未来のアジア太平洋の歴史 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日5月11日は、2016年デトロイト公演(米国・デトロイト、The Filmore)が行われた日DEATH。

 

2017年5月9日(現地時間)、ブリトニー・スピアーズを破って、「最高の女性アーティスト」の称号を勝ち取ったアメリカのケーブルテレビFuse TVの「アジア/アメリカの太平洋の遺産月間」の特集に、またもやBABYMETALが大々的に取り上げられた。

「FUTURE ASIAN & PACIFIC HISTORY MONTH: BABYMETAL'S EVER-EXPANDING DOMINATION」というJeff Benjamin氏の署名記事で、インタビュー動画(質問は英語字幕、回答は日本語)や、「あなたはSU-、YUI、MOA、誰のタイプ?」クイズもある。

http://www.fuse.tv/videos/2017/05/babymetal-future-asian-pacific-history-month

ざっと訳してみると、

――引用――

Fuseは今、アジア太平洋の未来の歴史を創りつつある、バラエティに富んだ新興勢力を目の当たりにしながら、アジア/アメリカ太平洋の遺産月間を祝っている。

おりしもBABYMETALの世界征服(global takeover)は、今や、いつの間にか完遂され、グループへの最新の賞賛と、どのようにして直近の成功を勝ち得たかは、なぜ彼らがまさにこの場にいるのか証している。

日本のポップ=メタルトリオは、彼らのセカンドフルアルバム「メタルレジスタンス」を去年4月にリリースし、ビルボード200のトップ40にグループを導く39位となった。LPは彼らのこだわりである-言うまでもなく、彼らの英語の「The One」は受容しやすい-が、それにより、ファンの斜め上を行く音楽のスタイルを提供できることを証明して見せた。

しかし、どんなに成功を収めたアクトをしても、不運なときは訪れる。(例えば、Kerrang!アワード2016でベストライブバンド賞を受賞したとき(スピーチを)激しく中断されたり、ロブ・ゾンビとの写真をヘイターが攻撃したり)だが、ファンとアーティストは、ロブ・ゾンビが「俺が共演した90%以上のバンドよりBABYMETALはエネルギッシュだぜ」と言ったように、明るい賛辞を捧げる。

そして、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETAL(上のビデオで少しだけよくわかるようになる)はいつでも、尊敬すべき、威厳のあるマナーで行動し、彼らの歩む道を進むことに集中している、ライブで演技しているのではなく。

(翻訳:jaytc)

―引用終わり-

おおげさな言い回しだが、BABYMETALが絶大なファンの支持を得ていること、セカンドアルバムがトップ39位になったことや、2016年に起こったヘイター絡みのエピソードを交えながら、肯定的に紹介している。そして後半部分は、BABYETALの業績が、アジア太平洋とアメリカをまたぐアーティストとして、未来において、歴史的存在となることを力強く証言する。

――引用――

その結果、トリオは最初のアメリカでの授賞式ショー(あのメタルゴッド、ロブ・ハルフォードと一緒に歌った!)を行い、それからヨーロッパとアメリカで、ロックのビッグネームバンド、ガンズアンドローゼズ、レッドホットチリペッパーズ、コーンなどとツアーを行った。プラス、Fuse視聴者投票で、ブリトニー・スピアーズとアリアナ・グランデを打ち破ってBABYMETALが最高の女性ポップアーティストに選出された。

SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALが本当に彼女たち自身であり続ける限り-三人のレディがキャッチーでショッキングであると同じくらい“ワル”の音楽を創造し続ける限り-世界中でBABYMETALブランドが成長し、新しいファンを獲得し続けるのを止めることはできない。ポップファンとメタルファンを一堂に集めることは容易なことではないが、BABYMETALならやり遂げ、より巨大でより重要な基盤とするだろう。そしてこの日本のアーティストが歴史に名を遺すことは、もはや不可避である。

(翻訳:jaytc)

-引用終わり-

やはり大げさな気がするが、言ってることは間違いない。ありがたいことDEATH。

無料で視聴できるネット配信であるFuse TVの客層は、へヴィなメタルファン、耳の肥えた音楽ファンというより、若いポップファンだと思うが、そこでここまで賞賛されているということ、さらに神バンドの演奏について一言も書いてないことは、アメリカではBABYMETALが「メタルの一種」では全然なくて、「ポップ×日本×メタル」というアーティストとして扱われているということなのだろうと思う。

Asian/American Pacific Heritage Month   で取り上げられているアーティストはBABYMETALだけではない。台湾、シンガポール、ハワイアン、K-POPなどのアーティストもフィーチャーされている。

ビルボードの「ワールドアルバム」扱いに近いが、それでも他のアーティストはここまで力を入れて記事にはしていないから、やはり図抜けた存在で、ブリトニー・スピアーズやアリアナ・グランデといったメイン中のメインに飽き足らない若年層のファンが広がっているといったところなのだろう。

だがしかし。

この筆者はおそらくライブに足を運んではいない。文章に「なんじゃこりゃ!?」感が感じられないのだ。あの生可愛さと生演奏と生ダンスと生歌唱と生煽りのライブを観てしまえば、こんなに淡々と書いてはいられないはずなのだ。

記事にリンクしたインタビュー動画は、かなり前のものではないか。なんとなくYUI、MOAが小さく見えるのだが、シャーロットで見たYUI、MOAは、SU-が華奢に見えるほど、去年より身長・体重ともに一回りデカくなっていた。オーラが強くなっているせいかもしれないが、ステージに出てきた瞬間そう感じた。5大キツネ祭りで間近に見れば、もっとはっきりすると思う。

BABYMETALに興味を持ったアメリカ人の方には、せっかくアメリカにいるのだから、大物バンドのSAでもいいから、この歴史的なアーティストを生で観てほしい。

Fuse TVが、6月16日のLA・Palladiumを取材し、一部でもいいからライブ配信してくれるといいのだが。

ちなみに、「SU-、YUI、MOA、あなたは誰のタイプ?」クイズで、ぼくはMOAタイプでした。箱推しなんだけどな。