ツアー各国の状況Ⅱ(1) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日4月2日は、2013年、日テレ「スッキリ!」でBABYMETALが報道され、2016年には、UKロンドンのSEE Arena Wembley公演が行われ、2019年には3rdアルバムの全世界同時リリースと、横アリおよびポートメッセなごやの開催が発表された日DEATH。

■武漢ウイルス関連データ
●累計
・感染国 212か国・地域(香港、台湾、マカオ、欧米諸国の海外領を含む。)
 うち1000人以上47か国、うち100人以上117か国
・世界 感染確認者823,625人/死者6,405人     
・日本 感染確認者2,495人(212か国中28位)/死者69人(212か国中25位)
●10万人当たり
・世界 感染確認者10.68人/死者0.53人
・日本 感染確認者1.97人(117か国中89位)/死者0.05人(117か国中73位)
●現在治療中(感染確認者-回復者-死者)
・世界598,563人 日本1,954人(212か国中34位)
出典: WHO「Situation Report」、厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について」、NHK「NEWS WEB」、Wikipedia「国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況」

BABYMETAL公式から、Metal Resistance Episode Ⅹの具体的なスケジュール等についてはまだ発表がない。
考えてみれば、オリンピックの時期も決まっていないのだから、発表できないのは当然か。
タイ、マレーシア、インドネシア、台湾での単独公演は延期となっているが、5月以降のスケジュールについては変更されていない。
各国の状況について、3月20日から22日にかけて分析したが、あれから10日経ち、状況がどう変わっているか調べてみた。

●フィリピン 
<BABYMETALライブ予定>
5月16日 PULP SUMMER SLAM@マニラSM Mall of Asia

<感染状況>
累積実数:感染確認者2,084人死者88人回復者49人
10万人当たり:感染確認者1.95人死者0.08人

3月28日、29日は1日当たりの新規感染確認者が200人を超え、状況が一変した。30日は100人台に戻ったが、1週間前より多く、拡大傾向が収まっていない。

<渡航制限等>
日本国外務省:危険度レベル3 渡航中止勧告
フィリピン共和国政府:3月22日より当面の間、全ての在外公館における新規査証発給および日本を含む査証免除対象国からの入国を停止。

→現状ではアーティストも、メイトも入国できない。この状態が解除されなければ、当然PULP SUMMER SLAM は開催できないだろう。

●ドイツ
<BABYMETALライブ予定>
6月5~7日Rock am Ring 2020@エイフェルNürburgring
6月5~7日Rock im Park 2020@ニュルンベルクZeppelinfeld

<感染状況>
累積実数:感染確認者67,051人死者651人回復者15,824人
10万人当たり:感染確認者80.88人死者0.79人

縦軸は1,000人単位で、フィリピンの20倍のスケールである。イタリアやスペインなど他のEU諸国同様、ここ数日下り坂になってきているが、1日当たりの新規感染者数は依然4,000人を超える状況である。

<渡航制限等>
日本国外務省:危険度レベル3 渡航中止勧告(感染症)
ドイツ政府:3月17日から非EU市民、非EFTA市民及び非英国市民(以下この項において第三国国籍者という)のEUへの入域を30日間制限する。

→EUおよび英国市民も、緊急の入国理由を示さない場合は入国を拒否されるため、この状態が5月中旬まで延長されれば、ロックフェスは開催できない。

●ポーランド 
<BABYMETALライブ予定>
6月8日ワルシャワ公演@Stodola

<感染状況>
累積実数:感染確認者2,132人死者    31人回復者7人
10万人当たり:感染確認者5.55人死者0.08人



縦軸のスケールはフィリピンと同じ50人単位。3月27日に1日当たりの新規感染者が250人まで増えたが、その後は下がってきている。だが、これをもって収束の方向といえるかどうかはわからない。

<渡航制限>
日本国外務省:危険度レベル3 渡航中止勧告(感染症)
ポーランド政府:全ての渡航者は、入国後14日間の自宅隔離措置が義務づけられる。

→ヨーロッパの中では比較的感染確認者が少なく、入国拒否はしていないが、事実上、アーティストやファンが気軽に行くことはできない。

●オーストリア 
<BABYMETALライブ予定>
6月10日NOVAROCK@ニッケルスドルフPannnonia Field

<感染状況>
累積実数:感染確認者9,876人死者    128人回復者1,095人
10万人当たり:感染確認者111.09人死者1.44人

縦軸は200人単位。3月26日に1日当たりの新規感染者数が1000人を超えたが、ここ数日はやや下がってきている。もちろん、この水準では「収束」には程遠い。

<渡航制限>
日本国外務省:危険度レベル3 渡航中止勧告(感染症)
オーストリア政府:4月10日までの間、シェンゲン域外からの空路での入国を拒否する。

→シェンゲン域外とはシェンゲン協定に加盟したEU、英国およびそれに準じる市民以外の外国人のことを指す。海外アーティストが空路で入国できないのだから、これが延長されればロックフェスは開催不可能である。

●スイス
<BABYMETALライブ予定>
6月11-13日 Greenfieldロックフェス@Interlaken

<感染状況>
累積実数:感染確認者16,176人死者373人回復者1,823人
10万人当たり:感染確認者1375.00人死者4.35人

依然1000人を超える新規感染確認者が連日出ており、10万人当たりの感染確認者数や死者数も多い。

<渡航制限等>
日本国外務省:危険度レベル3 渡航中止勧告(感染症)
スイス政府:3月25日から,リヒテンシュタインを除く全ての国に対して,入国制限を適用する。

→WHOのおひざ元なのに、医療崩壊寸前である。現状では10万人当たりの死者数4.35人は世界ワースト8位である。EUや英国を含めてすべての外国人が入国拒否されるため、この状態が解除されない限り、当然ロックフェスなど開催不可能だろう。

日本を含め、全世界で感染確認数と死者数のみにフォーカスが当たり、武漢ウイルスの感染拡大が国家存亡の危機、世界滅亡のカウントダウンのようにいわれている。
繰り返すが、ぼくは、武漢ウイルスがインフルエンザや風邪から来る肺炎以上に危険だとは考えていない。
各国が感染者の拡大に恐れおののき、緊急事態宣言を出し、外出を禁止し、入国拒否をしているのは文字通り「インフォデミック」だと考えている。
平成30年度(2018年)のわが国のインフルエンザの死者数は3,323人、肺炎は94,654人で、両者を合わせた死者数を人口で割ると、10万人当たり77.79人である。
医療制度が発達した日本でこの数字だから、各国でインフルエンザおよび肺炎を死因とした10万人当たり死者数はもっと多いだろう。
4月1日現在、武漢ウイルスによる各国の10万人当たり死者数は、イタリアですら19.17人で、以下スペイン17.63人、 ベルギー6.18人、オランダ4.99人、フランス4.67人、スイス4.35人と続き、イギリスは2.12人、オーストリアは1.44人、ドイツは0.79人、フィリピンは0.08人、日本は0.05人である。
よく考えてみよう。

もしも、武漢ウイルスを「中国発の恐怖のウイルス」扱いせず、「ただの風邪」としてわざわざ感染確認者数を毎日カウントしなかったとしたらどうなったか。

死者は、「風邪による肺炎」で亡くなる人に加えられ、統計上、通常年より若干増えるだけだったのではないか。
いや、もしそうしていたら、PCR検査を拡大して、偽陽性や軽症者を含めて、要隔離の患者が急激に増えるということもなく、イタリアやスペインのように、重症患者に手が足りなくなり、救えたはずの人も救えない医療崩壊に至ることもなかったはずだ。
このウイルスは、高齢者が罹患した場合、肺炎を引き起こす「ことがある」のは事実で、臨床例ではその場合、重篤化に至るスピードが速いのも事実らしいが、通常ではあり得ないほど多くの重症者が重篤化したのは、医療崩壊によるものだ。
昨夜の専門家会議の会見で、尾身茂氏は、イタリア、スペインはもちろん、ドイツでも、クラスター追跡はやっていないと言っていた。だが、イタリア、スペインとドイツには著しい死者数の差が生まれている。その差は純粋に医療崩壊したか、しなかったかの違いだ。
武漢ウイルスを特別扱いしなければ、緊急事態宣言も、外出禁止も、渡航制限も必要なかった。経済活動も普通に行えていた。
そしてBABYMETALのツアーも何事もなく行われていただろう。
そう考えると、情報を隠蔽し、武漢を地獄絵図にして、このウイルスが「中国発・未知の恐怖のウイルス」であるというイメージを発信した中国政府が憎い。
(つづく)