Palladium参戦記(5) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

(現地時間6月18日午前7時)

ライブ終了後、PAPIMETALさんとRedditメンバーによるアフターパーティが企画されていた。会場は、Palladiumから北へ2ブロック行った33Tapsというスポーツバーのようなところ。

行ってみると、アメリカ人、ヨーロッパ人、日本人、国籍不明のBABYMETALファンが続々と集まってきていた。ライブ会場ではバラバラになってしまった日本人メイトさんの姿は見えなかったので、奥の大柄なアメリカ人男性ファンの隣へ座らせてもらった。

彼はシアトルから飛行機で2時間かけてきたとのことで、メイト歴は2年前から。

どうしてBABYMETALファンになったのかと尋ねると、「最初はカワイイとか関係なく、CDで音楽を聴き、素晴らしい音楽だと思ったのだ。YouTubeでその姿を知ったのはその後だ。三人がカワイイから好きになったのではない」とおっしゃる。もともとメタルとポップの両方が好きでBABYMETALの音楽の先進性にほれ込んだのであって、決して容姿目当てじゃないとしきりに強調する。「で、どのメンバーが好きなんだ?」と聞くと、「MOAMETAL」という。!(^^)!

そこへ、昼間の列でいっしょだったOさんが姿を見せたので、大声で呼び込み、ぼくらのいるテーブルに座ってもらった。ポートランド在住のメイトさん、ロス在住のTさんも加わる。FDTDの世界初披露に居合わせた喜びを語り合うも、人数に比してウェイターが少ないので、なかなかビールが来ない。Oさんは明日から単独でレンタカーを借りてカリフォルニア州を回るので、ポートランド在住のメイトさんと3年住んでいるTさんにチップのしくみとかいろいろ聞いている。詰めた席の左にはぼくの半分の28歳というシカゴから来たアメリカ人メイトさんが座っていた。彼にもインタビューし、いつ、どうしてBABYMETALファンになったのか聞いてみた。彼の場合は、ラムシュタインとかゴジラとか、アメリカ人以外のメタルバンドを系統的に聴いていてBABYMETALに出会い、あまりの可愛さと音楽性に「この子たちは歴史的(Historical)だ」と思っているという。地元シカゴではHouse of Blues(2015年か2016年か聞きそびれた)、2016年のOpen Airに参加したという。若いのに、大したものである。

ぼくもシカゴへは何度か行ったことがあるので、シカゴの話になり「スタッフトピザはシカゴ人の誇り」というお国自慢が始まり、「お好み焼きは広島風のヌードルが入っている奴が好きだ」「ハンバーガーはアメリカの誇る食文化であり、マクドナルドとバーガーキングとウェンディズだけがハンバーガーじゃない。店によって全部味が違うのだ」とか、「ピーナツスタウトビールは最高だからぜひ飲んで見ろ」とか、いろいろ教えてくれた。

実はこのパーティに参加した目的がもうひとつあって、ここに集まった方々に、持ち込んだ旭日旗にサインをしてもらおうと思っていた。どうやら、誰も進行役がいないし、「始まりもなければ終わりもない、MCもなければアンコールもない、アルコールはあるけれど」というパーティらしいので、頃合いを見計らって各テーブルを巡り、たどたどしい英語で、

「ご婦人方、旦那様方、お、おいらの名前はjaytcといいますだ。日本でOne of the most popularブログアバウトベビーメタルをやっとりますだ。お願いでごぜえます。この日本の旗にサインとメッセージを与えてください。後日ブログに写真を発表させていただき、Redditにもアップしますだ。今夜の記念です。書き終わったら、次のテーブルにパスしてくださいまし。」とお願いしつつ、各テーブルを回った。

なんで旭日旗かというと、洒落と言えば洒落であるが、いくつか理由らしきものはある。

まず、海外に進出した日本のハードロック/メタルバンドの嚆矢、BABYMETALの大先輩にもあたるラウドネスの「Thunder in the East」(1985年、ビルボード200の74位)のジャケットが旭日旗だった。日本のロックバンドが海外進出する際のシンボルなのだ。

旭日旗が、近年韓国・中国で「日本軍のアジア侵略」「軍国主義」の象徴のように扱われ、忌み嫌われているのは知っている。しかし、それは誤解である。旭日旗は法令で定められた海上自衛隊および陸上自衛隊の正式な国籍識別旗である。現在の日本国自衛隊は、戦争をすることが出来ない。災害から国民を守り、海外の国々とともに平和と国際秩序を守るのが仕事だ。旭日旗を否定するのは日本の誇りを否定することだ。

まあ赤白に塗り分けられていて、サインもしやすい。

ホントウニボクガウヨクナラ、旭日旗の上にBABYMETALのロゴをプリントし、その上にサインさせるなんて、言語道断でしょう!(^^)!。

 

テーブル巡りをする中で、SU-METALのそっくりさんに遭遇した。

会場へ入る列が動き出し、入り口へ向かう柵のところで、列の後ろの方に彼女が現れた瞬間、現場は騒然となった。新しいコスチュームを着たSU-が、楽屋から何かの用事で外へ出てきたと思ったからである。

彼女の名前はFUMIEさん。彼女にもしっかりサインをいただいた。

さらにゆいちゃん風のコスプレ女子もいて、大盛り上がりである。

そして完成したサイン入り旭日旗がこちら。

各テーブルで、アメリカ人、イギリス人、オランダ人、チェコ人、コロンビア人、メキシコ人、日本人などと次々と短い会話を交わしていくうち、一晩のうちにこれだけの多国籍の人々と会話したのは生まれて初めてであることに気づいた。

思えば、50歳を過ぎて元妻に逃げられ、二女を児相に連れていかれ、引きこもりの暗いベッドの中でBABYMETALを見つけたときには、こんな日が来るとは思ってもいなかった。

BABYMETALにも、このブログを読んでくださる方々にも、感謝しかない。本当にありがとうございます。

 

さすがに前日の大騒ぎとブログ書きで、寝たのが午前4時半だった。そのため17日は、起きたらもう12時だった。その日の出来事はまだ改めて書きます。

今はもう18日日曜日の朝。これをアップしたらロス空港へ向かい、8時間フライトしたら、デロリアンの魔法のため、19日の午後に成田着となります。

で、すぐに仕事。

ベビメタ狂いの自己都合とはいえ、疲れ果てても寝れば復活する頑丈な体でよかったと、これまた親に感謝。

(つづく)