新春BABYMETAL祭り(4) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

1月9日は、2012年、Women’s PowerにてBGMとして「紅月-アカツキ-」が初披露された日だが、なんといっても2013年に「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でメジャーデビューし、タワレコで「世直し隊」に任命された日。世の中からまだイジメはなくなっていない。頑張れBABYMETAL!

 

お次は、「TRILOGY~新春キツネ祭り」(2015年1月10日)。

イントロの「紙芝居」は、感動的なオケをバックに2014年の欧州ツアーの各会場でのスチール写真が映り、「幼きメタルの魂は世界中を駆け巡り…世界はひとつ・The Oneになった」というナレーションが入る。そして、日本武道館の「黒い夜」とは反対に、天空から棺桶が飛来して「Scream & Dance、MOAMETAL」「Scream & Dance、YUIMETAL」「…And Vocal & Dance、SU-METAL」と名前が呼ばれ、一人ひとりが現れたときは、BOH神が02アカデミーブリクストンの直後、「もう、ぼくは三人を尊敬してやまないのです」と書いたブログを思い出し、フェイクと分かっていても号泣してしまった。疲れているからね。

会場が真っ赤に染まり、「さくらさくら」が流れる中、しゃなりしゃなりとおいらん歩きで橋を渡って中央の島舞台に移動した三人が、深々と頭を下げ、和風ガウンを脱ぎ捨て、「メギツネ」のポーズをとった瞬間、「The Forum」の白幕の後ろで緊張していたのからわずか半年で、自信に満ちて2万人のSSAの観客に対峙する三人の姿に、あらためて感激した。わかっていたつもりだったが、こうして通してみると、すさまじい成長の速さに驚嘆するしかない。

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」では、三人がときおり笑顔で目を合わせ、日本のファンに、「みんな!これがソニスフィアで6万人を感動させた曲だよ!」と胸を張ってパフォーマンスしている喜びが伝わってくる。「BMD」のあとの「ドキドキ☆モーニング」で、SU-が「Say!」と「いま何時!?」をレスポンスさせるところは、「これが私たちの原点だよ」と言っているような気がしてならない。

そして最終曲「Road of Resistance」。

02 Academy Brixtonでは、Metal Resistanceとは、世を支配する巨大勢力“アイドル”ではなく、人類の魂を奪うA.I(人工知能)への抵抗であるかのような説明だったが、NHK「BABYMETAL現象」のあとの「新春キツネ祭り」では、アイドルかメタルか論争の中で、運命を受け入れ、Only OneのBABYMETAL道を行く決意を示したという意味合いが強い。島舞台へ向かって進軍する三人。「Woo...Woo...Woo」2万人のシンガロングと、SU-の「かかってこいやあ!」。

ぼくは、この叫びに電気ショックを受けたかのように人生の暗闇から目覚めたのである。またも涙があふれる。ぼくはこのときのSU-たちのように、運命を受け入れ、全力で努力しているだろうか。世界を少しでもよくするために、ちゃんと働けているだろうか。

1月4日午前1時30分。涙をぬぐいながら、デロを入れ替える。

「Metal Rsistance」初回限定盤のボーナスDVD、「METROCK 東京 2015」(2015年5月24日)。一転して画面は明るい野外フェスである。

2015年のワールドツアーはメキシコシティからだった。ファンカムでは、酸素の薄い高地で苦しそうなSU-の姿が痛々しかった。2016年4月の雑誌インタビューで、振付のMIKIKO師は、2015年のメキシコからトロント、シカゴのあたりはYUIとMOAも体が大きくなってバランスが崩れ、きつかった時期だったと述べていた。METROCK 2015東京は丁度その時期、世界を転戦する中での“一時帰国中”の国内フェス。海外での緊張から解放されて、生き生きとした三人を数万人のファンが温かく迎えた。この頃のフィニッシュソングはまだ「イジメ、ダメ、ゼッタイ」だったが、「Road of Resistance」で、砂埃をあげて巨大なサークルモッシュを2つも3つも作り、大声でシンガロングする観客に、MOAがイヤーパッドを外して、嬉しそうな笑顔で応えるのがまたファンの感動を呼んだ。三人はミーティングを重ね、ヨーロッパに入る頃にはうまくバランスがとれるようになったとのこと。

さわやかな気分になって、午前2時10分過ぎ、続く「巨大天下一メタル武道会」(2015年6月21日)のBDに入れ替える。2012年のサマソニ以来、何度もライブを行ってきた幕張メッセはいわば“ホーム”ではあるが、大会場での単独ライブ。だだっ広くフラットな展示場にオールスタンディングだから、ピットは圧縮の嵐で大変なことになっている。反響音が大きく、C&Rはワンテンポ遅れて聴こえる。あのカオスがいいという方もいるが、厳しいライブだな。だが、三人は気合が入りまくっており、SU-の煽りもハイトーン。

午前3時50分。近所に配慮して音量を小さくしたから、ついウトウトしてしまう。

「ミンミン打破」を2本飲んでも一向に効かない。

デロを入れ替える。ぼくがBABYMETALと出会った「The Final Chapter of Trilogy横浜アリーナ」(2015年12月13日)。それぞれお顔が違う三体のキツネ様と、パイロの火が燃え盛るライブ会場。

音は幕張より全然いい。「あわ玉フィーバー」、「YAVA!」(チガウチガウ)、「KARATE」(修造)の新曲も披露された。ラス前の「ROR」で、「We are?」「BABYMETAL!」から銅鑼が鳴ったので終演かと思いきや、2015年の大規模ライブ映像の「紙芝居」につづいて、フィナーレは前日披露されたばかりの新曲「The One」(ラララ―)だった。

三拍子系のリズムで三人がピラミッド状のゴンドラに乗って、観客席上空に滑り出したときは、なんてすごい演出なんだと思った。これはメタルバンドの演出ではなく、市川猿之助か、アイドルのショーである。だが、超絶技巧で奏でられる音楽は、まぎれもなくプログレかシンフォニックメタル。のちにアップされた公式MVを見た外国人がビックリしたのもうなずける。怖くて笑顔が出ないMOA、お化けは怖いけど高いところは意外に平気なYUI、全然動じずニコニコ顔で歌い上げる男前のSU-。三者三様の少女たちは、最後、ゴンドラに乗ったまま舞台裏に消えていく。だが、そのあとが本当の衝撃だった。

「紙芝居」で、4月1日、The Fox Dayに ”新たなる教典” 2ndアルバムの世界同時リリースと、4月2日、イギリス・ウェンブリーアリーナでの2016ワールドツアーキックオフがアナウンスされる。そして最後の最後にツアーファイナルの会場がさいたま、幕張、横浜で形作る三角形の中心に描き出され、それが東京ドームであることが分かった瞬間、大歓声が沸き起こる。

ここでぼくは思い出してしまうわけですよ。あのLegend ”Z” で復活したBABYMETALの未来を、「紙芝居」は、「そう、破滅に向かって…」と締めた。これは、X-Japanの東京ドーム公演のタイトル。あれこそ、将来、東京ドーム公演をやるぞ、という宣言だったのである。それがついに実現する、と感動したのが横アリで、現在はもう実現してしまったわけですね。

両日フルハウス。11万人が本当に大集結したことをぼくらはもう知っている。というかその場にいたのだ。ここでやっぱり泣いちゃうね。もうヘロヘロ。このまま泣き寝入りしちゃいたい。

午前5時30分。まだ外は真っ暗だが、ついに最終デロ「Live at WEMBLEY」(2016年4月2日)まで来た。

「BMD」で、正面に白装束とおもったら島舞台に現れるフェイクスタート。「あわ玉」から「Yo! Yo!」「Wembley!」のC&R付きの「いいね!」、「YABA」と続く。SU-の声が、横アリからまた一段太くなったのがよくわかる。

島舞台から歌いだし、パイロの炎の中を、SU-がマントを翻して駆け抜ける「紅月-アカツキ-」。新BBMナンバー「GJ!」でのYUI、MOAの声もよく出ている。「CMIYC」での神ソロは、さすがに気迫あふれる演奏。「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のSU-表現力の幅には驚かされる。そして意表を突く「メタ太郎」から、欧米人に大人気のBBM「4の歌」。さらにSU-に白い翼が生える新曲「蒼星」の絶唱。そのあとは和風ガウンをまとって再登場した三人による「メギツネ」でのノリノリの和風ファンクから、2016年配信シングルとなった「KARATE」。今思うと物足りない気がするほど、この頃、煽りはまだない。

フィニッシュソングだった「イジメ、ダメ、ゼッタイ」から、「Give me…Give me…」の繰り返しイントロ付き「ギミチョコ!」。そしてスクリーンにソニスフィア、The Forum、02Academy Brixton、Reading& Leedsフェス等のイギリスでのライブシーンが映し出され、そのたびに観客席から歓声が沸き起こる。最後に「2016 World Tour kicks off at Wembley Arena」の文字とともに、「生きたメタルの魂は最終的にThe Oneとなり、BABYMETALの道を照らし続ける。今も1万の光が日本から」というナレーションで、日本のLV会場が映り、曲が始まる。そして、ララララーの場面では、世界各国の国旗が振られ、ロックを通じた世界平和が現出する…。朝(2012年)からライブを見続けてきたぼくは、ここでまたしても大号泣。

曲が終わり、終演感があったため、観客席から「One more song!」「BABYMETAL!チャッチャッチャチャチャ」のアンコールがかかる中、「標のない道…我々に戻る道はない」というナレーションから、晴れてフィニッシュソングとなった「Road of Resistance」がかかる。シンガロングのあとのSU-の叫びは「C’mon! Wembley!」

曲終わりは、「We are?」「BABYMETAL」のあと、階段上の銅鑼を鳴らして「Metal Resistance Episode Ⅳ」の開始を告げる。そのあと、三人が素に戻って降りてきて、SU-が「We are going back to Japan. But remember, we are always on your side.」と告げ、ハイトーンで「See you!」と言って舞台を去っていく。

ホントはここから2016年が始まり、アメリカ東海岸、ヨーロッパ、アメリカ西海岸、ロブ・ハルフォードとの共演、東京ドーム「Red Night」「Black Night」、レッチリツアー&SU-METAL聖誕祭があるのだけど、それはまだデロになっていないから、記憶をかみしめるのみ。

1月4日午前7時35分。もう朝の光が部屋に満ちている。ついに、新春BABYMETAL祭り終了。予測を上回り、22時間以上かかったことになる。トイレとか、電話とか、書留郵便とか、コーラ取りに行ったりしたからな。

顔はぐしゃぐしゃ。眠ること以外何も考えられないダメ人間状態。とりあえず、ベッドへ這っていく。眠ろう。明日から仕事だ…。

という顛末があって、4日はブログをお休みしたわけです。

現在へ戻ると、今日は1月9日。明日はコンサルをしている学校の仕事が、おそらく深夜まであって、翌日11日はいよいよ韓国であります。