ユトレヒト公演初日 | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

―May the FOX GOD be with You―
★今日のベビメタ
本日6月6日は、2015年、オーストリア・ウイーンで行われた「ROCK IN VIENNA」 フェスに出演し、2018年には、オランダ・ユトレヒト公演@Tivoli Vredenburgの2日目(日本時間6月7日2:45)が行われる日DEATH。

インスブルック公演では、場内のスタッフが厳しく、ファンカムは断片的なものだけしか上がらなかったが、それらを見る限りでは、SU-の声はよく出ており、「GJ!」でのMOA、MINAKO神、MINAMI神のシンクロ率はすごかった。「紅月-アカツキ-」が見られないのは残念だが、4人のコンビネーションはますます完成度を高めているのだ。
SU-、MOAのメイクは、昨日書いたようにRock im Parkほどではないが、目の周りのアイラインが強くなっており、“東洋の魔女”的な感じになっていた。
「少年よ土地を抱け」「職人が力ずくで練ったうどん」「デロリアン入ってきちゃう」のSU-が…、「わかるでしょ」「7月4日はもあのたんじょうび」のMOAが…と思うとなんか切ない気もするが、それが父親の哀感というものだ。ぼくなんか、実の娘に「人間失格」と思われているからね。PAPIMETALさんが羨ましい。
さて、ぼくは今日4時30分に自宅を出て、羽田空港から08:50発のブリティッシュ・エアウェイズで、ロンドンへ向かいます。ヒースロー空港着は現地時間6月6日13:10なので、4時間強のフライトのはずである。しかし、BABYMEALを海外に見に行くときはデロリアン効果によるタイムスリップが起こり、日本では8時間が経過したことになり、到着時刻は日本時間の6月6日21:10になる。途中経過を考え出すと頭が痛くなる。要するに機内で8時間過ごすということなのか、それとも機内では、地上にいる人から見てぼくの動作が2倍程度に遅くなっているのかのどちらかだと思う。
これを書いているのは羽田空港の出発前で、とりあえず見られる限りの現地組のSNSと断片的ながらほぼ全曲アップロードされたファンカムから、オランダ・ユトレヒト公演の模様をまとめてみる。
<セットリスト>
1.In the  Name of
2.Distortion
3.Elevator Girl(仮)
4.TATOO(仮)
5.GJ!
6.紅月-アカツキ-
7.メギツネ
8.ギミチョコ!!
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE (English & Unfinished Ver.)
メンバー:SU-METAL、MOAMETAL
ダンサー:MINAKO神、MINAMI神
神バンド:ギター(下手:大村神、上手:ISAO神)、ベース(BOH神)、ドラムス(青山神)
ユトレヒトは、インスブルックよりはだいぶ都会的な感じ。
昨日現地入りしていたaa-METALさんから、会場の近くにはミッフィ信号があるとの情報があった。ミッフィの本名はオランダ語でNijntje Pluis(ナインチェ・プラウス)といって作者ディック・ブルーナは、ユトレヒト生まれなので、市内にはミッフィ(ナインチェ)の銅像やモニュメント、博物館がたくさんある。ミッフィのふるさとなのだから、初日はともかく、2日目あるいはイギリスへ発つ前にはSU-やMOAやダンスの女神たちも行ってみたいだろうなあ。
会場のTivoli Vredenburgの収容人数は2,000人で、aa-METALさんによれば、会場内にレストランもある大きな施設らしい。


例によって、6月5日早朝から、メイトさんたちが並んでいた。
場内は昨日と比べものにならないくらい大きく、ステージも昨日の4割増しくらいの大きさ。二階席まであり、近代的な市民劇場といった趣き。
「紙芝居」に続き1曲目「In the Name of」が始まると大歓声が涌き、Dark SideのBABYMETALショーがスタートする。相変わらず4人はトントンしているが、曲が途中、コードだけの「ジャーン!」という部分になるとそれぞれ大歓声が涌く。
2曲名「Distortion」。暗闇の中、ドラム音とDjentなギターリフが響くと不穏な雰囲気になるが、そこへ「♪Wow Wow Wow Wow」というコーラスが聴こえてくると、我らがヒロインBABYMETAL登場!という感じで、胸が熱くなる。下手MINAKO神、上手MINAMI神、中央のMOA、そして舞台前面のSU-にスポットライトが当たり、大歓声。
「♪歪んだ…」というSU-の声は澄み切っている。理不尽な運命と戦う雄々しさ、清々しさが一気に場内を熱狂させた。
3曲目「Elevator Girl(仮)」。昨日も感じたが、ダンスの女神とSU-、MOAのコンビネーションは、ライブを重ねるごとに完成度が増していく。MIKIKO師直伝の「表現としてのダンス」が磨かれ、BABYMETALだけのメタル表現となっている。
4曲目「TATOO(仮)」は、Rock am Ringで感じた通り、大村神が入ることによって、微妙な後ノリのリズム感が出て、ブルージイな曲調が、メチャメチャかっこよくなっている。相変わらずぼくの耳では、「♪どうかしてる」の前と後の歌詞がよく聞き取れないが、ゆらゆらするダンス、歌声の迫力がどんどん強まっている。スゴイ。やっぱり、BABYMETALはLive Bandなのだ。
5曲目「GJ!」。ヨーロッパツアーでは、どんどんソロ。アーティストとしてのMOAの魅力が全開になっている。USツアーの初日、ステージに出ていくときに、そっとSU-と手を握り合っていたあのMOAが、堂々とメインを張り、満員の客席を煽り、熱狂させている。それを再度でサポートする2人のダンスの女神とのダンスのシンクロ率は、信じがたいほどの完成度に達している。
6曲目「紅月-アカツキ-」。今日も残念ながらMINAKO神とMINAMI神の殺陣のファンカムはアップされていない。だが、歌い出しのSU-の声は澄み切っていて、やはり好調なことがわかる。凄いパフォーマンスだったのだろう。
7曲目「メギツネ」。これもほんの数十秒だが、アップされたファンカムは1階席、2階席の全員が踊り狂う様子が映し出されていた。煽りパートは、昨日のインスブルックでは前半ドイツ語で、「Are you ready to Jump?」から英語となった。今日はオランダ語しゃべったのかな?いずれにせよ、あの映像を見れば、BABYMETALが、紛れもなくヨーロッパのメタルバンドの中でトップクラスの人気、なんならビートルズと同じ意味でのアイドルになったことを証明している。
8曲目「ギミチョコ!!」、9曲目「KARATE!」、10曲目「Roard of Resistance」、11曲目「THEONE」のいずれも、数十秒のファンカムがアップされている。
百聞は一見に如かず。4人のコンビネーションダンス、SU-の歌声の気迫、MOAの歌声のクリーンな響き方、神バンドの演奏、そしてそれを見て熱狂する観客。「ROR」では、1階席に大規模なサークルピットが出現した。
これが世界のBABYMETALだ!と、胸を張って言えるライブだった。

BABYMETAL Graphic Novel@BABYMETAL_GNのアカウントが6月5日9:00に2枚目の絵を公表した。

添えられたツイートは、「Meet the Vulture God in our 2nd look at APOCRYPHA: THE LEGEND OF BABYMETAL」。 Vultureはコンドル、ハゲタカなので、Vulture Godとは、中東のイーグル神Nasr(ナスル)、エジプト神話のコンドル女神Nekhebet(ネケベ)を合わせたような「大虐殺の女神」を意味する。この絵では、巨大な鳥が7人の骸骨のような人間をとらえているようにみえる。これがBABYMETALとどう絡むのかは、全く予想できない。ミッフィやユニキャットから大虐殺の女神まで、時空が大混線している。BABYMETALは奥が深いなあ。