10年のキセキ(55) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日6月8日は、2016年、ドイツ・シュトットガルト公演@Longhornが行われた日DEATH。

■武漢ウイルス関連データ
●累計    
・世界 感染確認者6,807,245人>死者397,105人
・日本 感染確認者17,141人>死者916人・退院15,139人・要入院1,082人>重症98人
●10万人当たり
・世界 感染確認者88.23>死者5.15人
・日本 感染確認者13.55人>死者0.72人
出典:厚労省「新型コロナウイルスの現在の状況について」(6月7日12:00現在)

「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)の初代代表を務めた横田滋さんが亡くなった。87歳だった。
1977年、当時中学校1年生だった長女の横田めぐみさんが、部活を終えて帰宅中に、自宅付近で北朝鮮の工作員によって拉致された。
横田さん夫妻は街頭で目撃情報を集めるなどの活動を行ったが、1997年に元工作員の脱北者が証言し、横田さんらが実名公表に踏み切り、他の被害者とともに家族会を結成するまでの20年間、問題が全国的に知られることはなかった。
拉致の疑いが報道され始めても、朝鮮総連、日本社会党(現社民党)、和田春樹(東大名誉教授)、土屋公献(元日弁連会長)、辛淑玉(のりこえネット代表、先住民アイヌの権利回復を求める署名呼びかけ人)、吉田康彦(元埼玉大学教授)ら知識人や、朝日新聞などのマスコミ主流派は、北朝鮮による犯行を否定。
家族会のメンバーが法務省人権擁護局にかけあっても「仕事の範囲外」だとされ、自民党の一部議員が北朝鮮への1100億円におよぶコメ支援を推進し、家族会を「暴徒と化している」と評するなど、拉致被害者の家族が、わが子わが兄弟を取り戻そうとする懸命の努力は妨害を受け続けた。
めぐみさんの拉致から25年後の2002年9月、小泉首相訪朝の際、北朝鮮の金正日委員長が日本人拉致の事実を認め、5人の拉致被害者が帰国したが、めぐみさんは未だに帰国を果たしていない。
横田滋さんの活動によって、多くの日本人が社会主義独裁国家の危険性を認識し、それを擁護する知識人・政治家・マスコミへの不信感に目覚めた。拉致問題は、戦後日本の世論の大転換点だった。
めぐみさん奪還のため、自分にできることを考え続けることが、残されたぼくらに課せられた使命である。横田滋さんのご冥福をお祈りいたします。

2016年9月19-20日のBABYMETAL東京ドーム公演終演後のスケジュールとして発表されたのは、10月5日のZEPP Sapporo、ZEPP Tokyo、ZEPP Diver city ZEPP Nagoya、ZEPP Nambaの東京ドーム2日間一挙見Live Viewingだけだった。
8月の終わりに、Red Hot Chili Peppersの12月UKツアーにSpecial Guestとして帯同することは発表されていたが、国内での単独ライブ予定は発表されていなかった。
東京ドームはMetal Resistance第四章のファイナルと位置づけられていた。当然次はMetal Resistance第五章であり、「世界征服」のネクストステージとしては、X-Japanが立ったニューヨークのMSGが射程に入ってくると思われたし、2016年はこれだけの活躍をしたのだから、日本のNHK紅白歌合戦に出ることや、7月のAPMAsのロブ・ハルフォードとのライブアクトは、グラミー賞の公式HPで紹介されたから、グラミー賞のHR/HM部門へのノミネートも夢ではないと思われた。
そんな高揚した気持ちのまま、10月5日のLive Viewingを迎えた。チケットは二種類あり、THE ONEメンバーは2階の指定席も選べたのだが、ぼくはZEPP Tokyoのピットを選んだ。
当日は台風が来ていたが、東京ドームの感動をそのまま持ち越したファンでZEPP周辺は埋まった。

開演前、喫煙エリアに行くと、NHK『BABYMETAL現象』の21年さんことリーさんと、コスプレで有名になったベッキーさんがいたので、手作りマグネットをプレゼントして、少しお話した。



間に休憩があったものの、Red NightとBlack Nightを合計3時間立ちっぱなしで見て、さすがに膝・腰がガクガクになってしまった。
終演は22:30。そこから新木場経由で帰ろうとしたのだが、強風のため電車が止まってしまった。周辺のホテルをチェックしたがすべて満室になっている。結局、大幅に遅れた終電で最寄り駅の手前まで行き、そこからタクシーで帰宅したのは午前3時だった。
東京ドーム終演から1カ月経っても、依然BABYMETALの次の単独ライブスケジュールは発表されない。
秋風と共に“ベビメタロス”の寂しさが押し寄せてくる。
11月5日、東京ビッグサイトで開催された楽器フェア2016の二日目、入場券で見られる仮バンドのライブが行われた。仮バンドは、ついこの間東京ドームで見たBOH神(B)、藤岡幹大神(G)と、2014年ワールドツアーのアメリカ&Back to US/UKツアーにフル出演した前田遊野神(D)の三人からなるユニット。
午前中に着き、ライブ会場の入り口に行ってみると誰もいない。開場まで時間があったので、展示会場をぶらぶらした。ESPのブースに行ってみると、大村孝佳神や藤岡幹大神のギターが展示されていた。

開場時間30分前に会場入り口に行ってみると、展示会場の待機列に並べと言われた。あわてて展示会場に戻ってみると、500人近い列ができていた。のんびりしていてはダメだったのだ。

幸い、後ろの方に並ぶと列は移動し始め、ライブ会場に入ることができた。ライブ会場後方でBOH神のサラサラ手ぬぐいを販売していたので即購入。
さすがにBABYMETALのライブではないので、黒いベビメタTシャツを着ていた人は少なかったが、観客の中にはライブ会場でお見掛けするBOHコスプレの方もいた。
ライブは、前田遊野神が変拍子の複雑なリズムをキープする中、藤岡幹大神がスケールアウトした変態フレーズを弾きまくり、BOH神がギター並みの速弾きでソロをとる「Common time’s Logic」で始まり、超絶演奏のオンパレード。メタル色は薄いが、80年代型フュージョンでもなく、MeshuggahのようなヘヴィなDjentでもない。
かといって多弦ギター主体のAnimals as Leadersにも似ていない。手練れのプレイヤー同士がプロレスのように技量やセンスをぶつけ合うフリージャズ的マスロック(Math Rock)を志向しているように思えた。
BOH神がMCで、足元のエフェクターをしきりに微調整する藤岡神とやりとりする。

BABYMETALのライブではあり得ない神々の生会話が聞けて楽しかった。最後には藤岡神が全音ハーモニクスでメロディを奏でる「SNOW FLAKES」でウットリした。
ライブの最後に、手ぬぐい購入者に限り、20名だけサイン&握手会に参加できるBOH神とのじゃんけん大会が催された。ぼくは、幸運にも最後まで残り、小松通商のブースで、BOH神、藤岡幹大神、前田遊野神のサインをいただき、握手させていただいた。

不遜にもピッキングハーモニクスに適したピックを藤岡神に尋ねると、「ジャズⅢの一番小さいやつ」を使うといいとアドバイスをいただいた。藤岡神の手はとても柔らかかった。三人のサインは家宝である。
ちなみに、この日10:00から展示場内のパープルステージでKemper(KORG)のデモとして大村孝佳神と藤岡幹大神による演奏も行われていた。そこで、最後に名前のないオリジナル曲として初披露されたのが、2018年My Little God 藤岡幹大追悼ライブ@川崎CLUB CITTA’で最後に演奏された「Wisteria Hill」である。
11月7日、『Youは何しに日本へ』(テレビ東京)。成田空港で取材スタッフにインタビューされたのは、あのイギリス人メイト、リーさんとジェスさんだった。

“You”がBABYMETALの東京ドーム公演に参戦するために来日したことを知ったスタッフは密着取材を決定。番組は、リーさんとベッキーさんが日本のメイトと過ごした2週間を追った内容だった。「メギツネ」MVの撮影が行われた阿佐ヶ谷神明宮や東京ドームなど、リーさんの立ち回り先は、当然BABYMETALにゆかりのある場所ばかりである。
番組司会のバナナマンは『乃木坂工事中』(テレビ東京系)のMCを務めており、2016年6月の放送回では、中元日芽香が、子ども時代に妹(=すず香)が「お父さんと一緒にお風呂に入りたくない」とゴネたのに対して、「ひめちゃんだってガマンして入りよるんじゃけーね」と諭したのを、お父さんが聞いて大ショックを受けたというエピソードが披露されていた。ちなみに中元家では中1くらいまで、お父さんと一緒にお風呂に入っていたとのこと。その娘が二人とも、日本武道館や東京ドームに出たのだから、スゴイことだ。
出演者が見知った人であり、画面上は説明されない関係性もわかっている番組を見るというのは、ムズムズするような奇妙な感覚だった。
12月1日、BABYMETALがGuns N‘ Rosesの日本ツアーの3公演のサポートを務めることが発表された。
さらに1週間後の12月8日、METALLICAの2017年1月のソウル公演に日本人バンドとして初めてサポートアクトに抜擢されたことが発表された。
Guns N‘ Rosesは、洋楽ファンなら誰でも知っている大物バンドだし、“メタル”を名乗るBABYMETALにとって、METALLICAは永遠の師匠である。
レッチリに続いて、これら大物バンドのサポートを務めることは、日本人アーティストとして前例のない凄いことだったが、ネットの中では、東京ドームに11万人を集めるほどになったBABYMETALが、なぜ2014年のLady GAGA帯同と同じように、大物バンドの前座に「戻る」のか、肝心の単独ライブ-Metal Resistance第五章はどうなっているのかという議論が巻き起こった。
さらに、当時、韓国では2015年末の日韓合意以降、日本との外交関係を修復しつつあった朴槿恵大統領の罷免を求めて、毎晩青瓦台前で大規模デモが発生していた。いわゆるロウソクデモである。
そんな騒乱状態の韓国に、今BABYMETALが行くのは危険だという意見が、ベビメタ板にあふれていた。
(つづく)