東京ドームBD(赤) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日4月14日は、過去BABYMETAL関連では大きなイベントのなかった日DEATH。

 

レッチリUSツアーが始まりました。

コメントをいただいたシナ太郎さんが「ラマダーン明け」とおっしゃっていました。

その通りですね。皆さま、明けましておめでとうございます。(^^♪

カトリックでは、今日は聖金曜日(イエスが十字架にかけられた日)で、大斎といって、成人は断食を奨励されておりますが。

昨日のライブレポの追加点は、ドラムが前田遊野氏ではなかったという情報。では誰だったのか確認中です。

「あわだまフィーバー」が、やはり神バンドソロ付きの大阪仕様「あわだまかくれんぼ」だったこと。藤岡神のソロはいつも通り“アウト”なのに対して、LEDA神はオーソドックス、最後にはレッチリのフレーズを織り込むパターン。BOH神の速弾き冴えわたり、ドラム神はパワフル、かつ三々七拍子っぽいプリミティブなソロ。「ハイ、ハイ」と入ってきた三人の「1、2、123」から「あわだま」のイントロが始まる。

もうひとつは、ぺリスコで切れていた「ギミチョコ!」でもUKと同じく、「レッチリさんには感謝してます。さあ、パーティを始めましょう!ギブミーマイチョコレートチョコレートチョコレートSing it!」と煽りがあったこと。ここでレッチリに言及しているから、「See You!」でレッチリに触れなかったのかな。

初日にわかった今回のツアーでの変更点は、

1)神バンドは藤岡神、BOH神、新ドラム神、LEDA神。

2)衣装のマイナーチェンジ。黒銀のシックなデザインでスカートは短めになり、可愛カッコよさが増加。

3)SU-の英語が上達し、YUI、MOAのダンスのダイナミックさが増加したこと。

4)「メギツネ」の「おめかしキツネさん…」にゴスペル風コーラスがついたこと。

5)「KARATE」の煽りで、Phoneライトを点けさせ、手を振らせるクダリが追加。

といったところでしょうか。今後、各地を回っていくうち、もっと変化が出てくるでしょう。

初日を見た限り、レッチリ初代ドラマーJack Ironsソロドラムショー開始時の客席はガラガラでしたが、BABYMETALの時間になると八割方埋まり、ライブ中は着席だったけれどもUKツアーよりも歓声が大きく、反応がいいようです。米国死闘編第一ステージ、レッチリのファン層を虜にし、着々と地歩を固めていってほしいと願います。

 

宅配便が何度か来ていたのだが、時間が合わず受け取れなかった東京ドームのBDがようやく入手できた。見ました。

結論から言うと、やっぱり凄い!

わずか半年前なのに、昔々、はるか遠いへヴィメタル銀河で起こった歴史的な大偉業のような気がする。ワシントンD.C.で戦っている三人と、東京ドームで大スペクタクルを演じた三人が結びつかないほど。11万人だぞ。

「紙芝居」のKOBAMETALの「キツネだおー」は、BABYMETALが「アイドルとメタルの融合」というコンセプトの元に作られたという黒歴史?をしっかりと表現する。こんなのは「日本限定」だが、難しいのは、これも世界中で売られているのだから「テクノオリエンタリズム」として面白がられてしまう可能性があるということだ。

だが、レトロ感漂うシンゴジラのナレーションから、「ROR」のほら貝SEが鳴った瞬間、5万5千人がウォーという歓声を上げる。そう、これは「設定」などではなくリアルなライブであり、この曲こそウェンブリーのフィニッシュ曲、2016年、アメリカ東海岸、ヨーロッパ、アメリカ西海岸、日本の四大フェスへと進軍するBABYMETALのアンセムだった。

客席からは見えなかったが、三人は中央塔のてっぺんに降臨していた。

しょっぱなから全開の5万5千人のシンガロングのあと、ステージに降り立ったMOAが、微笑みながら一瞬ウルウルするアップ。これで心がわしづかみにされる。

このDVD/BDでは、メンバーの表情のアップが随所にあって、いかに三人が観客の心を動かすために全身を使って表現しているかがよくわかる。

回転ステージの上で、三人のダンスと表情が弾ける「YAVA!」。

「いいね!」では、「YO!YO!」からの「東京ドーム!」と煽るSU-、YUI、MOAの弾けた表情が見られる。ここでもSU-は、「What’s Up? 東京ドーム!」と英語で煽っていたのね。昨日の「What’s Up?Washington D.C.!」と同じ。

暗闇の東京ドームに響く不穏な「シンコペーション」のイントロのカッコよさ。大観衆のどよめきも含めて「Red Night」で一番のロックらしい戦慄が味わえる。

ロマンチックなピアノ交響曲から、「Amore-蒼星-」のSU-ソロは、圧巻。5万5千人にたった一人の歌がしみわたっていく。そして神バンドの演奏のすさまじさ。

ここからSU-ソロ→BBM→SU-ソロ→BBMという繰り返しになる。

三々七拍子が響きあたり、BBMの「GJ!」が始まる。東京ドームだけの三々七拍子煽りバージョン。

次はまたSU-ソロ「悪夢のロンド」。「紙芝居」がつかない分、軽く見えるが、実は変拍子の難曲だし、表現力は海外評論家の中でベスト1をつける人もいる。

このクダリの締めはBBM「4の歌」。YUI、MOAが会場を4チームに分けて、観客を笑顔にしていくシーンは、東京ドームを一体化させ、狭く見せた。

「CMIYC」での藤岡神、大村神、BOH神、青山神のソロは、海外とは違ってやはり東京ドームという大舞台で演奏できる喜びと気迫に満ち溢れている。

「ギミチョコ!」→「KARATE」へと続く流れは、海外では反対になることが多いが、日本ではこれが正しい。BABYMETALは、「アイドルがメタル」「キツネ様」「神降臨!」と、コミカルな存在として注目されたが、「ギミチョコ!」がYouTubeでブレイクして海外進出し、世界的名声を得て、日本での孤高の立ち位置が決まった。

「KARATE」で、5万5千人が「WooWooWoo」とシンガロングし、SU-が「Everybody Shout!」と言って熱狂の渦が巻き起こった後、ラストシーンで、握りしめたこぶしをキツネサインに変えて、「私たちはBABYMETAL。キツネ様のお告げに従って、メタルで世界をひとつにする」という決意を見せつけるところは、何度見ても泣ける。

SF映画のようなレーザーショー。中央塔の大画面には無数の赤い光。これが、KOBAMETALがいう「Spirit of Heavy Metal」、つまりぼくらの魂なのだろう。

そして、重低音が流れる中「Tales of the Destinies」初披露。

この難曲を生演奏できる神バンドとBABYMETAL、やはり凄い。途中のジャズピアノシークエンスでのYUI、MOAのダンス。超可愛い。

そして、ついにコルセットライトの点灯シーン。東京ドーム全景が何度も映し出される。

アイドルライブでは、サイリウムを振る光景は珍しくないだろうが、へヴィメタルバンドとしてはおそらく世界初。ここにも「アイドルとメタルの融合」があるし、もっと言えば、その昔、西城秀樹が大阪球場で、ファンに懐中電灯を持参させたことに起源を持つことは、「歌謡曲の正常進化」で書いた。そして、その広島出身の西城秀樹が「ロック」なのは、1971年に広島でチャリティライブをやってくれたレッドツェッペリンの影響なのかもしれないのだ。

ロックと歌謡曲、日本と世界、過去と現在はつながっている。それがキツネ様の意志だから。

「ララララー」というシンガロングでアップになる三人それぞれの表情。

SU-は観客に訴えかけるような表情、MOAはまたしてもウルウル来ている感じ。YUIは右手でイヤモニを外し、うっとりと会場の声に聴き入っている。

BABYMETALはここまで来た。その証が東京ドーム「Red Night」だ。