絶対やるぞ!東京オリンピック | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日2月22日は、2020年、UK・マンチェスター公演(開演20:00)が行われる日DEATH。なお、時差とOAのためBABYMETAL登場は、日本時間2月23日06:15頃と推定されます。

BABYMETALと人間椅子がライブツアーを行っているイギリスから、昨日こんな情報が発信された。
Naoさんという方が、マスクをしてロンドンのバスに乗ったところ「あなたはどこの国の人?」と問いかける女性がいて、「日本人」と答えると、「中国人でしょ?コロナウイルス持ってるんでしょ?しゃべらないで!子どもにうつるから早くバスを降りなさい」と難詰されたという。
これまで、欧米人は日本人の国民性やマナーの良さを称賛し、中国人・韓国人と「区別」していた。
だが今般、岩田健太郎教授のYouTube動画(すでに本人が削除)を見たBBCが、「クルーズ船に関する日本政府の対応は杜撰である」と報道したため、イギリスでは、日本も、中国と並んで新型ウイルスを広めた当事国のようにイメージされている可能性がある。
事実、ロンドン市内のホテルのフロントには「以下の国から来た者は申告するように」との英国保健省の告示が貼りだされ、その国名一覧には中国、シンガポール、日本、韓国、マレーシア、タイ、ベトナムなどアジア諸国が並んでいる。
またロンドン市長選の候補者が、東京オリンピックの代わりにロンドンでの開催を主張する演説をしているという。
考えたくはないが、「パンデミック」を恐れるあまり、英国人の心の奥底にあるオリエンタリズム的偏見が頭を持ち上げ始めているのかもしれない。
それが、BABYMETALや遠征組メイトさんたちへの変な感情にならぬことを祈るばかりである。
タイ政府は2月20日、自国民に向けて日本とシンガポールへの渡航を自粛するよう要請した。日本からタイへの入国拒否ではないため、今のところ3月27日のBABYMETALのバンコク公演が中止になることはなさそうだが、予断を許さない状況ではある。
新型コロナウイルスによる武漢肺炎の流行が明らかになっても、日本政府は中国全土からの入国拒否を行わず、感染症指定および施行も1月31日と遅かったため、国内感染の広がりを防げなかった。一方、イギリス船籍のクルーズ船を横浜港に入港させず、14日間の「検疫」を行ったことで、船内感染が広がってしまった。
日本政府および厚生労働省の初期対応が甘かったことは明らかである。
ただ、だからといって日本政府が「パンデミック」に加担したと考えるのは間違いである。
第一に、このウイルスは「死病」ではない。
中国疾病対策センター(中国CDC)が2月17日に発表した7万2000人余りの疫学調査データによると、致死率はトータルで2.3%程度だが、その内訳は、0‐30代までは0.2%程度、40代で0.4%、50代で1.3%、60代で3.6%、70代で8.0%、80代以上で14.8%となっている。したがって、感染しても健康で免疫力があれば治癒することがはっきりした。中国で屈強な警察官が突然バタリと倒れたとかいうのはデマの可能性が高く、事実なら疲労が蓄積していたのだろう。大げさに語る必要はない。
第二に、このウイルスは「生物兵器」ではない。
新型コロナウイルスCOVID-19は風邪と同じコロナウイルスの変種であり、インドの医師によるHIVウイルスの遺伝子が組み込まれているという投稿は根拠薄弱として取り下げられた。コロナウイルスの研究していた武漢の研究所から「漏れた」可能性があるとしても、武漢市の惨状を見れば意図的なものではないことは明らかだ。今でも「中共憎し」のあまり、これを引用する言論人やネットユーザーは無知としかいいようがない。
第三に、このウイルスの感染力を、インフルエンザウイルスと混同してはいけない。
インフルエンザウイルスは、1回の咳で1万個以上のウイルスが死ぬことなく長時間浮遊し続け、10メートル以内のほとんどの人を感染させる「空気感染」で広がる。
しかし、コロナウイルスは小さな粒子となった飛沫(飛沫核と呼ぶ)を受けて感染する「飛沫感染」しかしない。日本で観光バスの運転手とガイドの感染が確認されたが、他の大多数の乗客は感染していないのがその証拠。しっかりとマスクをしていれば感染拡大のおそれは小さい。
コロナウイルスの一種であるSARSの専門家である根路銘国昭博士は、コロナウイルスである限り、咳やくしゃみの際に空気中で1mも飛べば、ウイルスの外郭のトゲトゲが剥がれ、死滅するという。また、アルコール、石けん水(界面活性剤)に触れると、コロナウイルスは溶けてしまう。(『現代ビジネス』山根一真氏のインタビュー)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70375
中国では「エアロゾル感染」の事例があるというが、エアロゾルとは殺虫剤のような「霧」のことで、外科的に肺を切開した際、噴出したミストにウイルスが含まれていたというかなり特殊な状況であり、街中では起こらない。
エアロゾル感染と飛沫感染と空気感染の違いも判らないアホな政治家のツイートや、中国から飛来する黄砂に付着しているとかいう珍説に付き合う必要はない。
飛沫感染を防ぐには、咳・くしゃみをする者はもちろん、口・鼻・目の粘膜に飛沫が入らないよう、マスクやサングラスをするのが有効である。
ところが、欧米人はマスクをする習慣がなく、WHOもマスクの予防効果を否定しているので、欧米でマスクをしていると、重症者ではないかと偏見に晒される。現にNaoさんが被害に遭っている。日本政府・厚生労働省は、飛沫感染予防に有効なマスクのマナーについて、WHOに提言すべきである。
次にクルーズ船について。
この船はイギリス船籍であり、日本政府は入港拒否することもできた。しかし、厚生労働省は、前例のない「3600人が乗った閉鎖空間で未知のウイルスの検疫」を行うことにしてしまった。
当時から、武漢肺炎の原因はコロナウイルスであることがわかっていたのだから、窓が少なく、空気の入れ替えもできない船室に14日間も留め置いたのは致命的なミスだった。日本のいいトコを見せようとしたのか、乗客の母国政府に引き取りの要請もしなかった。なにより、中国からの観光客の空港での入国はストップせず、クルーズ船は検疫するという決定は明らかに矛盾していた。
もっとも、こう言えるのも今だからであり、2月5日時点で乗客乗員を全員下船させていたら、その後の国内感染者数がもっと増えていた可能性もあるし、多数の日本人が乗ったクルーズ船を香港に追い返していたら、それはそれで「同胞を見捨てるのか」と批判の声が巻き起こっただろう。
いずれにしても、問題はこれからだ。
中国の感染者数は、ぼくの予測モデル通り、ここ数日拡大指数1.01と拡大率が収まってきた。2月中に10万人に達することはないはずだ。一方、医療インフラの劣悪さから、死者数は増え続けているので、致死率は3.0%に達している。
中国は、感染者数で全世界の98.2%を占め、死者数は99.3%を占める。さらにいうなら、湖北省は感染者数の82.6%、死者数の95.9%を占める。つまり、この病気が「パンデミック」「死病」のように見えるのは、すべて武漢市の医療システム崩壊が原因なのだ。
中国以外の地域での致死率は1.1%に過ぎない。しかも前述したように、その多くは高齢者である。インフルエンザを考えれば、パニックになる必要はどこにもない。
日本の国内感染者数は100名を超えたが、わずかに拡大スピードが鈍化してきており、拡大指数は1.10程度、死者数は1名にとどまっている。だが、陰性と判断されてクルーズ船を下船した者の中に感染者が含まれている可能性も考えると、今後国内の感染者数はまだ拡大を続け、ぼくの予測では、2月末には200名を超える見通し。だが、気温の上昇とともに感染者の拡大は収束し、3月末には1日数名単位になるはずだ。
日本と同様、中国からの入国者を止めていない韓国では、国内感染者が日本の2倍の204名に達し、中国以外では世界最大の感染国になった。韓国の医療インフラや国民モラルは中国よりはマシだが、日本より優れているとは言えないだろう。また気温が低く、春になっても乾燥している韓国は、東南アジア諸国に比べて、コロナウイルスが生き残りやすい。したがって、韓国では今後、感染者・死者数とも拡大を続ける可能性が高い。
日本としては、新たな保菌者をブロックするという意味で、中国だけでなく韓国も入国拒否した方がいいかもしれない。ジャパン・ボイコットが続いていれば観光客は来ないかもしれないが。
感染防止という点では確かにそうなのだが、ぼくとしては、そういう段階はもう過ぎたと考える。
前述したようにこの病気は「死病」ではない。
インフルエンザと同じく、罹っても完治すればよい。今後の対策は感染者の拡大に一喜一憂するのではなく、いかにそれを鈍化させるか、早期に完治させ、重篤化させないというところに焦点が移る。
乱暴な言い方をすれば、中国からの入国を止めなかったのは政府の責任だが、すでに入ってしまっている以上、罹るか罹らないかは、インフルエンザと同様、国民一人ひとりの責任である。
したがって、この病気が「死病」でないことをきちんと説明したうえで、感染の拡大を抑えるための休業補償制度や観光業への支援、検査の迅速化、医療モラルの呼びかけなどを行い、社会的医療システムを維持することが行政の仕事になる。
と同時に、ぼくらは「生物兵器」説や、「パンデミック」説、「世界の終わり」のような陰謀論・都市伝説的煽りや、これをジャパン・ディスカウント、安倍降ろしの政治目的のために利用する奴に対して、その見え透いた悪意を暴露し、断固反論することが必要だろう。そんなことをやってる場合じゃないんだ。
そして、東京オリンピックは「できないかもしれない」じゃなくて、必ずやり遂げる。
なんとしても夏前には新型コロナウイルスを抑え込んで終結宣言を出す。
その意気込みを見せるのが、誇りある日本人の態度ではないか。ぼくはそう思う。