レッチリUSツアー7日目ジャクソンビル | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日4月25日は、2017年、Red Hot Chili PeppersのUSAツアーSpecial Guestとして、フロリダ州ジャクソンビルVeteran's Memorial Arenaに出演した日DEATH。(現地時間4月24日)

 

会場のVeteran's Memorial Arena(収容人員15,000人)は、川沿いの公園の中にある大きな建物らしい。

天気予報では、現地は曇り空で、気温18度とのことだったが、PAPIMETALさん、ITCHIE-METALさんのツイッターを見ると快晴、半そでの観客が多い。赤チュチュのコスプレの女の子が本人並みの大人気で、写真をとられまくっていた。

Jack Ironsが終わった時点で日本時間8:55(現地時間4月24日19:55)ごろ。バックドロップが上がったのがそれから10分後。会場にはまだ空席が目立つ。

The Beatlesがこの地で人種の壁を取り払ってから、53年が経過した。

フロアシートには黒人の方の姿も見受けられる。今日ステージに立つBABYMETALと神バンドは有色人種の日本人である。もはや人種を隔てる柵はない。

「紙芝居」が始まった瞬間、大歓声が湧く。やはりBABYMETALはこのツアーでアメリカ人レッチリファンの心をつかんだのだ。

1曲目の「BABYMETAL DEATH」。観客は、「B・A・B・Y・M・E・T・A・L」はチャントしているようだが、速い「DEATH!DEATH!」にはついていってない。だが、ギターソロの前のゆっくりとした「DEATH!DEATH!」はチャントする。レッチリファンだから、ゆったりとしたリズムの方が参加しやすいということなのだろうか。

2曲目はリトルロックと同じく「YAVA!」。ワシントンD.C.からサウスカロライナまでは“東部”なのでヒップホップのパートが入った「いいね!」で、リトルロックからはフロリダという地域柄に合わせて、スカっぽいリズムの「YAVA!」というチョイスなのだろう。心配されたSU-の喉は一日休んで大丈夫なようだ。

3曲目もリトルロック同様、神バンドのインプロからの「Catch Me If You Can」である。まだ、ソロパートのファンカムがアップされていないので、藤岡神、LEDA神、BOH神のソロがどうだったかわからないが、三人が「ハイ、ハイ」と入ってきた瞬間の歓声は大きく、やっぱりBABYMETALはお客さんを楽しませる正真正銘のライブバンドだということがわかる。

4曲目の「メギツネ」もファンカムはまだ上がっていない。デスメタルの聖地、タンパに近づくにつれ、バイブルベルト色は薄まっていき、呪術的なパフォーマンスには抵抗がなくなっていく。ここジャクソンビルは、ちょうとその中間地点だ。

5曲目の「KARATE」はファンカムが上がっている。見ると、もう会場は3階席までいっぱいである。そしていつもの煽りから、フォーンライトが点灯する。もはやBABYMETALの代名詞になったようで、観客は積極的にライトを点け、手を振り、日本のアイドルコンサートのように楽しんでいる。SU-のハミングは今日ちょっとメロディを変え、より起伏に富むクールな感じになった。いいね!

6曲目は「ギミチョコ!」。やはりこの曲は破壊力満点。The Beatlesがくだらない人種差別や偏見を打ち破ったように、ロックという音楽は常識を破壊する音楽だ。そしてその破壊の中から、新しい視野、新しい世界が生まれてくる。「ギミチョコ!」のハードコア・ビートと三人のヘンテコダンスは、日本人のアイドルがメタルをやるという破壊と創造のテーマ曲なのだ。

今回のツアーは、サポートアクトだから短いセトリだが、BABYMETALの魅力がいかんなく発揮されていると思う。もちろん「ROR」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のようなパワーメタル、「紅月-アカツキ-」「Amore-蒼星-」などのようなSU-ソロ、「4の歌」「GJ!」のようなBBM曲、コミカルな「META太郎」、大作「The One」など、まだまだBABYMETALの魅力を示せる楽曲が多いが、とりあえずのお披露目としてはほぼ完ぺきなセトリではないか。

「ギミチョコ!」の終わりも、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」の終わりもファイナルコードはEであり、「3、2、1」からのジャンプに適していて、完結感がある。2014年、あのジャンプ写真で、BABYMETALはイギリスのメタルファンを虜にした。今、アメリカ東海岸~フロリダを巡りながら、「日本から来た不思議メタル少女」の魅力をしっかりと訴求していくことが、今回の“修行”ツアーの目的だ。その意味で、「ギミチョコ!」をフィニッシュにしたのは正解だと思う。

<セットリスト>

1. BABYMETAL DEATH

2. YAVA!

3. 神バンドインプロ~Catch Me If You Can

4. メギツネ

5. KARATE

6. ギミチョコ!

今日、2017年4月25日(現地時間4月24日)、1964年にThe Beatlesが世界を変えたジャクソンビルで、BABYMETALが前座とはいえ、ライブを行った。

日本から来た10代の女の子3人が、ロックの最終進化形である「アイドルとメタルの融合」を披露し、ジャクソンビルの観客はBABYMETALを受け入れ、大歓声で讃えた。

世代を超え、国境を越え、言葉の壁を越え、Spirit of Heavy Metal=BABYMETALは進む。

世界と日本、過去と現在はつながっている。

ロックの歴史は続く。BABYMETALとともに。なんちて。