Legend-METAL GALAXY考察(2) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日1月29日は、2017年、Guns N’ RosesのSupport Actとして、埼玉・さいたまスーパーアリーナに出演した日DEATH。

Legend-METAL GALAXY@幕張メッセDay-2の最後に流れた「予告編」のナレーションは以下のとおり。

―引用―
Legend-METAL GALAXY、それは太陽と月が重なり合う時、舞台は巨大なメタル銀河に姿を変える壮大な物語。光の力と闇の力を手に入れたBABYMETALは、遂にDOOMSDAYのカウントダウンと共に運命の鐘を鳴らすのだ。
2020年10月。BABYMETALがこの世に降臨してから約10年。メタルレジスタンスはついに最終楽章第10章を迎えるのだ。
伝説に終止符を打つ最後の聖戦に待ち受ける運命とは如何に。
すべてはキツネ様のみぞ知る。(スクリーンに「20201010」「X」「すべてのお告げは4.1-FOX DAY-に明かされる」の文字。)
―引用終わり―

またしても、「DOOMSDAYへのカウントダウン」という思わせぶりな文言。
2014年の日本武道館二日目「黒い夜」DOOMSDAY―召喚の儀―が、欧米進出だったことを考えると、これはそんなにコワくない。
だが、「メタルレジスタンス最終楽章第10章」とか、「伝説に終止符を打つ最後の聖戦」という言葉は、間違いなく「終わり」を意味しているので、BABYMETAL解散か、と色めき立つメイトさんが多いのも事実である。
また、メタルレジスタンスは第10章で終わっても、そのあと新メンバーが固定して、別のMETAL〇〇という新しい物語になるのだと語るメイトさんもいる。
考察に入る前に、まずはメタルレジスタンスの歴史についておさらいしておこう。

第1章(2012年10月26日~)
Wikipediaでは、第1章を、デビュー曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」がリリースされた2013年からとしているが、すでに前年2012年10月26日のLegend “I”の「紙芝居」に「メタルレジスタンス」という言葉が使われていた。
この言葉は、政治・経済・社会のあらゆる分野を牛耳る「巨大勢力アイドル」に対するレジスタンスという意味であり、BABYMETALはメタルの神キツネ様によって、この世に降臨した「アイドル界のダークヒロイン」という位置づけだった。したがって、ぼくは、メタルレジスタンス第1章はその日からスタートしたと考える。

だが、SU-METALこと中元すず香はさくら学院卒業を控えており、続くLegend ”D”では、BABYMETALは「終わりの時」に向かっているという雰囲気を醸し出していた。そして、Legend”Z”では、「紙芝居」の時計のカウンターが0になってしまった。だが、観客の「BABYMETAL」コールによって、カウンターが逆戻りし、BABYMETALは白装束となって再生した。



第2章(2014年3月2日~)
これもWikipediaでは、7月の欧米進出以降としているが、日本武道館公演二日目のLegend DOOMSDAY-召喚の儀-で、欧米進出と「メタルレジスタンス第2章」の開始が宣言されたので、ぼくはこの日をもって第2章のスタートと考える。
第2章という言い方は、それまでの国内中心の活動から欧米市場へ進出するBABYMETALのVer.2という意味合いが強かった。

「ギミチョコ!!」MVがYouTubeで大ヒットし、1stアルバム『BABYMETAL』はビルボード200にランクイン。Sonisphere 2014、レディ・ガガのアメリカ西海岸ツアーへの帯同で、BABYMETALは「日出ずる国のKawaiiメタル魔法少女」として、海外での人気が爆発した。

第3章(2014年11月8日~)
2014年の欧米追加公演であるBack in the US/UK Tourの最終日、ロンドン・O2 Academy Brixtonで、メタルレジスタンス第3章の開始が宣言されたので、この日をもって第3章が始まったと考える。
第3章は、第2章から始まったBABYMETALの欧米進出をさらに拡大するという意味で、世界10か国を巡るワールドツアー、レディング&リーズをはじめ、海外の大規模ロックフェスに出演するとともに、国内でも、新春キツネ祭り@SSA、巨大天下一メタル武道会@幕張、Zeppツアー、The Final Chapter of Trilogy@横アリが行われ、『Kerrang!』『Metal Hammer』『Vogue Japan』『GQ Japan』などの表彰を受けた。
なお、この年から、毎年メタルレジスタンスの新たな章が始まるという慣習が生まれた。

第4章(2016年4月1日~)
2015年12月13日、The Final Chapter of Trilogy@横浜アリーナ二日目、新教典=2ndアルバム(『Metal Resistance』)のリリースと、2016年ワールドツアーのファイナルとして東京ドーム公演が発表され、メタルレジスタンス第3章の完結と2016年4月1日からの第4章のスタートが告げられた。ここで初めて4月1日=FOX DAYというベビメタ用語が生まれ、章が改まるのは4月1日からとなった。
2016年はBABYMETAL大飛躍の年であり、2ndアルバム『Metal Resistance』は、ビルボード200の39位にランクされた。アメリカ東海岸~ヨーロッパ~アメリカ西海岸を巡るワールドツアー、Download 2016 UK & Paris、日本四大夏フェスへの出演を経て、東京ドーム二日間には合計11万人を動員した。

第5章(2017年4月1日~)
東京ドーム後、BABYMETALはレッチリのUKツアーに前座として帯同し、年が明けてもメタリカ、ガンズアンドローゼス、レッチリUS、KOЯNのツアーに前座帯同するスケジュールが先行し、初単独ライブは6月のハリウッドPalladiumだった。
だが、この年の後半は、国内での第5章に因んだ「5」大キツネ祭り、サマソニ2017でのセカンドヘッドライナー、巨大キツネ祭りが行われ、12月の広島Legend-S-洗礼の儀には、世界各国からメイトが参集した。

第6章(2017年12月2-3日のみ)
だが、広島ではYUIMETALが欠場、SU-METALとMOAMETALが二人だけでステージを務めた。12月30日に小神様ことギタリストの藤岡幹大氏が天体観測中に滑落して、年明けの1月5日に逝去された。
公式サイトから発表された2018年のメタルレジスタンスは第7章となっていたため、第6章は広島Legend -S-洗礼の儀の二日間のみとなった。

第7章(2018年4月1日~)
FOX DAYの公式サイトでは、第7章に因んだChosen Sevenという新しいコンセプトが発表された。第7章のスタートとなる5月のカンサスシティ公演では、当然復帰するものと思われていたYUIMETALは現れず、BABYMETALには2人のサポートダンサーが加わり、これまでとは全くイメージの異なる新しいコスチュームをまとっていた。
だが、Darksideと銘打った新体制のパフォーマンスは素晴らしく、アメリカ中西部~ヨーロッパとツアーを重ねるうちに新しいファンも広がっていった。
後半には、さらに3人のダンサーが加わったChosen Seven=7人体制の日本公演や初のヘッドライナーフェスであるDark Night Carnivalも行われ、SAYAだけが帯同した3人体制でのJudas priestのシンガポール公演や、初めてのオーストラリアGood Thingsフェスへの出演も行われた。

第8章(2019年4月2日~)
海外時間に合わせたのか、FOX DAYから1日遅れ、4月2日に公式サイトからメタルレジスタンス第8章の詳細として、3rdアルバムのリリース、横アリ&PMなごや公演のスケジュールが発表された。
横アリでは三人のサポートダンサーがYUIに代わる「三人目」のポジションに入るアベンジャーシステムが発表され、のちに元モー娘。エースの鞘師里保、さくら学院現生徒会長藤平華乃、さくら学院2017年度卒業生の岡崎百々子であることがわかった。
ロンドン公演、台湾スーパースリッパフェス、過去最長の全米横断ツアー、グラストンベリーフェス出演など、過密ともいえるスケジュールが組まれ、10月11日には、アメリカでは初のスタジアム級となるThe Forum公演が行われた。
『METAL GALAXY』は56年ぶりに坂本九を上回るビルボード13位、ロックチャート1位を記録。年末には3年ぶりにテレビ朝日『Mステウルトラスーパーライブ』に出演した。

第9章(2020年1月25日~)
Legend METAL GALAXY@幕張メッセDay-1、「紙芝居」はメタルレジスタンス第9章の幕開けを宣言した。したがって、第9章は2020年1月25日がスタートとなる。
BABYMETALは、初の北欧、ロシア、ポーランド、スペインを含む「汎ヨーロッパツアー」、タイ、マレーシア、インドネシア、台湾、フィリピンの「東南アジアツアー」など、未知の国々を巡る壮大なMETAL GALAXY WORLD TOURに出る。
後半のライブスケジュールは決まっていないが、Legend METAL GALAXY Day-2に「メタルレジスタンス最終楽章第10章」が2020年10月10日にスタートすると告げられたため、第9章は実質8カ月強ということになる。

こうしたメタルレジスタンスの歴史からわかることは、第6章を除いて、各章は8カ月~1年程度の活動期間の区切りになっているということである。
第6章は思いもよらなかった不幸に直面し、メモリアルとして封印したものだから、10月10日が一日限りとは考えにくい。
だから、仮に第10章が「最終楽章」だとしても、その活動期間は1年程度の長さがあると思われる。今年の第9章は実質8カ月強だから、最低でもあと1年半、最長なら2年程度の期間、BABYMETALは存続するということになる。
つまり、2020年10月10日は、翌年まで続くメタルレジスタンス第10章のスタートであり、BABYMETALに大きな変化があるとすれば、その時点で「お告げ」があるはずだ。
大きな変化とは、ズバリ「解散」か「メンバー変更」だろう。
仮にもし「解散」ならばメンバーの変更はない。その時点でメンバーが代わっても意味がないからだ。
今年10月10日まで現行のアベンジャー体制が続くことは間違いないので、それ以降もSU-、MOA+アベンジャーたちが、嵐や安室奈美恵のように、そこから1年程度かけて全国で解散ツアーをやることになるのだろう。
「解散」でないとすれば、「メンバー変更」だが、冷徹に考えれば、SU-が抜けてMOAが残ることは考えにくいので、それはMOAの卒業+新固定メンバー加入、もしくはSU-+MOAに新固定メンバー加入のどちらかである。
つまり、10月10日に発表される可能性のある選択肢としては、
(1)    現行メンバーのまま解散ツアーの発表
(2)    MOAが卒業し、新固定メンバーが加入して、新章スタート
(3)    SU-+MOAに新固定メンバーが加入して、新章スタート
の3つだということになる。
(つづく)