世界征服への道のり(7) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日、2月13日は、2013年、TV埼玉「Hot Wave」に出演した日DEATH。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」リリース直後。ここで今後の目標として、MOAは「アニメに出て、声優をやってみたい」と述べ、YUIは「CMに出て、○○DEATHと言ってみたい」と述べた。そして、SU-は「世界征服」を目指し、世界中の人に「なんじゃこりゃ?」と言ってもらいたいと述べた。もうすぐ夢は叶う。

 

世界征服への道のり、ようやく最終回DEATH。

BABYMETALの2017年Metal Resistance第五章米国死闘篇は、レッチリなど大物バンドの全米ツアーの前座修行を中心に、単独ライブ、フェス参加を積み重ね、一方ではアニメの放映やTVへのプロモーション出演によって、年齢層の低いファンを広げていくということになるのではないか。

いや、わかりませんよ。スケジュールが発表されていない以上、ぜんぜん違う展開、例えば、アジアツアーとか、北欧、南米ツアーとかになる可能性もある。

だから、ベビメタロス期間の妄想に過ぎないのだけれども、米国死闘篇の過酷なライブツアーを敢行した暁には、SU-は、かなり上達した英語でファンに語りかけることができるようになり、一般人にも人気が爆発。新曲も発表され、夏のアメリカでのイベントが話題を呼び、もう一度グラミー賞に名前が上がるようになる。9月、日本での凱旋ライブの際、MSGアリーナでの単独ライブと3rdアルバムのリリースが発表される。またも紅白歌合戦騒動が巻き起こる中、12月、グラミー賞にノミネート。

2018年初頭には3rdアルバム「Metal Trinity」(通称レッドアルバム)がリリースされ、ビルボード200の4位、ついに坂本九を超えて日本人最高位となる。

ノミネートされたグラミー賞は逃すも、4月のMSG公演はSold Out。さらにこのアルバムを引っ提げた五回目のワールドツアーを敢行。2019年2月には、ついにグラミー賞の「Best Metal Album」「Best Metal Performance」を受賞。ついで国民栄誉賞を受賞。これが王位継承篇。

2019年6月、来るべき東京オリンピックの開会式が、MIKIKO師の演出によるアミューズアーティスト総出演と決まり、BABYMETALはその中でもメインとなり、東京オリンピック公式アーティストとして、IOCの全世界配信番組に常時出演。もちろんテーマソングは「The One」か「KERATE」(か、もっとドラマチックな新曲)。オリンピックを宣伝するのがBABYMETALの役目なので、2019年後半~2020年前半は、ギリシアからの聖火リレーとともに各国でミニライブをやることになる。だから2020年前半は国内ツアーね。

2020年8月の東京オリンピック期間、テレビには毎日BABYMETALが出演するし、曲もバンバンかかる。もう国際的かつ国民的メタルバンドである。そんな中、2020年11月には、各国からBABYMETALとずっ友写真を撮ったことのあるメタルバンドを集めた「BABYMETAL Festival」が開催されることが発表される。会場は、もちろん、オリンピックでお披露目された新国立競技場である…。これが威風堂々篇。

その終了後、Metal Resistanceに代わる新シリーズの名称Metal Renaissance(メタル・ルネッサンス)が発表され、ファンはまたも騒然となる…。

 

我ながら妄想全開DEATH!

おいおい、2019年4月からみんなで米国留学するんじゃないのかよ、とか細かいことはおいといて、これが本当に実現しなくても、ぼくはいいんです。

これまで通り、少しだけ英語でしゃべり、翻訳を入れたTV露出で、海外で「そこそこの人気」がキープできれば、それ以上無理しなくてもいい。

高年齢化していくとはいえ、もうすでに一定数のファンがいるのだから、じっくりとアーティストとしての人生を歩み、少しずつ自分たちのアイデアを出しながら良い楽曲を丁寧に作り、小規模でも、ライブでは全力パフォーマンスで観客を楽しませてくれる息の長い活動をしてくれればいいんです。

むしろ、これが本当の戦いなのであって、BABYMETALと共に、「成長期限定ユニット」からの「親目線」を、ぼくらがどこまで続けられるかどうかが勝負なのです。

東京ドーム終了後のインタビューで、MOAは「70億人を笑顔にしたい」と述べた。

この言葉、この想いはどこから来たか。

さくら学院2012に「Wonderful Journey」という曲がある。

2012年、この曲のレコーディング前の「授業」で、校長倉本美津留は当時のメンバーに「世界で活躍するスーパーレディ」としての心構えを説き、自分の選んだ国を紹介する宿題を出した。「授業」では、なぜかSU-はウガンダ、YUIはペルー、MOAはコスタリカを紹介した。

その後、さくら学院は土佐信道「社長」率いるヘンテコ芸術集団、明和電機の工場を「社会科見学」し、土佐社長が作った自動演奏機械の伴奏で「Wonderful Journey」を歌った。ヘンテコ芸術で20年生き抜いてきた土佐社長は、メンバーに「ヘンなことをウケる形にして、やり続ける大切さ」を説いた。

「Wonderful Journey」MVの3分30秒過ぎ、「7つの海、空を超えて70億笑顔探して」という歌詞がある。その直後、SU-を真ん中にして「ワン、ツー、ワンツースリー、GO!」とみんなでジャンプする。

この「70億人の笑顔を探す旅」、そして123ジャンプ(「メギツネ」)こそ、今まさにBABYMETALがやっていることではないか。

その夏、BABYMETALは、史上最年少で初めてサマーソニックに出演し、全力パフォーマンスをした。フェスの「Line up」にも載らない「Attraction」扱いのお笑い芸人と同じ10分間のステージであった。だが全力でパフォーマンスした三人は、翌2013年、レインボウステージへの昇格を勝ち取る。そして、メタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒの親友のイギリス人カメラマン、ロス・ハルフィンによって見いだされ、そこからBABYMETALの海外進出物語が始まっていく。あの輝きの夏から今年で5年。

SU-、YUI、MOAの心の中には、今でも、あの「Wonderful Journey」が響き続けているに違いないのだ。

ちなみに、この曲のMVの1分58秒過ぎは、「4の歌」を思わせるレゲエ、3分15秒過ぎには、さくら学院の楽曲には珍しく、ブルーノートのペンタトニックギターソロが入っている。

https://www.youtube.com/watch?v=0aLCzKvH2Ow

すべては偶然ではない。

 

紅白に出なくても、グラミー賞をとらなくてもいい。

東京ドームに11万人も集めたとき、来し方を振り返って、三人の「成長」に大感動したが、前座修行となった極寒のレッチリUKツアーにも、ソウルでの苦闘にも、久しぶりの日本でのガンズ4公演にも、それぞれの「成長」があった。

だからそれにどうしても意味づけをしたかった。それを「世界征服」に至るメインストリームのロック市場を主戦場とした米国死闘篇と名づけてみたわけです。

大きなイベントや派手な展開だけでなく、一見地味に見える時期の中でも、ぼくはBABYMETALの味方として、三人の「成長」を絶対に見逃さないようにしたいと思うのDEATH。

(この項終わり)