ガンズサポートアクト完全勝利! | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日1月30日は、これまでBABYMEAL関連では大きなイベントのなかった日DEATH。

 

開演直前。すでにピット、客席はパンパンである。

シーリングライトが落ち、あの神秘的なコーラスが響く。数万人の大歓声。口笛も飛ぶ。

「A long time ago, in the Heavy Metal galaxy far, far away…」

「Are you ready?」の後の「Yeah‼」のボリュームがすさまじい。

「新春キツネ祭り」は、2014年の海外ツアーの映像から、MOA、YUI、SU-の棺桶が日本に降り立ち、「メギツネ」で始まったから、SSAで「BABYMETAL DEATH」から始まるライブは初めてだ。

会場には「ハイ、ハイ」の合いの手がこだまするほど響き渡り、「B!A!B!Y!…」は、ピットも客席も両手をあげている。今日の音響はとてもいい。

サイドスクリーンに三人がアップになる。

SU-髪切った?前髪が短いぞ。目を閉じて両手を振るYUI。今日もカワイイ。

お立ち台の二人の屈曲は笑ってしまうくらい大きい。

MOAのソロ前のトランスジャンプは全力!気合入ってるなあ。自然に笑顔になってしまう。今日もあなたはぼくの笑顔の理由DEATH!

「BABY!METAL!DEATH!」のあとの大歓声は、嘘偽りなくドーム並みである。

2曲目は、大阪と同じく、神バンドソロからの「あわ玉フィーバー」。

短いイントロが流れた後青山神の生ドラムでリズム出し。リフは「ダダ」じゃなくて、「ダダダン」みたいな感じ。LEDA神はまたガンズのメロディを織り込んでいる。藤岡神はスクリーンに映らないのにもめげず、メロディアスなフレーズからのアウトなソロ。ベースは長髪神。今日は終始アクションも大きく、馬鹿テクのスラップベースを聴かせてくれる。青山神は一向に動じることなく正確無比かつパワフルなソロ。

「ハイ、ハイ…」と三人が入ってきて、「ワン、ツー、ワンツースリーフォー」から「あわ玉」のイントロのダンスに入る流れは、何度見てもカッコいい。

「あわ玉」の最後、YUIとMOAがお立ち台に上がって腕をぐるぐるする。この振りも大きく、二人ともお立ち台からぴょんと飛び降りるが、ぼくがやったら足首グギッといかれるね。

3曲目は「メギツネ」。「きつねーきつねー女は女優よ」のイントロで、観客の大歓声。もう単独ライブだって、これ。

SU-の喉はもう大丈夫。踊りながらやるのは難しいのだが、喉を締めず、母音を意識して息のスピードを使うという安先生の歌唱法の基本(さくら学院SUN)を取り戻したようだ。

英語での煽り「Are you ready ?Saitama?Everybody clap your hands!」でギターもピロピロ煽りを入れている。「On the count of three, let’s jump up with FOX God. A---re y---ou ready, Saitama! あ1,2, 1,2,3 Jump!」からのジャンプ2コーラス。俯瞰で見ると、ピットの前方はほとんどジャンプしているが、ピット後方は立ったまま拍手している。客席も立ち上がって手を叩いて「ジャンプ!」と叫んでいる。

4曲目は「ギブミー...」連続からの「ギミチョコ‼」。大阪仕様である。

YUI、MOAのあたたたたーた」「わたたたたーた」の生歌が大きい。

煽りは「Hey guys! Clap your hands!」のみ。

3コーラス目の「あたたたたーた」で、MOAのほっぺへのつんつん攻撃にSU-が傾くくだりは、今日も健在。煽りの代わりに入れる“ギャグ”なのだとしよう。またも笑顔になる。

5曲目「KARATE」。YUI、MOAの「セイヤソイヤ…オス!」の声が大きい。ダンスの振りも大きい。YUIはクールビューティの日本刀のようなキレ。MOAは関節が外れるのではないかというくらい、両手両足を大きく振っている。煽りがない分、歌とダンスの激しさで、気持ちを伝えてくれているのだ。それがペリスコを撮っている遠くの客席からでもよくわかり、ぼくは笑いながら涙ぐむ。

SU-の英語の煽り「How your feeling, tonight? How your feeling tonight, Saitama? Let us hear your voice. Put your hands in air!」もう覚えたよ。

ハミングは大阪、神戸、横浜の集大成で、SU-らしい明晰な節回しと細かいビブラートできれいなメロディラインを作った。アクセルを手本にして、ブルースフィーリングをマスターしてきたな。こういうところもガンズと回った成果の一つだと思う。

観客のほとんどが、「Woo…Woo…Woo…」とシンガロングしていた。「Everybody Jump!」は例によって必死に飛ぼうとしているピットが愛しいwww。

SU-の「走れーエエエエエエー!」は、SSAの天井を突き抜けるほどの歌声。またもぶわっと涙があふれてくる。

6曲目。最終曲は英語のナレーションからの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。

「ルルル―」からのイントロに場内から歓声&手拍子。

シンバル4つ打ちからバンドが入って、SU-の「あー」でのYUI、MOAの疾走に、場内は騒然。最前ではサークルモッシュが起きている!これだよ、これ!

ソニスフィア2014で7万人(公式)の初見のイギリス人を虜にしたのだ。日本のオールドガンズファンが参らないわけはない。単純な話だ。

偽闘が凄い迫力。MOAがものすごい振りでピッチング・モーションをすれば、YUIのジャンプが高い!子どもの頃のジャンプ力をいまだに見せつける!そして、SU-の「君を守るかーらー!」は地平線の彼方へ、BABYMETALの未来を切り拓いた歌力。

青山神のブラストビートに、両ギター神の美しいハモリが鳴り響く。

「いじめダーメ、ダーメー」からのドラム、ジャジャーン‼で、フィニッシュ。LEDA神、藤岡神も、アウトなフレーズを駆け上がらせ、喜びを表現する。

恒例のC&R。最後の「We---a---re」が長い。4公演とはいえ、ガンズ・アンド・ローゼスの日本公演巡業を終えたひとつの区切りである。

SSAは、4公演の中で最高だった。

ツアー中、乾燥した冷気に、SU-の喉は苦しかっただろう。大物バンドのファンで、簡単に観客がノッテくれない焦りもあったかもしれない。

だが、前座修行の意味をよくかみしめながら、しっかりと結果を出していったツアーだった。

時間的制約で煽りも十分に入れられなかった。だが、その分、YUIとMOAは、振りの大きさと生歌の大きさで気持ちを表現した。

この1ヶ月で、BABYMETALはまたも成長した。ぼくもいろいろ考えた。

ヘドバンVol.12に林幸生が書いていたように、「誰もの身近にメタルがある風景を産みだしているのがBABYMETALの凄さ」だと思う。

BABYMETALが登場する以前、わずか数年前には、メタルは日陰者だった。

それが、BABYMETALという存在によって、ぼくらのような元HR少年や、90年代ラウド系ファンだった人たち、そしてもちろん若いアイドルファン層まで、「メタル」という言葉を日常的に使うようになり、「ヘヴィメタル?」「いやベビーメタルDEATH」という説明を、友達、上司、奥様、子どもたちに幾度となく繰り返すことによって、少なくとも身の回りにいる人たちにも「メタル」という言葉を浸透させることになった。凄いことだ。

東京ドームは、その頂点だった。紅白、グラミー賞、MSG...。妄想は広がるばかりだった。

だが、そんな甘っちょろい夢を打ち砕くかのように、BABYMETALは12月から、大物バンドの前座修行に明け暮れている。見ていてようやく気づいた。それは、彼女たちとチームベビメタが、メインストリームのロック、そして欧米のポップ市場という巨大な戦場に向けて、また一段階段を上り、あのBABYMETAL旗を高く掲げたということなのだ。

ともあれ、ソウルから、大阪、神戸、横浜、埼玉と、この1か月間お疲れ様でした。

4月のレッチリまで、何があるかわかりませんが、ゆっくりとお休みください。

2017年最初のひと月、本当に楽しかった。ありがとう。

ぼくはいつもいつもいつまでもBABYMETALの味方です。