ジェフ・ベック | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日1月27日は、これまでBABYMETAL関連では大きなイベントはなかった日DEATH。

 

横アリの開場時BGMはディープ・パープルだったという。(^^♪

そのギタリスト、リッチー・ブラックモアが、2016年6月に18年ぶりにドイツとイギリスでハードロック仕様の復活ライブを行い、11月に発売されたBDのラスト、古城に花火が打ちあがる「Smoke on the Water」を見て泣いてしまったことは、前に書いた。

同時にメタリカの「Hardwired…to Destruction」2枚組が8年ぶりにリリースされた。

そのメタリカのライブを見に、(つーか前座のBABYMETALを見に)、ソウルへ向かう飛行機の中で、映画に面白そうなのがなかったので、音楽チャンネルを見たら、ボン・ジョヴィのニューアルバム「This House is Not For Sale」(2016年11月)と、ジェフ・ベックの6年ぶりのスタジオアルバム「Loud Hailer」(2016年7月)がラインナップされていたのでしっかり聴いた。ジェフ・ベックは、へヴィな音像のブルースとオルタナティブっぽい女性ヴォーカルのコンビネーションが心地よい。これぞバーボンに似合う黒くて悪くてカッコいいロック。Yeah!

ソウルの高尺スカイドームでは、ジェフ・ベックの来韓公演(1月22日、ソウル)のチラシが配布されていた。駐車場で並んでいるコリアン・メタルファンたちが、みんな持っているので、おお、メタリカに続いてジェフ・ベックもソウルに来るのか、韓国すげーと思った。

ジェフ・ベック。

日本では、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが“三大ギタリスト”と言われていた時期があって、ぼくは、何でリッチーが入ってないんだと憤慨し、「海外では、三大ギタリストといえば、テクニシャンのジミヘン、ベック、リッチーなのである」という出所不明の別情報に「だよねー、クラプトンはともかく、ペイジは下手クソだもんなー」と溜飲を下げた記憶がある。

自分の技量を棚に上げて、理解できるかできないかでギタリストを色分けしようとするギター小僧というのは、本当にどうしようもないものである。今思えば前者はギブソン(レスポール)の、後者はフェンダー(ストラト)の情報操作だったかもしれない。

ジェフ・ベック。

ギター変人というくくりなら、間違いなく、リッチー、ベック、スティーブ・ヴァイの三人が入る。フランク・ザッパ?あれは、変人ではなく変態です。

つまり、ジェフ・ベックは、どの“三大ギタリスト”にも入るテクニシャンであり、変人。まあ、天才、鬼才、求道者であります。

ヤードバーズ時代の「ジェフズブギー」の入ったLPは、70年代サイケ調の漫画みたいなジャケットだったと思うが、シンプルな3コードのKey=Gのブギのリズムに、「メリーさんの羊」が入ったり、左手のプリングオフ/オンだけで3連符×4を連続させたり、ウェストミンスターのチャイム(キンコンカンコン、別名小田急ロマンスカーの音)をハーモニクスで出したり、3弦3フレットと開放のプリングオフをしながらアーミングしたりと、エレクトリックギターの奏法のあらゆるテクニックがぶち込まれた佳曲。ぼくは今でもこれをエクササイズにしている。

高校時代のぼくのバンドは、上手いキーボードがいたので、ディープ・パープル、レインボウ、四人囃子、カルメンマキ&OZ、GFRなどキーボード・パートのあるバンドをレパートリーにしていた。

中学時代にやっていたT・ボーン・ウォーカーとか、チャック・ベリーとかのブルース系は封印していたのだが、ジェフ・ベックはアルバム「Blow by Blow」以降、キーボーディストとのコラボで、フュージョンをやっていた時期だった。で、唯一採用されたのが、ヤン・ハマーとのシンセ&ギターのソロが聴けるインストの名曲「Blue Wind」(アルバム「Wired」)だった。

また、お前のバンド自慢はいらんのだよとお叱りを受けそうなので書いておくと、BABYMETALの「Tales of the Destinies」(アルバム「Metal Resistance」)のギターソロ、藤岡神のあのギターシンセの音が、モロ「Blue Wind」のジェフ・ベックの音である。

「アイドルとメタルの融合」は、メタルに限らず、KOBAMETALが聴いた音を“オマージュ”しているので、ロックの歴史の様々な要素が入っている。その中には天才ジェフ・ベックが作った音楽も入っているのだ。

もうひとつ書いておくと、今回のニューアルバム「Loud Hailer」のジャケット写真を撮影したのは、2013年のサマーソニック大阪・舞洲で、メタリカのラーズ・ウルリッヒを引っ張って行ってステージを見学させ、「ずっ友」写真をとって全世界へ発信してくれた大恩人、イギリス人カメラマンのロス・ハルフィンであります。

キツネ様のご配慮は、こんなところにも及んでいるのである。ま、世間は狭いという…。

その「Loud Hailer」を引っ提げたジェフ・ベックが、ソウルに続いて日本ツアーをやっている。

1月25日(水) 横浜・パシフィコ横浜

1月26日(木) 仙台・仙台サンプラザホール

1月28日(土) 盛岡・岩手県民会館 大ホール

1月30日(月)・31日(火) 東京・東京国際フォーラム ホールA

2月2日(木) 大阪・グランキューブ大阪

2月3日(金) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール

2月4日(土) 広島・広島上野学園ホール

2月6日(月) 名古屋・名古屋市公会堂

1月25日は横浜でBABYMETAL、もとい、ガンズ・アンド・ローゼスとかぶっていた。

すげーな横浜。みなとみらいにジェフ・ベック、新横浜にガンズ&BABYMETAL。

2月4日は広島でもやるんだ。BABYMEALもやってないのに。

てなわけで、1月30日(月)東京国際フォーラムのライブに参戦します。

年明けのノッケから、ひと月のうちにメタリカ、ガンズ、ジェフ・ベック。

こんなことは生涯初めて。BABYMETALのおかげである。感謝。