シャーロット到着 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★本日4月17日は、過去BABYMETAL関連では大きなイベントのなかった日DEATH。

 

シャーロットに到着しました。

昨日のBABYMETALは、ノースカロライナの州都のRaleigh(ローリー)でのライブ。ぼくは上空を通過しただけだが、今日確認した動画によればセットリストに大きな変化はなく、ますますBABYMETALが前座で登場することに期待する観客が増えているようだ。

<セットリスト>

1.BABYMETAL DEATH

2.いいね!

3.神バンドインプロ~あわだまフィーバー

4.メギツネ

5.KARATE

6.ギミチョコ!

「BMD」でのMOAのトランスジャンプ。この上手からのファンカム・ショットは、今回のツアーで初めてで、おそらくワシントンD.C.からやっていたのだろうが、改めて見るとそのジャンプ力、表現力は素晴らしい。

「いいね!」の下手からのショット、YUI、MOAのダンスは、ダイナミックさを増している。

「メギツネ」での煽り、前回アトランタ同様、アメリカ人ファンには受けているように見える。

そして「KARATE」のフォーンライト。SU-の指示は「Wave your hand with phone!」に聴こえますね。PNCでも半分くらいの観客がフォーンライトやってくれましたね。

SU-のハミングは、ワシントン、アトランタと少し変えて、後半を上げるメロディでした。

やはり、BABYMETALはしっかりと魅力を発揮し、レッチリファンをしっかり獲得している感じ。なお、新ドラム神は、かどしゅんたろう氏ということで確定したようですね。

州都とはいえローリーは学術研究都市で、人口は40万人強で、日本でいうと横須賀市、枚方市、岐阜市と同じくらいの規模。

シャーロットは同州の南部に位置するが、金融、エネルギー関連企業が多く、人口は倍の80万人強で、堺市、新潟市、浜松市といった規模。

ローリーは学者や学生が多く、シャーロットは金融関係者、企業人が多いとか、フットボールチームがライバル関係とか、この2つの都市は、あらゆる面で張り合う関係にあり、千葉と茨城みたいにいつでも議論になるらしい。

それはともかく、こういう地方都市でもレッチリがやると20,000人を超える会場が埋まる。BABYMETALは日本で数年おきに、福岡、大阪、名古屋、東京でやれば数万人の会場が確実に埋まるだろうが、このあたりの規模の都市ではどうか。数百人の小規模会場ならともかく、数日おきに地方都市を回る日程で、毎回数万人を集め続けられるか。

レッチリは1月からずっと、この規模の地方都市を回り続けている。正直レッチリのペラペラの音や、生ぬるい反抗感はあまり好きではないが、メタリカ同様、知名度とか、地に足の着いた人気、「根づいている」感を維持し続けるバンドのお手本。

妹の旦那は長年のファンで、妹いわくレッチリは日本でいうとサザンオールスターズのポジション、カリフォルニア出身なのは湘南っぽいイメージなのだそうだ。古いバンドだが、何年かおきに「いい曲」を出すから、アメリカ人はずっと彼らを覚えている。BABYMETALがサザンを目指すべきかどうかはわからないが、今回のツアーでレッチリから学べることはいっぱいあると思う。

 

今日4月16日は、復活祭(イースター)なので、妹夫婦といっしょにシャーロットで一番大きいメガチャーチの礼拝に参加した。シャーロットは有名なテレビ宣教師のビリーグラハムの出身地で、このあたりはバイブルベルトと呼ばれている。

会場は8,0000収容で3階席まである。11時から始まった礼拝は、ほとんどコンサートである。説教壇はステージそのもので、パイプオルガンのほか、ドラムブース2つ、弦楽器ピット、管楽器ピット、ベース、ギタリスト2人、キーボード、コーラスは50人くらいいる。

いきなり、キリストの復活を祝うゴスペルロック(結構ハード)が3曲続けて演奏される。

いやあ、盛り上がっちゃいますね。

牧師の説教はいきなり1945年のミズーリ号上の日本降伏のシーンの映像で始まる。「悪い王様の支配は一時的なものだが、復活されたイエスは王の中の王で、その御代は永遠、正義は必ず勝つ」みたいな話である。そして、北朝鮮問題。もちろん結論ははっきり言わないが攻撃大賛成という感じ。

そのあとは、アコースティックとスライドバーを使ったドブロのゴスペル2曲。

全米に生中継されているので、演奏レベルは相当高い。

そした、また大人数のコーラス&バンドが登壇し、ゴスペルロックを演奏し、会場が大合唱して終了。

そのあと、妹の旦那の妹の家へ行った。ちょっと面倒くさいのだが、ぼく(日本人)の妹(日本人)の旦那(アメリカ人)の妹(アメリカ人)の旦那(アメリカ人)は、ここシャーロットに本社のある銀行に勤めていて、まあ、東部のエスタブリッシュメント。きれいな住宅街に住んでいる。そこで、明日のBABYMETALのライブの話をしてブログの話をしたら、偶然、ローリー在住の学生で、本日帰省していた21歳の娘(ぼくの妹の旦那の妹の娘)が、「Uncle Jay, I Saw them last night」と言い始めた。

長年ファンだったレッチリを、ローリーで昨夜見に行ったら、日本人バンドが出てきた。

確か今日は、Uncle Jayが日本からやってくるから話そうと思ったらしい。

それは「Unexpected」(期待していなかった)だったけど、「BABYMETAL DEATH」で「Wow!What is this?」(なにこれ?)となり、「いいね!」でJ-POPだと思うがダンスがうまいと思う。「あわだまかくれんぼ」で、コープペイントをした「Funny」な「Guys」が「Amazing」な演奏をする。そして「メギツネ!」で、このバンド、ファンキーだし可愛いし、好きだという感じになるという。

「KARATE」は聴いたことがあり、フォーンライトは面白かった。「ギミチョコ!」は…と聞いていると、今度はそのおばあちゃん(80歳、ぼくの妹の旦那のお母さん)が会話に入ってきて、「私もBABYMETALをテレビで見た」と言う。おそらく昨年のCBS「The Late Show」のことを言っているのだろう。「チョコレートの歌を歌うピンクの女の子たちでしょ」という。確かにスタジオの照明は赤かった。

こういう受け取り方にしろ、中流家庭の娘が見に行き、おばあちゃんがテレビで見て、話題が振られれば「あ、知ってる、知ってる」となる存在になっているようなのだ。

まあ、その義理の姪がいうには、全体的なパフォーマンスのクオリティは、今まで見たどのバンドより高く、面白くて感動した(Funny、But Moved)とのこと。「あれは何というジャンルなの?」と聞かれたので、「Fusion of J-POP and Heavy Metal」と言っておいた。

「明日のコンサートのアドバイスは?」という質問には、「Charge your phone」(携帯、チャージしといたほうがいいよ)とのこと。

ともあれ、BABYMETALのアメリカにおける知名度は、徐々に上がってきているようだ。

しかもメインストリーム扱い。へヴィメタルバンドというより、メタル色の強いポップとして受け取られていることがわかる。レッチリと全米を回れることは、やっぱりBABYMETALの糧になっている。そんな気がした。