KORN USサポートツアー3日目 | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日6月23日は、2012年、Pop’n アイドル02 @Zepp Tokyoに出演し、2013年は両国国技館のアミューズ株主総会ライブで神バンドの生演奏で披露し、終了後Diver City Tokyoでフリーライブを行いました。そして、2014年は、初の欧米ツアーに備えてApocrypha-Ⅰ@TSUTAYA O-EASTが行われた日DEATH。

 

現地時間PST 6/21(水)19:00過ぎ(日本時間JST 6/22(木)11:00過ぎ)、カリフォルニア州イングルウッドThe Forumで、KORN USツアー3日目が行われた。

マディソン・スクエア・ガーデン社が設置・運営する屋内スポーツ/コンサート会場で、17,505人のキャパシティにもかかわらず、BABYMETAL登場時には超満員で、アンフィシアターとは反対に「凝縮感」が凄い。

<セトリ>

1.BABYMETAL DEATH

2.YAVA!

3.神バンドインプロ~Catch Me If You Can

4.メギツネ

5.KATRATE

6.ギミチョコ

セットリストは、前日のチュラビスタと同じ。

「BABYMETAL DEATH」で三人が下手から登場したときの大歓声は、屋内会場ならでは。

日本出発から1週間。もっとも疲れが出るころだが、もちろんステージに上がった三人は決して辛さを見せない。上手MOAのトランスジャンプがすさまじい。

2曲目「YAVA!」も、三人のダンスのキレは圧倒的で、終始「ウオー」と叫び続ける観客のひとりひとりに消えない印象を残したはずである。ビジュアル、ダンス、表情がBABYMETALの武器なので、スクリーンがなく、三人の表情が後席の観客に見えないのがうらめしい。

神バンドのインプロビゼーションも前日に続き、完璧なコンビネーションである。青山神はやはり立ち上がり、後席の観客にもアピールする。

「ハイ、ハイ…」と入ってきた三人の駆けっこダンスの足が高い。MOAの股関節は一体どうなっているのだ。左足を高くあげつつ空中で回転し逆方向へ進む。無重力にいるみたいだ。人間の目にはピント作用があるから、スクリーンなしでも、ウェンブリーの影絵のように、このダイナミックな動きが観客席後方からも視認できる。

場内に「さくらさくら」が流れると、またもや凄い歓声。みんなこれから熱狂のお祭りタイムが始まることを知っているのだ。

観客をじらすようにキモノを脱ぎ、ぴたりと決まったメギツネポーズから、日本を感じさせる琴の響きにへヴィなリフが重なる。狐火を思わせるピッキングハーモニクスから、「ソレソレソレソレ!」のシークエンスに入ると、屋内会場だけに客席全体が揺れる。

大熱狂タイムの後は、照明が青く変わり「KARATE」が始まる。三人の正拳突きに合わせて、アリーナの観客もこぶしを突き上げる。

ブレイク。SU-の煽りは以下の通り。

「How your feeling tonight? How your feeling, L.A? We are so happy to be here on tour with KORN! And thank you for KORN have.., having us. Let us hear your voice! I can’t hear you!」ここからハミングに入る。今回は屋内会場だったが、フォーライト煽りはなかった。途中で「Sing it!」や「Louder!」も入るし、「Everybody jump!」の前には「You’re amazing!」というおホメの言葉も入る。女王様の貫禄十分である。

そしてフィニッシュ曲は、いわずとしれた「ギミチョコ!」。

「Give me…Give me…」というSEと照明が不穏な雰囲気を場内に持ち込むと、観客は騒然となる。「Gimmie Chocolate!!」と絶叫する観客もいる。強烈なドラミングと単音Eのリフ、キーの外れたシンセサイザーやギターソロのワーミーサウンドは、ナチュラルエコーがかかる屋内会場の方がそれらしい。

場内の大歓声の中、C&Rで観客に「BABYMETAL!!」の名前を連呼させた後、いつものようにさわやかに「See You!」と三人は舞台を去っていった。

16日のPalladiumを含めると今回のUSツアーライブも4回目、4月のレッチリを含めると2017年だけで14回目。2014年から通算すると、BABYMETALは38回も、ここアメリカでライブをやっている。(CBS「Late Show」、APMA’s含む)

BABYMETALはもう、アメリカ人にとって、遠い異国のJ-POPアイドルではない。

レッチリ、ガンズ、メタリカ、KORN、Foo Fightersの前、Hellyeah、StoneSourなどと肩を並べても全く不自然ではない著名バンドだ。

Kawaii少女三人組、キレキレのダンス、神バンドの演奏力、キャッチ―でユニークな楽曲、へんてこなFox God信仰。アメリカの音楽ファンの間では、今、最もキテいる必見のバンドにリストアップされている。

今年のテーマを忘れてはいけない。Metal Resistance第5章“米国死闘編”。

確かに西海岸の猛暑の中、乾燥した内陸の砂漠地帯、海沿いのベッドタウン、治安の悪いロス中心部などを連日巡るツアーは死闘の名にふさわしい。しかし、常に全力で観客の心を動かし続ける三人の戦い、その成果は着々と上がっていると見るべきであろう。

今日は西のMSG、The Forumを攻略した。明日は今回のUSツアー最大の22,500人を収容するマウンテンビュー。

いわゆるシリコンバレーの一角であり、今から40数年前、WYSIWYG(What you see is what you get)という概念や、マウスで動く現在のノートパソコンやタブレットの原型が構想されたゼロックス・パロアルト研究所のすぐ近く。ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブスもここを訪れ、MACもiPadもiPhoneもWindowsもすべてここからスタートした。

「紙芝居」は言った。「コンピュータは仮想世界のヒーローとなった。だが、それによって人間は最も大切なものを失った。それを取り戻すには、Metal Resistanceの戦列に加わり、メタルの魂を呼び起こすしかない」と。(2014年Academy Brixton、一部盛ってます)

諸君。今こそMetal Resistanceの炎を燃やし、異国の地、コンピュータ文明の総本山で戦い続けるBABYMETALに熱い声援を送ろう。なんちて。

(お姉さんになったYUIと、余裕をかますSU-、子どもっぽいMOAがwww)