世界征服進捗状況(1) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日4月16日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

6月からのリスタートが決まったところで、BABYMETALの究極の目標である「世界征服」の現在までの進捗状況を確認しておきたい。このデータは、ぼくがブログ開設以来、研究用に記録しているもので、観客動員数など一部は推測による。

■YouTubeオフィシャルMVの視聴回数
(1)アップロード(2)2019年4月15日現在の視聴回数(3)アップロード以来の日数(4)月平均視聴件数(5)直近30日間の視聴回数(6)前回調査1月20日まで30日間の視聴回数

●ド・キ・ド・キ☆モーニング
(1) 2012/11/8 (2) 2335万回(3) 2349日(4)29.8万回(5) 9.9 万回(6) 11.3万回
●いいね!
(1) 2012/11/8 (2)1569万回(3)2349日(4)20.0万回(5)6.0万回(6)6.0万回
●ヘドバンギャー!!
(1) 2012/11/8 (2) 1613 万回(3)2349日(4)20.6万回(5)7.8万回(6)7.5万回
●イジメ、ダメ、ゼッタイ 
 (1) 2012/11/26 (2) 2290万回(3)2331日(4)29.5万回(5)10.2万回(6)13.5万回
●メギツネ
(1) 2013/6/4 (2) 5668万回(3) 2141日(4)79.4万回(5)55.4万回(6)63.0万回
●ギミチョコ!!
(1) 2014/2/25 (2)1億0136万回(3)1875日(4)162.2万回(5)112.6万回(6)111.0万回
●Road of Resistance
(1) 2015/5/6 (2) 2069万回(3)1440日(4)43.1万回(5)33.9万回(6)42.8万回
●イジメ、ダメ、ゼッタイ(Live at Sonisphere 2014)
(1) 2015/8/26 (2) 908万回(3) 1328日(4)20.5万回(5)16.2万回(6)17.3万回
●KARATE
(1) 2016/3/17 (2) 4943万回(3)1124日(4)131.9万回(5)69.9万回(6) 75.0万回
●THE ONE
(1) 2016/3/26 (2) 1147万回(3) 1115日(4)30.9万回 (5) 12.0万回(6) 14.3万回
●Distortion
(1)2018/5/7(2)621万回(3)343日(4)54.3万回(5)15.2万回(6)18.8万回 
●No Rain No Rainbow
(1)2018/5/31(2)172万回(3)319日(4)16.2万回(5)7.4万回(6)15.0万回
●Distortion(Live at Download Festival 2018)
(1)2018/9/28(2)144万回(3)199日(4)21.7万回(5)13.4万回(6)17.3万回 
●Starlight
(1) 2018/10/19 (2) 288 万回(3)178日(4)48.5万回(5) 23.3 万回(6) 31.5万回


合計視聴回数3億3903万回、合計月平均視聴回数433.0万回、直近30日間の視聴回数合計は393.2万回。
前回調査した2019年1月20日の時点では、合計視聴回数は3億2789万回、合計月平均視聴回数434.5万回、直近30日間の合計視聴回数は444.0万回だったので、各MVともオーストラリア公演のあった2018年12月より視聴回数の伸びが鈍化している。
ただ、「ギミチョコ!!」については、1億回突破がかかっていたので、視聴回数が前回の直近30日間より増えた。
また「ヘドバンギャー!!!」も、MOAの聖誕祭が発表されたためか、前回の直近30日間よりわずかに増えた。
このBABYMETALのYouTubeにおけるMV視聴回数データは、音楽市場においてどのような位置にあるのか。
まずは日本人アーティストから。

<ピコ太郎>
●PPAP(Official Long Ver.)
(1)2016/11/2(2)2億5793万回(3)894日(4)865.5万回

これは化け物である。同じ2016年に公開されたBABYMETALの「KARATE」が4943万回で、月平均131.9万回に対して、「PPAP」は、このロングバージョンだけで月平均865.5万回を叩き出している。シングル総合のビルボードHOT100でも77位にランクインしており、シングルとしては日本人7番目の記録となった。
なお、2019年2月2日付のビルボードHOT100で、宇多田ヒカル&スクリレックスの「Face My Fears」が98位にランクインした。

<きゃりーぱみゅぱみゅ>
●PONPONPON
(1)2011/7/16(2)1億4738万回(3)2830日(4)156.2万回
●つけまつける
(1)2011/12/6(2)5576万回(3)2687日(4)62.3万回 
●にんじゃりばんばん
(1)2013/3/11(2)5994万回(3)2226日(4)80.8万回

Kawaiiの海外輸出アーティストとして、BABYMETALの先輩にあたるきゃりーぱみゅぱみゅの「PONPONPON」は、現在1億4738万回だが、アップロードが2011年7月だったため、月平均視聴回数は156.2万回となっている。
「ギミチョコ!!」は、現在1億0136万回だが、アップロードは2014年2月なので、月平均視聴回数は162.2万回と、「PONPONPON」を上回るペースで増えている。
同じように月平均視聴回数で見ていくと、「にんじゃりばんばん」の80.8万回や、「つけまつける」の62.5万回は、「KARATE」の131.9万回、「メギツネ」の79.4万回よりも少ない。今後もBABYMETALの人気が続くなら、合計視聴回数でもきゃりーぱみゅぱみゅを上回る可能性があるといえるだろう。

<AKB48>
●ヘビーローテーション
(1)2010/9/8(2)1億4964万回(3)3141日(4) 142.9
●フライングゲット
(1)2011/10/26(2)6514万回(3)2728日(4) 71.6
●恋するフォーチュンクッキー
(1)2013/10/30(2)1億6975万回(3)    1993日(4) 255.5

日本の「アイドル」で、初めてYouTubeの視聴回数1億回を超えたのはAKB48である。
「ヘビーローテーション」は現在1億4964万回だが、アップロードが2010年9月なので、月平均視聴回数は142.9万回と「ギミチョコ!!」より少なくなった。
「フライングゲット」も2011年10月アップロードなので月平均視聴回数からみれば、「KARATE」、「メギツネ」より少なくなっている。
ところが、「恋するフォーチュンクッキー」は「メギツネ」と同じ2013年のアップロードで、1億6975万回という驚異的な視聴回数となった。これは、「恋チュン」ダンスが「踊ってみた」映像として全国流行したためだろう。
PPAPもそうだが、「やってみた」「踊ってみた」のお手本となるMVは、短期間に視聴回数が飛躍的に増える傾向がある。
BABYMETALと同じアミューズ所属で、Eleven Playのメンバーも踊っている星野源の「恋」もそうだ。

<星野源>
●恋
(1)2016/9/20(2)1億9715万回(3)937日(4)631.2万回
2016年にアップロードされたので、「KARATE」や「THE ONE」との比較になるが、月平均視聴件数631.2万回はとても太刀打ちできない。テレビに露出しないメタルは、お茶の間の人気者には敵わない。

<乃木坂46>
●ぐるぐるカーテン
(1)2015/11/26(2)1976万回(3)1236日(4) 48.0万回
●裸足でサマー
(1)2016/7/8(2)2589万回(3)1011日(4)76.8万回
●乃木坂46インフルエンサー
(1)2017/3/1(2)4913万回(3)775日(4) 190.2万回
●乃木坂46 シンクロニシティ
(1)2018/4/5(2)2439万回(3)375日(4) 195.1万回

現在、AKB48を抜いて「トップアイドル」になった乃木坂46だが、YouTubeの公式MVでは、まだ1億回を超える楽曲は出ていない。とはいえ、アップロードからの日数が短いので、月平均視聴回数は、「インフルエンサー」で190.2万回、「シンクロニシティ」で195.1万回と、2014年公開の「ギミチョコ!!」や2016年公開の「KARATE」を大きく上回っている。

<欅坂46>
●サイレントマジョリティ
(1)2016/3/15(2)1億2335万回(3)1126日(4)328.6万回
●不協和音
(1)2017/3/22(2)6504万回(3)754日(4)258.8万回
●ガラスを割れ
(1)2018/2/13(2)3902万回(3)426日(4)274.8万回

欅坂46はもっとすごい。ダンスの表現力にコア・コンピタンスをおくグループなので、映像の訴求力があるのだ。「サイレントマジョリティ」は1億2000万回を超えているし、そのほかの楽曲も、アップロード日数に比して視聴回数が多いので、いずれも月平均視聴回数でBABYMETALの楽曲をはるかに超えている。
BABYMETALは、海外とシームレスなマーケットで勝負しているはずで、YouTubeのMVは命綱である。2018年には、待望の配信シングル「Distortion」「Starlight」があった。
にもかかわらず、当のYouTubeの視聴回数で、BABYMETALは乃木坂46、欅坂46の後塵を拝しているのが現状である。
メタルというジャンルだからなのか。
露出が少ないだけでなく、ライブも少ないからなのか。
いや、海外では、2018年も例年通りツアーを行ったではないか。だったら海外からの視聴回数がもっと伸びてもいいはずだ。
BABYMETALの人気曲「ギミチョコ!!」「メギツネ」「KARATE」は「メタルとダンスの融合」として、いずれもメンバーが出演している。だが、「Distortion」と「Starlight」にはSU-とMOAが出演していない。これが原因なのか。
いずれにせよ、ネットを通じた知名度向上と人気獲得がBABYMETALのビジネスモデルであることを考えると、由々しき事態といっていいのではないか。
2019年の新章は、3rdアルバムのための出し惜しみをせず、公式MVにテコ入れを図る必要があるだろう。
それでは、大物メタルバンドのMVはどのくらいの視聴回数を持っているのか。

<METALLICA>
●Nothing Else Matters
(1)2009/10/26(2)5億9213万回(3)    3458日(4)513.7万回
●ONE
(1)2009/10/26(2)1億2477万回(3)    3458日(4)108.2万回
●Enter Sandman
(1)2012/3/19(2)3億2426万回(3)2583日(4)376.6万回
●Hardwired
(1)2016/8/18(2)4437万回(3)970日(4)137.2万回
●Atlas Rise!
(1)2016/10/31(2)3398万回(3)896日(4)113.8万回

「Nothing Else Matters」の6億近い視聴回数には、たまげる。2009年の公開だが、月平均視聴件数は513万回とけた違いである。
41億回超のエド・シーラン、31億回超のジャスティン・ビーバーをはじめ、アリアナ・グランデ、レディ・ガガなど、10億単位の視聴回数の楽曲MVをもつアーティストは、欧米メインストリームに多く存在する。2016年の『Hardwired…to Self-Destruct』からの楽曲は、「KARATE」とどっこいどっこいであるとはいえ、メタリカもメインストリームに通じるメタル代表として、その一角を占めている。


BABYMETALは、レディ・ガガとメタリカのライブでOAを務め、アリアナ・グランデとずっ友写真を撮ったのだ。目指すべきはズバリこのポジションではないか。
「世界征服」の再スタートは、新しい楽曲と話題性のあるMVを提供することが一つのカギになるだろう。
(つづく)