KORN USサポートツアー4日目 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

今日のベビメタ

本日6月24日は、2014年、初めての欧米ツアーに備えて、Apocrypha-Ⅱ@TSUTAYA O-EASTが行われた日DEATH。

 

昨日、元アナウンサーで市川海老蔵の奥様小林麻央さんが亡くなりました。闘病ブログは時折拝見させていただいておりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

現地時間PST 6/22(木)19:00過ぎ(日本時間JST 6/23(金)11:00過ぎ)、カリフォルニア州マウンテンビューShoreline Amphitheatre(22,500人収容)で、KORN USツアー4日目が行われた。

<セトリ>

1.BABYMETAL DEATH

2.YAVA!

3.神バンドインプロ~Catch Me If You Can

4.メギツネ

5.KATRATE

6.ギミチョコ

セットリストは、前日のイングルウッドThe Forumと同じ。だがマウンテンビューはアンフィシアターらしく、反すり鉢状の椅子席で、ステージが一番低い。そして直射日光が当たっている。開演前、青山神のドラムセットにはカバーがかけられた。ステージ上はすさまじく暑いに違いない。昨日は屋内で長袖だったSU-も今日は半そで。

2曲目「YAVA!」のダンスは今日も全力だ。その本気度が、酷暑の観客席をさらにヒートアップさせる。三人が舞台袖にハケると、神バンドのインプロ。

おッ?今日は藤岡神が最初から飛ばす。大村神は師匠のソロをキュイーンと高音で受け止め、怒涛の速弾きソロで客席を引き込んでいく。BOH神も今日は顔で勝負しているぞ。青山神は今日も手数の多いソロで途中で立ち上がり、上方に見える客席にアピールする。

最前列上手にいた、お母さんに連れられた小学校低学年くらいのベビメタツインテールの女の子が一生懸命踊っている。カワイイぞ。

やっぱりベビメタっていいっすね。

「ハイ、ハイ…」と三人が入ってくると女の子のダンスにも熱が入る。彼女は今日ここでBABYMETALを見たことを一生忘れないだろう。未来のゆいちゃんだな。

「さくらさくら」のメロディが流れ、場内はオリエンタルなムードに包まれる。さあ、Japanese お祭りタイムの始まりだ。あの子は、BABYMETALによってJapanという国を知るだろう。これこそ、“米国死闘編”の最も貴重な果実だ。

Palladiumにもアンコール時に「BABY、MATAL!BABY、METAL!」と叫んでいた女の子がいた。

いつか、彼女たちはアーティストになり、あるいはマスコミ関係者になり、あるいは学者になり、あるいはアパレル関係や外食産業に勤務したとしても、子どもの頃に見たBABYMETALの伝説を、自分の子どもたちに語り継いでくれるはず。そう思うとオジサンは泣けてくる。

「Clap your hands! Make some noises!! On the count of three let’s jump up with Fox God. Are you ready? A—re Y—ou ready? あ1,2,1,2,3 jump!」で、猛暑にもかかわらず椅子席から立ち上がったお客さんたちが両手を伸ばしている。

「メギツネ」の熱狂の後は、BABYMETALの静かなる闘志を見せつける「KARATE」。

このリフは、プロレス団体のテーマ曲になったほどのブルータルさをもっているが、歌詞と後半のメロディラインは、自分と戦う人間の魂の表現だ。

ここシリコンバレーは、昨日も書いたようにパソコンの発祥地、A.I.研究の最先端地である。

「How your feeling, tonight? How your feeling, Mountain View? Let us hear your voice! I can't hear you!」

何度このセリフを聞いてきただろうか。「今回はセトリも煽りもいつも同じじゃないか」とおっしゃるむきもあろう。

だが、一期一会のライブに全力を尽くすBABYMETALが、「あなたはどう感じる?」「あなたの声を聞かせて」と観客に問うことは、ここでは特に深い意味を持つ。

以前書いた未来学者レイ・カーツワイルのいう通りなら、まもなく「シンギュラリティ」を迎え、ぼくらは脳からクラウドに直接アクセスできるようになる。だがそれは人間にA.I.が組み込まれ、ポストヒューマン=スーパーヒューマンになるという素晴らしい未来像ではなく、A.I.に人間が組み込まれ、「個」が消滅する究極の全体主義社会なのではないか。

だから、客席にいるぼくら、ファンカムを見るぼくら一人一人が、どう感じ、どう声を上げるかがとても大事なこととして問われているのだ。

もちろん、ぼく特有の深読みなので、話半分に読んでいただければ幸い(^^)/ですが、BABYMETALのライブ(Live)に足を運ぶこと、ファンカムを見ること、BABYMETALとともに世界中を旅することは、今、この時代を、共に生きる(Live)ということだとぼくは思う。

新聞やテレビのニュースは、もうそのすべてを信用することはできないけれど、毎日、日本で、世界で、色々なことが起こる。

小林麻央さんはアメブロ「KOKORO」の最後の記事「オレンジジュース」で、「皆様にも、今日笑顔になれることがありますように。」という言葉を残してくれた。

Metal Resistanceとは、今をどう生きるかと自問し続けること

なのだ。

「We are so--- happy to be here on tour with KORN! ・・・thank you to the KORN for having us. We want have amazing time with you more! Get ready to sing after me OK? Are you ready?」

SU-の発音はほとんどネイティブ。観客席の遠くまで彼女の気持ちが伝わっている。

そして今日の圧巻は、SU-のハミングだった。

「♪Woo~」の歌いだしの後、半音下がるこれまでにないメロディ。最後は「♪Yeah yeah…」で終わり、シンガロングの「♪Woowoowoo」につなげる。過去最高にかっこええぞ!これ決定版やな。

なぜか関西弁になってしまったが、ライブ(Live)とは、アーティストと観客がダイレクトにその場でつながることだ。同じセトリ、同じ煽りでも、すべての瞬間はたった一度しか起こらない出来事。コピーは不能。再現も不能。それが生きる(Live)ということだ。

いつものようにブルータルな「ギミチョコ!」で締め、「See You!」と去っていったBABYMETAL。

旅はまだ続く。