―May FOXGOD be with you―
★今日のベビメタ
本日6月7日は、2016年ドイツ・ケルン@Live Music Hallが行われた日DEATH。
ロンドンに無事到着しました。
羽田空港を9:00ごろ発って、シベリア上空を11時間飛んで、ロンドンヒースロー空港に到着したのが現地時間6月6日13:00。それは時差で説明できるが、その時刻が、日本時間では8時間後の6月6日21:00というのがどうしても解せない。3時間はどこに行った?やっぱりタイムスリップが起こっているのだ。デロリアン恐るべし。
ヒースロー空港でRichardさんに会い、Heathrow Express(22£) で、パディントン駅に直行し、ほぼ駅前のKingsway Hotelにチェックイン。
それから、Richardさんとヘンデル&ジミヘンの住居跡、ロンドンギターストリート(Denmark St.)などを観光し、RichardさんオススメのThe Montagu Pykeで食事しながら、Dark Side BABYMETALやLOVEBITESについて白熱議論。
50過ぎの独身オッサン日英同盟によるベタベタなロンドンロック観光レポートは後日。
ぼくらがロンドン市内を徘徊&泥酔していた午後~夜にかけて、1時間早いオランダ・ユトレヒト@Tivoli Vredenburgでは、BABYMETALのライブ2日目が行われていたわけである。
ホテルに帰ってから、現地組のSNSをまとめてみた。
<セットリスト>
1.In the Name of
2.Distortion
3.Elevator Girl(仮)
4.TATOO(仮)
5.GJ!
6.紅月-アカツキ-
7.メギツネ
8.ギミチョコ!!
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE (English & Unfinished Ver.)
メンバー:SU-METAL、MOAMETAL
ダンサー:MINAKO神、MINAMI神
神バンド:ギター(下手:大村神、上手:ISAO神)、ベース(BOH神)、ドラムス(青山神)
2018年US&ヨーロッパツアーの単独ライブ最終日とあって、メンバー、ダンスの女神、神バンドのみなさん、そして現地に集まったメイトさんたちも気合が入りまくっていたようだ。
結果、ツイッターには、以下のようなつぶやきが次々とアップされた。
―ツイッターより引用―
・PAPIMETALさん
終わった~♫これでヨーロッパツアーワンマンは終了。最高でした。最新が最高のBABYMETAL。今回もやっぱりそうだった
・ITCHIE-METALさん
終わったー。とにかくすごい盛り上がり。連戦の疲れも見せないすうちゃんもあちゃん(涙)
神BANDもメチャキレてたよ。
かっこよかったー。。。
ワンマンは終わりだ。。
・aaさん
幕が降りたあと2階席からSUさんとMOAちゃんがみていたとのこと^_^
今日すごかった!まじで(^^)
どんどん凄いスピードで進化して行く^_^
最高のライブだった
・SHINGO-MET@Lさん
下がって泳いで腰どーんっ。
べいびーめーらー♫
・HARUメタルさん
完璧なパフォーマンスでした
最新が最高をこの目で焼き付けたユトレヒト二日目の夜!
・SAKU-METAL feat.狐バイザーさん
とあるドイツ人のお話。
2015年に大病を患って、その時にBABYMETALを聞いた。それからBABYMEALやJ-POPを聞いて癒されることが多くなり、今となってはライブにこれるまでになった。彼は「BABYMETALを聞いて人生が変わった」と。全世界にいる人たちの人生を変えてしまう力。感動。
―引用―
要するに、インスブルック、ユトレヒト×2の3日連続公演だったが、全力投球で、ライブのクオリティはまた上がった最高の盛り上がりのライブだったということだ。
最後のSAKUさんのツイートは、これぞ「BABYMETAL!」という感じ。
ぼく自身も含めて、同じような話は世界中にあり、ウェンブリーや東京ドームに参加した海外のメイトさんからも聞いたことがある。
おそらく現地で会ったばかりのドイツ人からこれを聞き出し、ツイートしたSAKUさんの感性もこれまたメイトの鑑!だと思う。
2014年に始まった「BABYMETAL現象」は、日本人のメタルアイドルが、欧米のメタル市場で、欧米メタルヘッズたちに受け入れられ、各国にファンベースができ、世界的な人気バンドに成長していくという、リアルタイムで起こっている歴史的出来事である。
なぜ、BABYMETALが受け入れられているのか。
それは、SAKUさんが書いたようなファンが現実に存在し、従来のメタルバンドにはなかった感動を与え続けているからだ。
ではどうして、BABYMETALの音楽に海外のメタルファンが感動するのか。
痛み、苦しみ、怒り、魂の浄化、癒し。音楽とは人の心を動かす「魔法」である。
日本の「アイドル」とは、Kawaiiことを武器に、歌と踊りと存在そのもので「お客さんに楽しんでもらう」ことを商品化したものである。そのため「アイドル」にも、ときどき名曲が生まれる。あくまでも例として挙げるなら、乃木坂46の「君の名は希望」とかね。
「アイドル」ファンは、そうした曲によって全身を貫かれるような癒しの喜びを知っている。そこには感動があるのだ。だからこそ、バカみたいな大金を使って推しメンをサポートする。
一方、ロックやメタルは、抑えきれない自分の衝動を、曲や常識外れのパフォーマンスとして表現してきた。その鋭い感性や批判精神、ピュアな心の叫びが、ファンの共感や感動を呼び、「商業音楽」じゃないという自己規定が逆に「売り」になる。
SU-、YUI、MOAは幼い頃から「アイドル」として「お客さんを楽しませる」心得を徹底して仕込まれ、かつBABYMETAlとしての活動を始めてからは、激しい感情の音楽であるメタルというジャンルをKOBAMETALに教わり、ライブで鍛えられつつ成長してきた。
だから、「アイドル」としては「アイドル離れ」した音楽性や歌唱力、ダンス力のクオリティを持ち、メタルバンドとしては「メタルバンドとは思えないほど」礼儀正しく、コンディションに気を使い、ライブを完璧にこなす。
「アイドルとメタルの融合」とは、キャッチフレーズやお題目でなく、現実にBABYMETALというアーティストの卓越性を示すキーワードなのであり、BABYMETALは、「アイドル」の最進化形態であるとともに、多様化してきたメタルバンドの最新形でもある。
これが、オリジナリティやユニークネスをアーティストの価値だと考えるアメリカやヨーロッパで正当に評価され、かつ「評価=価値が定まったもの」しか受け付けない日本のマスメディアに無視され続けている理由である。
だが、間違っているのが日本のマスメディアであることは、明白ではないか。
それが現地組のツイート、就中、SAKUさんの証言ではっきりとわかる。
今はインターネット時代だ。
受け身のマスメディアとは違い、ぼくらは、それぞれの役割にしたがって、その目で見た歴史的瞬間を日々証言し、レポートし、それを読み、その感動を周囲に語り続けることによって、歴史に参加することができる。
藤岡神の逝去、YUI不在というBABYMETAL史上最大の試練を、ISAO神、ダンスの女神2人の参加、そして虚実皮膜の「Dark Side」物語によって乗り越え、新たに成長した姿を見せてくれたBABYMETAL。
残すは、6月9日(土)(日本時間6月10日0:45~)Download UK 2018のみである。