新たなるステージ | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日1月28日も、BABYMETAL関連では、大きなイベントのなかった日DEATH。

ガンズ・アンド・ローゼスはSSAで、MAN WITH A MISSIONがサポートアクトします。

 

前座修行の意味について、ぼくの考えを述べてみる。

2016年9月の東京ドームに11万人を集めたことで、2014年に始まるBABYMETALの世界進出の第一ステージは完結した。つまり、十分世界に通用するということだ。

ところがKOBAMETALは、そこから彼女たちにレッチリUK、メタリカ韓国、ガンズ日本、またレッチリUSAと、あえて大物バンドの前座というポジションで経験を積ませている。これは、いわば世界進出第二ステージと位置付けられるのではないか。

2012年10月に始まったMetal Resistance第一章は、巨大勢力“アイドル”との闘いだった。2013年の全国フェス修行を経て、Legend“1997”で聖母像=偶像=アイドルを破壊したBABYMETALは、2014年2月のMステでAKB48と共演し、キツネサインを掲げさせることに成功。最年少記録を作った日本武道館「黒い夜」で、「いまこそMetal Resistanceのすべてを明かそう...」というナレーションで、闘いは終結したと思った。

しかし、そこからMetal Resistance第2章、すなわち欧米進出への挑戦が始まった。

それは2014年(第2章)、2015年(第3章)、2016年(第4章)と3年続き、BABYMETALは、日本人アイドルのKawaiiメタルとして、米ビルボード200に2枚のアルバムをランクインさせることに成功した。海外でも、単独ライブはソールドアウト、フェスは主催者の思惑をはるかに超えた集客力を示すようになった。

しかし、ロブ・ハルフォードとのコラボ、レッチリ、メタリカ、ガンズのオープニングアクトでのファン層を見てはっきりしたことは、まだまだBABYMETALはオールド・ロックファンの市場では認知されていないということ。アーティストたちからは孫娘のようにかわいがられているが、ファンはシビアだ。

ポップ>ロック>メタル>BABYMETAL。

ラップやヒップホップ、EDMなどのブラック系やジャズ系を除いて、BABYMETALのいる音楽マーケットの比較式を見れば一目瞭然、メタル界ではそこそこ認知されてきたが、より規模の大きいロックの市場では無名に近い。

しかし、“世界征服”を目指すBABYMETALにとっては、そこが新たな主戦場であり、ライブ、CD、DLとメディアは違っても、大物バンドのついでに、BABYMETAL「も」買ってくれるかどうかが勝負。少なくとも市場から弾き出されないだけの話題性や人気・実力が要求される。

日本では、

アイドル含むJ-POP>BABYMETAL>J-ロック>洋楽HR/HM

となっていると思うが、ライバルは、もはや日本の口パクアイドルなどではない。世界的ロック・レジェンドたちの衣鉢=ファンを継承することがBABYMETALのフロンティアなのである。つまりは、ステージを一段上がったのだ。

リッチー・ブラックモア72歳。ジェフ・ベック72歳。ロブ・ハルフォード64歳。エディ・ヴァン・ヘイレン62歳。チャド・スミス55歳。アクセル・ローズ54歳。ジェイムス・ヘットフィールド53歳。ジョン・ボン・ジョヴィ52歳。

オジサンか、オジイサンかは、主観が決めることだが、少なくともみんな若くはない。

だから、BABYMETALは、今のうちに大物の前座をきっちり務めて知名度を上げ、その魅力を浸透させるというオールド・ロックファン市場で地歩を固めていかねばならない。

着々と成果は出ている。すでに“完落ち”したミュージシャンによる「スーパー神バンド」が結成できる状況にはある。(んなことはないと思うが)

 

ギターの神

マーティ・フリードマン(元メガデス)→MARTYMETAL。

カーク・ハメット(メタリカ)→KIRKMETAL。

ベースの神

ダフ・マッケイガン(ガンズ・アンド・ローゼス)→DUFFMETAL。

ドラムの神

チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)→CHADMETAL。

コーラスの神

ロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)→ROBMETAL、ただし要女装。

 

サム・トットマン&ハーマン・リ(ドラゴン・フォース)は乃木坂46の川村真洋(ろってぃー)にギター教えてたから失格(^^♪

ぼくらメイトも、国内アイドルとの「どっちが上か」競争に煩わされず、あのSU-が英語ペラペラになってゆく心の痛みも乗り越えて、アイドル要素をたっぷり持ちながら世界で戦う日本初のアーティストであるBABYMETALが、名だたるロックバンドの中でどんなポジションに到達できるのか、しっかり追いかけていこうではないか。

ちなみに、2016年12月、あのローリング・ストーンズが11年ぶりにニューアルバム「ブルー&ロンサム」をリリースした。2014年のワールドツアー中、ミック・ジャガーの恋人が亡くなったが、その痛手をぶつけるように、ツアーの合間に収録された全12曲ブルース一発録り。

ミック・ジャガー、今年74歳になる。

BABYMETALは、すでに、否応なくこういうバケモノと同じ市場にいるのだ。