ウィーン大勝利! | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

昨年の開演前、ステージの前は閑散としていた。日本から来たBABYMETALなど、ほとんど関心をもたれていなかった。YouTubeには、紙芝居が始まっているのに、ステージのBABYMETALの横断幕をちらりと見て会場を去っていく若者の姿が残っている。だが、BABYMETAL DEATHが始まると、その圧倒的に重い「音」と、「DEATH、DEATH」と飛び跳ねるキュートな3人のギャップに、「すわ何事か」と客が集まっていった。「ギミチョコ」が始まるころには、会場は満員になり、さすが、ウイーン、「Catch Me If You Can」での神バンドのアドリブソロの超絶テクに大歓声が上がる。そして締めの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」で、SU-の「君を守るーかーらー」が会場を埋め尽くした観客(推定1万人)をノックアウトした。

今年。開演前から会場は超満員。BABYMETALを見るために、推定2万人の観客がすさまじい密度でステージ前に詰めかけている。紙芝居の「Are you ready?」のところで、大歓声が上がる。

これは、BABYMETALが実力で勝ち取ったものだ。FOXDAY前後に発売された、いくつもの雑誌のインタビューで、3人は、アウェーのフェスで「お客さん」を振り向かせる厳しさと喜びを語っている。すごいよ。本当にすごいよ。見たかバラカン。BABYMETALは日本の誇りだよ。

セットリストは、1.「BABYMETAL DEATH」2.「KARATE」3.「Catch Me If You Can」4.「META!メタ太郎」5.「イジメ、ダメ、ゼッタイ」6.「ヘドバンギャー!!」7.「メギツネ」8.「ギミチョコ!!」9.「Road of Resistance」の順。

通しの動画がまだアップされていないので、パフォーマンスや煽りの評価はできないが、観客は頭からニコニコ顔でモッシュッシュしている。CMIYCでの神バンドのソロは、やっぱり音楽の都ウイーンの観客には大うけ。いよいよドイツ圏のウイーンだが、3人はあっけらかんと「メタ太郎」を演じているようだ。もともと「子どもにも楽しめるメタル」として、甲子園か水戸黄門かという曲調になっているのだから、これを見て「ナチスの再来だ」「ネオナチを助長する」と思う方がおかしい。となると、ね。「4の歌」と同じように、自主規制が独り歩きしている社会民主党政権のドイツの放送界に向けた「ナチのタブーに挑戦」する曲なのか?いやいや、それはぼくの思い込みすぎだろう。まったく。

昨年、観客をノックアウトした「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のあとは、ああ、ぼくの大好きな「ヘドバンギャー!!」、目黒鹿鳴館での事実上のデビュー曲が復活した。久しぶりにライブで聴くSU-の「さあ時は来た、もう迷わない、握りしめたの18切符」は、声が太くなっているのがはっきりわかり、怖いほどの迫力が伝わってくる。これこそロックだ。メタルに目覚め、自立していく少女の心の叫びだ。思えば、2014年、ワールドツアーの初日のパリとケルンで、YUIとMOAがこの曲の2番を歌い、「15の夜」の洗礼をうけた。今や、世界的なメタル=ロックスターとなった3人にとって、「ヘドバンギャー!!」は、原点なのだ。それが、2回目となったウイーンのフェスで、しっかりと観客に披露された。いわば「お礼参り」なのだ。このあたり、KOBAの選曲なのか、神バンドのリクエストなのか、はたまた3人の要望なのかわからないが、きっちりしてるよなあ。

「メギツネ」。昨年は、「なめたらいかんぜよ」のところで、SU-が前蹴りをした瞬間、観客の誰かが、ステージに向かってビールのコップを投げたのが、YouTubeにはっきりと残っている。

それを、またやる。プラッテルンと同じく、SU-はキツネのお面を被って、ドイツ語で煽ったに違いない。FOX GODを「なめたらいかんぜよ」ということなのだ。本当、きっちりしてるよなあ。

今回は「The One」はお預け。持ち時間は長かったのに、どうも、フェスではやらないらしい。

「ギミチョコ!!」から「Road of resistance」で締め。後半の「WowWowWowWowWow」から、「See You!」までしか動画はないが、超満員の観客はWODでモッシュの嵐だったようだし、ステージを去っていくBABYMETALに対して、喉も避けよとばかりに大歓声で答えている。やっぱり、このくらいの大きなステージがBABYMETALには似合う。

またしても大勝利!

明日はいよいよドイツだ。

 

興奮を抑えるために、久しぶりにバツ2の手料理を披露します。

茄子とズッキーニのリゾット

材料:(2人前)茄子1本、ズッキーニ1本、炊飯ジャーの残りごはん(150g)、ひき肉50g

調味料:ニンニク一片、鶏がらスープの素(粉末)大匙1、トマトソース(ビン入り50g)、塩コショウ(少々)、ローズマリー(若葉先端ちょっと)、オレガノ(若葉数枚)、バジル(若葉2枚)、粉チーズ(大匙2)、オリーブオイル

作り方:茄子とズッキーニは、縦半分に切り、斜めに5ミリくらいの厚さで切っておく。フライパンにオリーブオイルと薄切りしたニンニクを入れ、香りが立ったらひき肉を入れる。ひき肉の色が変わったら茄子とズッキーニを入れ、すかさず鶏がらスープの素、トマトソース(市販のもの、なんでもよい)、ローズマリー、オレガノを入れ、炊飯器に残った干からびかけたごはんも入れてしまう。ちょっと水気が足りなければ水を足し、ご飯が柔らかく煮えたら、粉チーズを投入。塩コショウで味を調え、バジルを添えたら完成です。

スパゲティをゆでておいて、マジックソルトと鷹の爪、ニンニク、オリーブオイルをかけただけのなんちゃってペペロンチーノを添えて、白ワインでどうぞ。