新章に向けて(3) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-


★今日のベビメタ
本日4月13日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

キターーーーーー!!!
昨日18:00より、『THE SUN ALSO RISES』と『BEYOND THE MOON』のTHE ONE 会員チケット最速先行受付が始まりました。
受付期間:4月12日(金)18:00~4月19日(金)18:00
抽選結果:4月27日(土)15:00ごろ
現時点で、2019年度会員のTシャツは発送されていないため、申し込みにはTシャツ購入時の「13桁の注文番号」(アスマートの「マイページ」で確認可能)が必要。
まだ2019年度THE ONEの申し込みをしていない人は、まずアスマートでTシャツを購入する必要があります。新たにスマホのLineチケットアプリでも申し込めるようになりましたが、ローソン店頭/郵送で受け取るローチケ申し込みもできます。
席種およびチケット価格は以下のとおり。

■BABYMETAL AWAKENS - THE SUN ALSO RISES -
6月28日(金) 横浜アリーナ 開場17:30開演19:00
6月29日(土) 横浜アリーナ 開場15:00開演16:30
・会員限定超MOSH'SH PIT¥12,960(税込)
・MOSH'SH PIT¥9,720(税込)
・MOSH'SH SEAT¥9,720(税込)

■BABYMETAL ARISES - BEYOND THE MOON - LEGEND - M -
7月6日(土) ポートメッセなごや 開場17:30開演19:00
7月7日(日) ポートメッセなごや 開場16:00開演17:30
・会員限定三種の神器付き超MOSH'SH PIT ¥20,000(税込)
・神器付き MOSH'SH PIT ¥12,960(税込)
・会員限定/中学生~新成人まで神器付き金キツネMOSH'SH PIT ¥2,000(税込)

簡略化しているので、詳しくは公式サイトを参照のこと。
両公演とも、二日目は開演が早いので、遠方から参戦してもちゃんと帰宅できますね。
やっぱり、ポートメッセはMOAMETAL聖誕祭でしたね。
会場が広くないので、オールスタンディングになっていますが、広島Legend-S-と同じく、三種の神器付き。若者メイトのための金キツネは2000円で、大人の超MOSH’SHは20000円。MOAMETALがスモークの中、キツネ男に引かれて登場するのでしょうか。ワクワク。
第三希望まで申し込めるので、全日、全席種申し込んだけど、どうなるかな。
抽選結果の発表は、4月27日(土)15:00ごろとのこと。

発売3日目となり、そろそろメイトさんなら、『PMC Vol.13』のインタビューを読まれたと思う。3年ぶりとなる肉声なので、ふたりが2018年にどういう思いでいたか、また今後に向けてどんな抱負を抱いているのかを推察してみたい。
ネタばれになるため、まだ実物を読んでいなくて、入荷待ちという方は、読み飛ばしていただきたい。
あと、無料のこのブログだけで『PMC Vol.13』を読んだ気になってしまわれるのは本意ではない。素晴らしいふたりの写真や2018年の歩みのドキュメンタリー、海外スタッフ(5B、ear)のインタビューも掲載されている実物は、メイトにとってはコレクターズアイテムなので、ぜひご購入いただきたい。
阿刀大志のインタビューは、SU-METAL、MOAMETALとも同じ質問順で、2018年のできごとを順を追って尋ねているが、ここでは、ぼくの関心に従って再構成し、考察してみる。
まずは、YUIMETALの欠場が判明した2018年初日のカンザスシティ公演の心境について。

●カンザスシティ初日の心境
―『PMC Vol.13』より引用―
SU-:告知一切なしでふたりでステージに立ったので、ステージからもお客さんの動揺がすごく伝わってきたし、そうなることはある程度覚悟してきたけど、「YUIMETALがいないと私たちは受け入れてもらえないのかもしれない」って思った瞬間でした。(P21二段目7行~)
SU-:ワンマンライブなのに怖いという印象を抱いたのはこれが初めてでした。(P19二段目35行~)
SU-:お客さんからのブーイングを浴びたり、物を投げられたりしても仕方ないと思っていました。(中略)もしMOAMETALが前にいるときに彼女の身に何かがあったら私が守らなきゃとか、ライブをするというよりも戦いにいくような状態でした。」(P21一段目37行)
SU-:私たちはこれまでずっと3人でやってきていたから、お客さんに対してはもちろん、YUIMETALに対しても自分がちゃんと彼女の代わりになれるようにならなきゃっていう意思がありました。ちゃんと彼女が帰ってこられるような場所を作ってあげたいというか。(P16三段27行~)
MOA:どんな形だとしても進むしかないと思っていたし、何よりもBABYMETALは立ち止まってはいけない、負けてはいけないという気持ちでステージに立ちました。(P26三段目12行~)
MOA:アメリカツアーはどんな体制で進めるか発表していなかったので不安の方が大きかったかもしれないですね。お客さんからすれば「裏切られた」って思う人もいたかもしれないので。(P31一段目28行~)
―引用終わり―

やはり、怖かったのだ。
2017年12月にYUIMETALが欠場した際には、開演3時間前とはいえ、THE ONE会員にはメールで欠場が告知されていた。
藤岡神の逝去という不幸があったので、ファンの間には、ツアーの初日にはYUIMETALが復帰して、3人が元気な顔を見せてくれる期待感が高まっていた。
そこへ、告知一切なしでYUIMETAL欠場、ダンサー二人の参加、新コスチュームと新曲4曲を含むセトリという全く今までのイメージと違うことをやるのだから、若いふたりが恐怖を感じるのは当然である。
「ブーイングを浴びたり、物を投げられたりしても仕方ない」(SU-)とまで思い詰めていたのだ。うう。涙が出るよお。
だが、MOAのいうように「負けてはいけない」という強い気持ちが、カンザスシティ公演を乗り切れた要因だったのだと思うし、そこには、YUIMETALに対する「ちゃんと彼女が帰ってこられるような場所を作ってあげたい」(SU-)という思いもあった。この一言からも、当時、チームがYUIMETALの復帰前提で動いていたことがわかる。
公演前日配信された新曲「Distortion」については、

●「Distortion」について
―引用―
MOA:「Distortion」は2017年12月の広島公演の前からずっと温めていた曲でした。(中略)この曲は4人バージョン、7人バージョンっていうふうに本当にいろんなパフォーマンスのパターンがあるんですが、ずっと練習してきたものなので、2018年でしっかり育てられたと思います。
SU-:ツアーをしていく中でお客さんとこの曲を作っていくんだと思っていました。(中略)海外の人にも伝わりやすいように「Wowwow」みたいな歌いやすいパートを増やしました。さらにライブを重ねていく中でコールアンドレスポンスをするポイントも増やしていきましたね。
―引用終わり―

ぼくはYUIMETALの欠場が決まったあたりで、新曲がレコーディングされたのだろうと思っていたが、実は広島の前から準備されていたということがわかった。きっと、3人の曲だったのだろう。配信を聴いて、誰かが「YUIの声が聴こえる」といっていたのは、あながち間違いでなかったのかもしれない。
ふたりの言葉にあるように、新曲「Distortion」をライブを通じて「作っていく」(SU-)、「育て」(MOA)ていくことが、ツアーの背骨になったのだろう。
確かに2018年の各地のライブで、Djentな混沌のリフから、ドラムが鳴り響き、観客が「Wowwowwowwow!」と叫ぶところは、Darkside=苦境に立たされているBABYMETALを応援する魂の叫びだった。
この曲があったから、2018年のツアーがビシッと締まったといってよい。
そして、ツアーを通じて、ふたりがバンド、スタッフ、チームベビメタ全体に支えられ、また、どんな形になってもライブに足を運んだファンとの一体感を認識していたこともわかった。

●2018年を乗り切ったチームへの信頼と感謝
―引用―
SU-:今までは1+1+1=100ぐらいになっていたものが、ふたりだとどうがんばっても2にしかならなくて。(P19三段目2行)
SU-:私たちはいつもそういう状況に置かれているし(笑)、しかも毎回ちゃんと乗り越えてきたから、どんなに大変でも自分たちならできるって。(P19三段目28行)
MOA:スタッフさんもそうですし、一緒に踊ってくださっているダンサーの方々もそうですし、「私たちはふたりだけじゃない、みんなに支えられてBABYMETALは成り立っているんだ」って思えたので、それがすごくありがたかったし、そういうみんなの気持ちにステージで返していくしかないと思っていました。(P26三段目18行)
MOA:(日本公演では)ダンサーさんを含めて7人でライブをやったんですけど、誰がダンサーとか誰がボーカルとか関係なく、それぞれがBABYMETALのチームの一員としてライブだできたのが大きかったし、バンドさんたちやみんながBABYMETALのことを支えてくれたのがうれしくてしようがなかったです。(P.31二段目41行~)
―引用終わり―

YUIMETALがいないことへの喪失感は、ふたりにとって、不安や恐怖にさえ感じられた。

だが、そのことがかえって、BABYMETALがスタッフやバンドやサポートダンサーに支えられているという再認識につながったということか。
語弊を恐れずに言えば、これが「作られたバンド」の利点である。
個人的な人間関係が大きく影響するバンド形式ではなく、フロントマンであるふたりの意思を尊重しながら、さまざまな人間が係るプロダクトチーム制だからこそ、危機的な問題があっても、知恵と力を集めて乗り越えることができる。
そしてチームリーダーであるSU-は、それを「どんなに大変でも自分たちならできるって」という確信に満ちているし、MOAは感謝を忘れない。ああ、泣けてくるよ。

ここで「Distortion」をかけてみてください。
BABYMETALは素晴らしい。
2018年は素晴らしい一年だったのだ。
(つづく)