MGWT18日目After Shockフェス | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

本日10月14日は、2017年、巨大キツネ祭り@大阪城ホール初日が行われ、2019年TBS「はやドキ!」で、The Forum公演の模様が報道された日DEATH。


Aftershock フェスティバル2019が行われるサクラメントは、ロサンゼルスの北に位置するが、約600Km離れており、飛行機で1時間30分~2時間かかる。「隣町」ではない。
金曜日の段階で、チケットはすでにSOLDOUTしている。
それもそのはずで、ラインアップは“旬”のバンドばかりだ。

金曜日のSLIPKNOTは、リリースした『We Are Not Your Kind』が8月24日付ビルボード1位になっている。

土曜日のBlink-182も、『Nine』が10月5日付3位である。

最終日の日曜日は、9月14日付ビルボード1位になった『Fear Inoculum』のTOOL。
9月28日付ビルボード8位の『The Nothing』をリリースしたばかりのKORN。
同じく2016年の『Magma』でビルボード24位を得て、2017年グラミー賞にノミネートされたフレンチプログレバンドGOJIRA。
2016年の『The North Corridor』がビルボード8位になったCHEVELLE。
2016年に『Bad Vibrations』がビルボード2位になったA DAY TO REMEMBER。
そして2016年に『METAL RESISTANCE』がビルボード39位となり、2014年以降毎年アメリカでツアー活動を続け、一昨日リリースされたばかりの『METAL GALAXY』がiTunesで発売日デイリーNo.1となり、ビルボードでも上位にランクされるだろうBABYMETAL。
日本で一般に知られた大御所バンドはいない。1990-2000年代に結成され、2016年~今年話題のバンドばかり。
2010年結成で最年少のBABYMETALは、このラインに堂々と並ぶのだ。
このこと自体メイトとして誇らしいが、出演フェスがSOLDOUTというのは、稀にあることとはいえ、うれしい限りである。
ちなみに、ポートランド公演とシアトル公演でOAを務めるモンゴリアンメタルバンドTHE HOもAfter Shockフェスに出演する。
会場のDiscovery Parkはサクラメント市街の真ん中を流れるアメリカン川沿いの河川敷公園で、3つのステージが点在するが、BABYMETALが出演するのは、Garden Highway Entrance近くのKolas Discovery Stageで、出番は、現地時間14:55-15:35の40分間。
セットリストは以下のとおり。

1.メギツネ
2.Elevator Girl
3.Shanti Shanti Shanti
4.Distortion
5.PAPAYA!!
6.ギミチョコ!!
7.KARATE
8.Road of Resistance
メンバー:SU-METAL、MOAMETAL
アベンジャー:MOMOKOMETAL
神バンド:下手ギター:Dark Vader(Chris Kelly)、ベース:Imperial Guard(Clint Tustin)、ドラムス:Anthony Barone、上手ギター:Shadow Trooper(C.J.Masciantonio)

空は快晴。BABYMETAL出演前のKolas Discovery Stage前は、まだ真昼だというのに観客であふれていた。まるで真夏に戻ったかのような灼熱の日差しと砂埃。
オープニングは「メギツネ」。MOAとMOMOKOが狛キツネポーズを決め、キツネサインを観客席に向けると大歓声が起こる。イントロのリフがヘヴィに響き、「ソレ!ソレ!ソレ!ソレソレソレソレ!」からは、2014年のソニスフィアから見慣れた、海外フェスをキツネ様フェスに変えてしまう魔法の時間が始まる。
観客はニコニコしながらジャンプし、エネルギーの象徴のような砂埃が舞う。
曲が終わり、大歓声が沸く中、ピアノのコードとSU-によるオートチューン。
「Elevator Girl」である。
早くもステージ前では巨大サークルモッシュが誕生。Aftershockフェス公式HPのアーティスト紹介では、この曲が新生BABYMETALを代表する曲とされていた。観客は奇声を上げながら楽しそうにぐるぐる回っている。もう砂埃でステージが見えない。三人の喉や目が心配になる。
インド風のイントロが流れると「Shanti Shanti Shanti」。これもYouTubeで流れているからお馴染みである。ドンドコドンドコドンドコドンドコというタブラのリズム、シタールの音色は、灼熱の野外にふさわしい。観客は、手拍子をしながらエスニック感強めのBABYMETALの楽曲群に魅了されている。
Djentなギターリフと「♪ウォーウォーウォーウォー」のコーラス。三人がダンスを始めると大歓声とともに、またもやサークルモッシュが始まる。「Distortion」である。
モッシュが起こっている以外の場所ではクラウドサーフが次から次へと発生。最前列では常に頭を蹴られ続ける状態となる。アメリカ人はアーティストを見に来ているというより、これがやりたくて来てるのではないかと思わせる。
続いて、さらに観客をヘトヘトにさせる「PAPAYA!!」が放たれる。
SU-の「んJump!んJump!んJump!んJump!」という煽りに、ジャンプする者、モッシュする者、回る者、ステージ前は大騒ぎ。知っている者はタオル回しだが、タオルのない者は白いごみ袋(Plastic Bag)をぶん回している。SU-の「祭rrrりだ!祭rrrりだ!」の巻き舌と、盆踊りポーズで踊るMOA、MOMOKOが遠目にもKawaii。
大興奮大熱狂のあとは、「Give me…」のSE。ここで最大のヒット曲「ギミチョコ!!」となる。モッシュ、クラウドサーフの嵐。さらなる熱狂の渦。
観客がはあはあ、ぜいぜいする中、ようやくミドルテンポの「KARATE」になる。
観客はこぶしを突き上げ、「押忍!押忍!」「ウォー!ウォー!ウォー!」だけ叫ぶ。
戦国SEが鳴り響き、BABYMETAL旗を担いだ三人が登場すると観客は大歓声を上げ早くもWODの準備に入る。「Road of Resistance」である。
「1234!」から曲が始まると、ステージ前にできた巨大なサークルの中ですさまじいモッシュが始まり、砂埃をあげる渦になった。
オーストラリアのGoodthings以来の野外フェスだったが、真昼間のステージに大観衆を集め、熱狂の渦に巻き込んでしまうのは、さすがBABYMETAL。主催者が呼びたくなる気持ちがわかる。
今回のセトリは、すべてYouTubeにオフィシャルMVが公開されており、初見の客も理解可能。しかも『METAL GALAXY』からの曲が4曲、『BABYMETAL』から「メギツネ」「ギミチョコ」の2曲、『METAL RESISTANCE』から「KARATE」と「ROR」の2曲という、古い観客にもバランスの取れたものだった。
「We are?」「BABYMETAL」のC&Rのあと、「See You!」なしの右手を上げるポーズで三人は上手に退場していった。
こりゃ人気が出るのも当然という風格さえ感じさせるステージだったと思う。
次回は、10月15日(日本時間10月16日)ポートランド公演。