METALLICA対BABYMETAL | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

1月5日は、2015年、今「Road of Resistance」と呼ばれているあの曲のタイトルが初めてトレーラーで公開された日。当時は「The One」と呼ばれていました。ちなみに昨日1月4日は、2013年日テレ「ハッピーMusic」に出演し、“世界征服”の書初めを披露した日DEATH。

 

さて。

いよいよ1週間後、韓国ソウル高尺スカイドーム公演。

チケットが届いたのだが、ほとんどハングルなので読み取れない。

METALLICAのロゴと2017 World Tour Seoulの文字、右下にSpecial GuestとしてBABYMETALのロゴ。中段にT****という番号があるのが、指定席なのか?

誰かハングルが読めて韓国語がわかる方、解説していただけませんか?

 

年末に、どちらが本物のメタルか競争をすれば、METALLICAには勝てない、と書いたのだが、お正月、車の中で、METALLICAとBABYMETALを交互に聴いていると、いやあ、勝てるんじゃないかという気がしてきた。

ニューアルバム「Hardwired to Self-Destruct」(2枚組)は名盤だと思う。ぼくが思うMETALLICAらしさがあふれているし、ジェイムズ・ヘットフィールドの歌、カーク・ハメットの弾きまくりギター、ラーズ・ウルリッヒのブラストビート、ゴツゴツと刻まれるトゥルージロのベース、4人の気合が伝わってくる。

楽曲もいい。タイトル曲の「Hardwired to Self-Destruct」はぶっ速いドラムから入り、このままでは自滅だ!という叫びをあげるいかにもMETALLICAらしい曲だし、「Atlas、Rise!」も、巨人よ、眠っていないで立ち上がれと呼びかける、中高年に気合を入れる曲っぽい。ツインギターソロのハモリも美しい。

2枚目に収録の「Here comes the Revenge」は、ミルトン「失楽園」がテーマだと思うが、卑近なところでは裏切った元妻、元カノ、元同僚への復讐の怨念で、スピーカーの背後から炎が立ち上っているような怖さを感じる。次の「Am I Savage?」は、そんな感情を抱いてしまう自分自身に「俺は残虐なのか?野蛮人なのか?」と自省する歌。他人ごとではない。

最終曲の「Spit out the Bone」は、SFっぽくて、人間が機械に支配される世界で、最後には人間を飲み込んだ機械が「骨」を吐き出すという歌。これもぶっ速く、フィナーレにふさわしい曲になっていて、2枚聴きとおすとライブを聴いた感じになる。

ニューアルバムを引っ提げてのワールドツアーなので、当然、収録曲がメインとなるだろうが、近年のライブでは、定番曲として、「One」(…and Justice for All)、「Master of Puppets」、(Master Of Puppets)、「Nothing Els Matters」、「Enter Sandman」(Metallica“Black Album”)が入る。BABYMETALに絡むといえば、「One」は絶対だし、「Sis. Anger」に因んで、「St. Anger」(St. Anger)も入るかもしれない。

セトリ冒頭でいきなり「Hardwired…」が来ることは考えられないので、同じように速いBPMの曲となると2枚目最後の「Spit out the Bone」に始まって、収録曲全部やるとそれだけで1時間20分、定番曲5曲で30分。ジェームズのMCやらなんやらで2時間のショー。

午後8時からBABYMETAL40分。入れ替えで9時からMETALLICAだが、ステージ裏に完全防音のリハーサルルームを作っておいて、4人でジャムりながら気合が乗ったところでステージになだれ込むというのがMETALLICA流なので、少しタイムラグはあるだろう。

下手をすると12時を超えてしまうかもしれない。

こんなMETALLICAのライブを妄想しているとやはり興奮してくるが、じゃあ、BABYMETALはどうかなと思って、順番は逆だけど「Live at WEMBLEY」をかけてみる。

冒頭、「紙芝居」から「BMD」がかかり、島舞台へのフェイク登場で観客が「うおおっ!!」とどよめくと、いやいやいや、METALLICAより、神秘感、デス感があって、ショーとしてはこっちの方が断然いいんじゃないか?と思わざるを得ない。

METALLICAは、本場アメリカの、最強のメタルバンドであり、音の重さ、社会性、何より35年間現役であり続けるそのパワーに圧倒される。だが、おっさんである。楽曲、演奏もマイナー、ブルーノートの手癖の範疇にある。ジェームズもカークもESPの6弦ギターである。

BABYMETALは同じESPとはいえ、7弦ギターでなければ弾けない。2017年ESPのカタログの「アーチストモデル」のページには、なぜか藤岡神は載っていないが、大村神、ジェームズ、カークが仲良く載っている。

「Live at WEMBLEY」」を、ぼくの勝手に妄想したセトリに従ってザッピングしてみる。

「BMD」のあとは「ドキドキ☆モーニング」。やはり音像は相当に重い。「パッツンパッツン前髪パッツン…」の異様にかわいいSU-の歌と、パンテラ風リフが完全にミスマッチしている。飛ばすつもりで次に来る「メタ太郎」を聴いているとこれもアリという気がする。何せ、今なら「メタ!」という合いの手を入れたり、「Woo…Woo…Woo…」というシンガロングしたりできるからね。

だが、最初のC&Rを考えるとやはり、「ギミチョコ!!」だろうな。

ブレイクで、「Hallow Seoul!」「Scream!」「Make sound noise!」「I can’t hear you!」「Louder louder!」「We’re really appreciate to METALLICA for having us today! Let’s get the party started!」「Get ready to sing after me OK? It’s very simple word. Gimmie my chocolate ,chocolate, chocolate, Sing it!」

でな感じで、煽りが入る。

舞台暗転で三人がはけて、「CMIYC」でもいいのだが、ここは「メギツネ」登場で、和風ファンク・メタルの醍醐味を見せつけてほしい。韓国にもサムルノリ(太鼓)とか、世界に通じる伝統的音楽がある。それをメタルに取り入れるのもアリだし、欧米人が熱狂するという事実を見せてほしい。ブレイクでは「Here Comes the Fox God…」からの「OK,1,2,あ1,2,3Jump!」。こういう乗せ方はMETALLICAには絶対にできない。

続けて「KARATE」。もちろん「Woo…Woo…」の煽りつき。

BABYMETALは一日にしてならず。笑われ、アイドル界から締め出されても、それをバネに「アイドルとメタルの融合」をやり続け、世界を旅してきたのだ。それが最後のキツネサインに集約されている。それを韓国の心あるメタラー、音楽ファンにも見てほしい。すぐにぽしゃったPritzとは根性が違うのだ。パクるのはいい。70年代の日本のロックバンドのほとんどは欧米ロックバンドのパクリだった。やり続けることでオリジナリティがにじみ出てきて、大きくなっていったのだ。BABYMETALのフォロワーが出てくるのは、ジャンルの確立ということでいえば大歓迎だ。大事なことは、オリジナリティが必然的に出てくるまで、やり続けることなのだ。

いったんはけた後、「紙芝居」から「Road of Resistance」。三人が旗を持って登場。

「Woo…Woo…」で観客がシンガロングした後、SU-が「C’mon! Seoul!」と叫ぶのが目に見えるようだ。

で、ぼくのセトリでは最後に「The One」を持ってきたのだが、これは、サプライズで、ジェームズ登場ないし、METALLICAの最後にステージに呼び込まれるというシチュエーションを妄想。まあ、METALLICAには演奏できないから、神バンドともどもということになるけど。

ね。そのあとに2時間のMETALLICAがあるのだけど、Special GuestのBABYMETALで十分おなか一杯になるでしょう?

勝てる。

P.S

今、THEONEの公式サイトを見たら、Metal Resistance EpisodeⅤへのカウントダウンが始まった。17日と22時間くらいだから、1月23日?にスケジュール発表!

♪───O(≧∇≦)O────♪