初詣 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

正月2日、今日は次女との面会日。

朝9時に施設に迎えに行って、自宅へ戻り、おせち料理を食べた。独り暮らしなのに年末から、せっせとおせち料理を作っていたのは、このためだった。

 

一の重(上段右)は、時計回りに黒豆(市販)、矢蓮(酢、砂糖、塩)、田作り(炒ってから、醤油、砂糖、みりん、ゴマで煮詰める)、栗のシロップ漬け(市販)、蒲鉾(市販)、伊達巻(市販)、パテ(市販)、紅白なます(大根、人参の千切りに酢、砂糖、ちょっとだけ白だし)。

二の重(上段中)は、カニかま(大、市販)、酢だこ(市販)、数の子(つゆ、鰹節、煮切り酒、砂糖、鷹の爪の液につける)、昆布巻き(市販)。

三の重(上段左)は、手羽先(ごま油、ゴマ、醤油、砂糖、みりん、酒で炒め煮)、豚肉(バラ肉の塊を、フライパンで焼き目を付けた後、長ネギ、しょうが汁、醤油、黒砂糖、酒で煮込む)。

四の重①(下段右)はサラダ菜とペッパーローストビーフ(市販)。

四の重②(下段中)は、煮物(椎茸、人参、筍、蓮根、ゴボウ、こんにゃく、鶏肉を白だし、つゆ、みりん、砂糖、醤油、鰹節で煮込む)。

写真に入りきれなかったのが、お雑煮(人参、大根、里芋、ほうれん草、きぬさやを茹でて置き、餅を焼き、鶏肉をつゆ・酒・砂糖で煮たスープをかけ、ゆずを散らしたもの)、高野豆腐(白だし、砂糖、鰹節)、きんぴら(筍、ゴボウ、人参の千切り、白ゴマを、ごま油、醤油、砂糖で炒め煮)、ロースハムサラダ。

世にはレシピがあふれているので、目新しいことは何もないが、つゆ、砂糖、みりん、酒を適宜使うだけで、それらしくなるのが日本料理。バリエーションとして、つゆの代わりに白だしを使うとか、鰹節や鷹の爪をトッピングするとかだけ。作ったものをタッパーに入れて冷蔵庫に入れて置き、100円ショップで売っているお重やパーテイションにそれらしく詰めれば出来上がる。黒豆とか栗きんとんとか、時間のかかるものは、今年は市販に頼った。本物のカニとか、鯛の塩焼きとか、ローストビーフとか、メインになるものがなぜか適当なコスパのものがなかったので、日本の技術の粋を尽くした巨大カニかまを持ってきた。赤い徳利の中は、みりんに屠蘇散を浸した「お屠蘇」。

おせち料理。外国人の妻と結婚してから、日本の文化を伝えようと思って、毎年作ってきた。誰もいなくなった2016年は作らなかったが、今年は次女に伝えるために、頑張って作った。

次女が自宅に戻ってくるのはクリスマス以来だが、わずか1週間前のことで、新たな感動はない。

一通り口にするだけで腹いっぱいになってしまうので、「残してもいいよ」と言ったが、次女は無理している感じでもなく、野菜料理だけ避けて、自信作の豚肉と手羽先をお代わりして食べている。満足していただけたようで、何よりである。もう少し大人になってくると、細かい注文がつくのだろうが。

施設では、ネット接続禁止で、PCやテレビも自由に使えないので、彼女のメディアは任天堂DSである。今回はうちのWiFiに接続設定を行い、2年ぶりにネットにつながった。

ぼくの長女は、次女より15歳も年上だが、90年代、ぼくがPCで仕事したり、パソコン通信で全国1万人の会員ネットワークを作るのを見てきたため、親が共働き→離婚となって、中高生になった頃に、誰でも知っているフリー占いソフトを作って配布し、結構話題になったらしい。

なので、今小5の次女にも、早く自分で好きに使えるPCとネット環境を与えてやりたい。すでに、アニメ、ボカロ、ゲームに没頭しているし、自作したい欲求が話していてわかる。

才能はたったひとりの自分が外界と接する現実の中でしか育たない、というのがぼくの考えである。親や学校が教育できるのは、その基礎となる人間性のほんの一部だけであり、だから父親の役目は、日本文化とか、ものの考え方を伝えることだけだと思っている。たとえ反面教師だとしても、だ。

食事のあと、DSで使える3,000円のプリカを買い、自宅に戻ってネットにつなぎ、欲しいソフトやレコチョクで楽曲をダウンロードしたあと、地元で一番格式の高い神社へ初詣に行った。

施設では、神社仏閣に行ったりしないそうで、次女はかつて家族で行っていた初詣自体を忘れていた。

ぼくはカトリックだし、彼女も幼児洗礼を受けているが、カトリックは日本人の習慣としての神社参拝や法事を否定していない。それどころか、日本のカトリック社会司教協議会は、コミュニストが主催する憲法9条関連の集会とか、反原発の集会に出ることも否定していない。信徒のほとんどは高齢者だし、外国人信徒も多い。皇室護持論者もいれば、“解放の神学”=旧社会党的な平和思想の持主もいる。世俗的なことについては、拍子抜けするほど「良心」の範疇で考えなさいというだけだ。うちの教会もそうだが、カトリック教会の神父様は、普段着として「作務衣」を着ていることも多い。まあ、この融通無碍なところがカトリックの魅力であり、弱点でもあるとぼくは思う。なんか日本の近未来を見ているような感覚もある。

15分ほど並んで参拝をし、破魔矢を買ったら、若い巫女さんが神楽舞をしてくれた。次女は「君の名は」を思い出したようだ。ここでもう3時近い。慌てて車に戻り、1時間かけて施設に戻り、あっという間に「デート」は終了。

年末から仕事始めまで、公務員である児童相談所及び担当者は、当然のようにお休みで一切連絡はとれない。今回のセッティングも、施設の担当者と直接スケジュールを決めた。いったいいつになったら、自宅へ返してくれるのだろう。

あ、今回はBABYMETALのベの字も出てきませんでしたね。

車中で聴いていたのは、吉澤嘉代子とボカロのGAKTOだったし。次女の好きな曲は、やっぱりメタル系だった。うん、いいね!

申し訳ない、申し訳ない。