箱ライブツアー「五大キツネ祭り」に臨んだ。
東京では、赤坂Blitz(収容定員1,298人)で行われた男性限定の黒キツネ祭り(7月18日)、女性限定の赤キツネ祭り(7月19日)、若者限定の金キツネ祭り(7月20日)と、Zepp Divercity(収容定員2,473人)で行われた高齢者限定の銀キツネ祭り(7月25日)、白塗り限定の白キツネ祭り(7月26日)の5公演が行われた。


名古屋では、Zepp Nagoya(収容定員1,864人)で、銀キツネ祭り(8月8日)と白キツネ祭り(8月9日)が行われた。
8月19日-20日のサマーソニックをはさんで、大阪ではZepp Osaka Bayside(2,801人)で、銀キツネ祭り(8月29日)、白キツネ祭り(8月30日)が行われた。


全9公演で、箱もレッチリ、KOЯNツアーやハリウッドPalladiumと比べても小さく、東京ドーム5万5000人の後、初めての国内ツアーは、高倍率となった。
ぼくはエントリーできるだけ申し込んだが、当たったのは、大阪の白キツネ祭りだけだった。
ハリウッドのホテルで出会ったRichardさんは、東京の白キツネ祭りに当選し、来日することになった。メールのやり取りをしていたので、白キツネ祭り@Zepp Divercity終演後、お台場でRichardさん歓迎オフ会を行い、翌日には、阿佐ヶ谷神明宮、目黒鹿鳴館、渋谷タワレコ、アミューズ本社などの「聖地巡り」をやった。

サマーソニック期間までは滞在できないが、日本のロックフェスに参加したいという彼の願いで、滞在期間中に開催されていたRock In Japan@ひたちなか公園にも行った。オフ会や聖地巡りに参加していただいた方々とも色々思い出はあるのだが、BABYMETALの10年史からは逸脱してしまうのでここでは割愛する。
8月20日、BABYMETALは、サマーソニック2017幕張のメインステージ、マリンスタジアムの大トリFOO FIGHTERSの一つ前=セカンドヘッドライナーとしてのステージに臨んだ。
ぼくは、Sonic StageのOAだったPassCodeを見ようと思っていたので、メッセエリアの開場待機列に並んだ。そこには7月に亡くなったリンキンパークのチェスター・ベニントンへの追悼のメッセージが掲示されていだ。入場してアーティストグッズテントに行ってみると、BABYMETALのグッズはマリンスタジアムでの販売とのことで、結局またもグッズは買えなかった。Guns N‘ Roses大阪に続き、国内2連敗である。
午前中はメッセエリアのバンドを数組見たのち、フードコートで食事。その片隅の狭いステージでは新人アイドルが歌い踊っていた。マリンエリアに移動したのはAll Time Lowが始まる前だった。プラチナチケットなので最前列まで出られるだろうと思っていたのだが、プラチナエリアは下手の端っこであり、すでに身動きできないほどの人で埋まっていた。そこから4時間、Royal Blood、Man with a Missionと立ちっぱなしで見つつ、入れ替わりを狙って前進したが、結局BABYMETALの出番前でも中央に近い柵の前から10列目くらいまでしか進めなかった。見上げる外野席にはまだ少し空席があるものの、アリーナにはひっきりなしに人が流れ込み、ぎゅうぎゅうパンパンに膨れ上がっていた。
18:10。ようやく陽が傾き始めたマリンステージの大スクリーンに「紙芝居」が映し出された。
「…フードコートの片隅でキツネが夜空に弧を描いた夏。そのとき新たな伝説が生まれたのだ。その伝説は2012年から5年間にわたり、夏の訪れとともに音速のスピードで次々に歴史を塗り替えていくのだ。」
2012年のフードコートに始まり、「リンキンパークはこっちじゃないぞ」で始まった2013年のRainbow Stage、2014年、2015年のメッセエリア最大のMountain Stage(山)から、2016年大阪のSonic Stageを経て、ついに2017年はMarine Stage(海)へ。サマーソニックにおける5年間の歩みを振り返る「紙芝居」のナレーションに、メイトたちのボルテージは高まり、圧縮はどんどんキツクなる。
「諸君、首の準備はできているか?」に地響きのような歓声。
「もう一度聞く。諸君、首の準備はできているか。2017年夏、新たな伝説の幕開けだ!」というナレーションに続き、「BABYMETAL DEATH」が始まり、フードを被った三人がうなだれて下手から登場してきた。
(つづく)