世界征服への道のり(1) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

2月5日は、BABYMETAL関連では、これまで特に大きなイベントのなかった日DEATH。

 

ブルースだブルーノートだと、好き勝手なことをほざきましたが、プロのミュージシャンの方、万が一、関係者の方々がこのブログを読んでいる可能性を思うと、脇汗がどっと出ます。

だって、ブルースというのは、プロの方々にとっては基礎基本。

それに対してBABYMETALの楽曲というのは、そんなのをはるかに超えた、普通のバンドとは次元の違う演奏技術の楽曲ばかりなわけです。

凝りに凝って打ち込みで作られた楽曲を、生演奏しちゃうわけです、神バンドの方たちは。

BOH神は、「『いいね!』は難しい」とさらっと言っておられます。

そうでしょうな。EDM、ヒップポップから、へヴィメタルのリフ、童謡コガネムシ、転調の多いJ-POPメロディ。普通のバンドではありえない展開。1曲の中に、これでもかというぐらいに様々な要素が詰め込まれている。

「Tales of the Destinies」などは、イギリスのメタル評論家が「これを作ったやつは頭がおかしい」と言ったとか。それほど高度なシンフォニック・テクニカル・メタルだということです。それを東京ドームで生演奏しちゃう。YUIとMOAが踊っちゃう。

ちょっとブルーノートを入れるなんてことはいつでもできる。あえてしていないだけのことです。それをアメリカ攻略対策とかいって、ヌケヌケと意見するなんてのは、当事者にとっては言語道断、厚顔無恥、妄想暴走、赤面至極。

しかしですねえ、モノノフさんであるりっちゃんさんのブログでは、ももクロロス期間でもないのに、ベストセトリ26曲というのが発表され、同好の方々がコメントを寄せて盛り上がっているのですが、BABYMETALは曲が少ないから、26曲だと1st、2ndの全曲(US、EU盤限定の「From Dusk till Dawn」を入れて27曲、アルバムに収録されていない「君とアニメが見たい」を入れて28曲)になってしまうのですよ。議論の余地なし。

しかたなく、メイトさんのプロデューサー心を刺激すべく、SU-のブルース対応とか、YUI、MOAのBlue BABYMETAL化とか言ってみたわけであります。

だって、2チャンネルとか見てみると、「ロキノン」もしくは「Burrn!」愛読者っぽいアンチの方が、BABYMETALファンは音楽的なことを言わずに、由結ちゃんがカワイイとか、もあがSU-につんつんしてるとか、アイドル的なことばっかり言っていると。

そんなことはないぞと。ちゃんと音楽的なことを言っているファンブログもあるぞと。

不遜にも、まあ、そんな気持ちも働いたわけです。

ワンオクのTAKA発言問題とか、「Burrn!」3月号にメタリカ・ソウル公演レポートの中でBABYMETALが見開き2Pグラビアを飾ったとか、色々話題はあったのですが、あえて、ブルーノートの話を延々やったわけです。つまらなくてすみません。

 

今日からは、少し話題を変えて、レッチリ以降の前座修行は、Metal Resistance第五章が、世界征服の第二ステージに突入したのだ、ということのご説明をしてみたいと思います。

今、同時代に生きるBABYMETALがいかに凄いかということを、とにかくなるたけ多くの方々と共有したい。

なんだかんだいっても、リッチー・ブラックモアよりも、ジェフ・ベックよりも、メタリカよりも、GNRよりも、ストーンズよりも、ビートルズよりも、天地真理よりも、南沙織よりも、松田聖子よりも、ぼくの生涯一番のロックバンド/アイドルは、BABYMETALだからDEATH!

 

BABYMETALの歩みを、jaytc史観で表現すると、こういう年表になる。

●Metal Resistance前史

揺籃期(2010年11月~)重音部デビュー

覚醒期(2012年4月~)SU-生徒会長就任~インディーズデビュー

●Metal Resistance日本征服ステージ

第一章

戦士降誕篇(2012年10月~2013年2月)Legend“I,D,Z”~メジャーデビュー

国内制圧篇(2013年5月~2014年3月)五月革命~Legend“1997”~日本武道館

●Metal Resistance世界征服第一ステージ

第二章

電撃侵攻篇(2014年7月~2015年1月)1stアルバム~初欧米ツアー~新春キツネ祭り

第三章

戦線拡大篇(2015年5月~2015年12月)世界10か国ツアー~Trilogy

第四章

歓呼凱旋篇(2016年4月~2016年9月)2ndアルバム~ウェンブリー~東京ドーム

●Metal Resistance世界征服第二ステージ

第五章

米国死闘篇(2016年12月~)レッチリ、メタリカ、ガンズ前座~USツアー~MSG

第六章

王位継承篇(2018年?月~)~3rdアルバム~グラミー賞、国民栄誉賞

第七章

威風堂々篇(2020年~)~東京オリンピック開会式~ベビメタフェス開催

 

ここ数年は、Metal Resistanceの章は年ごとに改まるが、当初は2年がかりということも珍しくなかった。だが、振り返ってみると、BABYMETALには、その章ごとにテーマがあり、重要なイベントを乗り越えるたびに「世界征服」へのステップを踏んできていることがわかる。

2012年10月6日のLegend “I”で、Metal Resistanceが宣言されるまでは、いわばMetal Resistance前史。さくら学院というゆりかごの中で、小学校5年生のYUI、MOA、中学1年生のSU-が、「アンダーカバー」としての修行を積み重ねていった。これが揺籃期。

YUI、MOAが中学1年生になり、SU-が中学3年生の生徒会長になったとき、インディーズデビュー曲「ヘドバンギャー!!!」がリリースされ、BABYMETALの活動が、さくら学院と切り離され、目黒鹿鳴館でファンがヘドバンするようになる。これが覚醒期。

Legend ”I”で、Metal Resistanceが巨大勢力”アイドル“との闘いであることが明らかになり、「戦いの長期化に備えて」神バンドが導入された。

これが本格的なBABYMETAL誕生だが、すぐに中元すず香のさくら学院卒業後は解散するのではないかという事態に直面する。そしてちょうど4年前の2月1日、いったんは時計の針が止まるが、観客の「We are BABYMETAL!」の声で蘇るという、誕生―死―復活のドラマが演じられた。現実的には、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でメジャーデビューし、出演したテレビ番組で披露された正月の書初めが「世界征服」だった。つまり、世界征服に向けての戦士が降誕したのである。

2013年5月からは、神バンドを帯同して全国のロック・フェスへの出場を行い、サマーソニック2013、Loudpark13で、メタルファン、ロックファンの大量動員に成功。そして2014年3月1日、2日、史上最年少での日本武道館で、いわば国内制覇を成し遂げたのである。

ここまでがMetal Resistance第一章だが、テーマとしては前半のBABYMETAL誕生(戦士降誕篇)と、後半のロックフェス席巻(国内制圧篇)に分かれている。

そしてその日本武道館2日目「黒い夜」で、衝撃の欧米ツアーが発表される。

ここからがMetal Resistance第二章で、パリ、ケルンのYUIMETAL、MOAMETAL聖誕祭から、伝説のソニスフィア2014で、BABYMETALは欧米メタル市場に電撃的にデビュー、2015年1月10日のSSAでの新春キツネ祭りで凱旋帰国する。これをぼくは欧米市場への進出という意味で、電撃侵攻篇と名づけた。

2015年は、ワールドツアー2年目で、メキシコなど10か国に戦線を拡大、後半には「外タレ」のように全国のZeppでジャパンツアーも敢行した。これが第三章戦線拡大篇。

2016年、Metal Resistance第四章は短かった。だが、ウェンブリー、2ndアルバム「Metal Resistance」が53年ぶりに日本人としてビルボードトップ40位を記録、APMAでのメタルゴッドロブ・ハルフォードとの共演、四大夏フェスを経て、東京ドームへ。BABYMETALはキャリアの頂点に達し、11万人のファンが歓呼して迎えた。ぼくはこれを、歓呼凱旋篇と名づけた。

ところが、それから数カ月のベビメタロス期間を経て、ぼくらが予想しなかったレッド・ホット・チリ・ペッパーズとのUK前座ツアーが始まり、2017年年明け早々、物議をかもしたメタリカ、ソウル公演での前座、ガンズ・アンド・ローゼスの前座、さらには4月からのレッチリUSツアーへの前座帯同が発表された。

1月23日には、もう第五章に入ったと公式サイトで宣言されているのだが、スケジュールは4月のレッチリUSツアー日程しか発表されていない。だから、今後どういう展開になるのか、誰もわからない。

だが、東京ドームという頂点に上り詰めた後、また前座修行を始めたということにも、きっと長い流れから見ると、ちゃんとテーマがあるに違いない。

それを、ぼくは、実はまだまだ開拓できていないアメリカのメインストリーム・ロック市場をターゲットにしたのだと考えたのだ。つまり、Metal Resistance第五章のテーマは、世界征服第二ステージ、米国死闘篇ではないか。

(つづく)