METALLICAというバンド | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

今日はクリスマス・イブ。

夜7時から、地元の教会で降誕祭ミサがあり、いつものようにギターで伴奏。そのあとのパーティで、年に何回かあるライブでーす。

セトリは、1.赤鼻のトナカイ、2.White Christmas(ボサノバVer.)、3.あわてんぼうのサンタクロース(C.アトキンス風)、4.Happy Christmas(J.レノン)、5.ジングルベル(カントリーロックVer.)

メタルのことを書いているのに、こういうセトリで申し訳ない。YouTubeにアップされるかどうかは、当日の出来次第でバンマス(AG、B)が決めると思います(^_-)-☆

 

われらがBABYMETALは、あわただしい年末、お正月のあと、1月11日(水)、韓国ソウル高尺Sky DomeでのMETALLICAとの一夜限りの(今のところ)Special Guestサポートアクトである。

クルマの中、爆音でMETALLICAを聴き込んでいると、やっぱり凄いな、と思う。

最新アルバム、BABYMETALがお祝いコメントを寄せている「Hardwired to Self-Destruct」は二枚組だが、ぼくの買ったバージョンは、三枚目にボーナストラックがついている。

一枚目は、タイトル曲となる「Hardwired」や、「Atlas Rise」「Moth into the flame」などメタリカ節のオンパレード。ほぼ同じキーのザクザクしたダウンピッキングのみのメタルリフとブラストビートのドラムスをずっと聴いていると、ヘドバンせずにはいられなくなり、目つきも鋭くなってくる。

二枚目はややバリエーションが増え、いわゆるバッハ進行のパワーメタル風ツインギターや、アニソン風の瞬間もあるが、なんといっても堂々たるメタルの帝王METALLICAの存在感がガンガン迫ってくる。

ボーナストラックである三枚目は、曲数が一番多く、2曲目は、亡くなったロニー・ジェイムズ・ディオに捧げる「ロニー・メドレー」。なんと、METALLICAがレインボーの楽曲をほぼ「完コピ」しているのである。特に、「Kill the King」がすごい。というかリッチー・ブラックモアをアイドルとしてきたぼくにとっては、カーク・ハメット(G)とジェイムズ・ヘットフィールド(V、G)が、ツインギターであのピロピロ三連符をきれいにハモリ、BABYMETALを見出したラーズ・ウルリッヒ(D)が、コージー・パウエル(レインボーのD)ばりの疾走感あふれるリズムをたたき出しているのには、もう鳥肌が立った。

METALLICAといえどもアマチュア時代にはこれを演っていたのだな、うん、ぼくと同じだ。年齢も変わらないし(^^)/

三枚目は、そのあとライブ音源になる。これを聴くと、神バンドでも負けるかもしれない、とてつもない演奏力と、ジェイムズの紡ぎだす内省的かつ社会批判的な内容をもった歌詞の深みと年季の入っただみ声のヴォーカルの迫力に圧倒される。最後は「Hardwired to Self-Destruct」の初ライブバージョン。これが凄い。合いの手はサビの「We’re so fucked! Shit outta lack! Hardwired to…」からの「Self-Destruct!」だ。

コンスタントにワールドツアーをやってきた世界一のライブバンドであり、メタル不遇の時代に、巨人アトラスのようにメタル界を背負い、引っ張ってきた35年間の凄みは、ほかの何物にも代えがたい威厳に満ちている。

その彼らがBABYMETALを見出し、世界のひのき舞台にフックアップしてくれた。やっぱり奇跡のような邂逅なのだ。

韓国ソウルでのBABYMETALとのライブは、レッチリとは全く異なったものになるだろう。メタルを名乗る者同士、いわゆる「対バン」状態になるのだ。

演奏力では互角だと思う。だが、音の重み、シリアスな歌詞の深みでは敵わない。どっちが本物のメタルか、という勝負ではBABYMETALは確実に負ける。となれば、楽曲のバリエーション、スピード感、そして何よりSU-、YUI、MOAというKawaii三人の女の子が、汗をまき散らしてメタルをやっている、という迫真のパフォーマンスから立ち上るオーラこそが勝負だ。

だから、韓国では「いいね!」「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」「あわ玉フィーバー」は封印。SU-のソロとBLACK BABYMETALも封印。

「ヘドバンギャー!!!」はぼくが大好きな曲だが、これも歌詞の意味やBABYMETALの歴史がわからないと味わいは半減してしまう。

パンテラ風リフの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」は、初見の客にもBABYMETALらしさが伝わると思う。一見アイドルソングだが、音像は相当重い。

「メタ太郎」でもよい。一見、コミックソングっぽいと思われるかもしれないが、音は重いし、「Woo Woo…」シンガロングの前後に適切な煽りが入れば、観客を引き込む「強さ」があるとは思う。だが、初見ということを考えると、MVが流布している「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のほうが有利か。

同じくMVのある「メギツネ」は難しい。和風だし、「さくらさくら」が韓国で、変なとらえられ方をしたら嫌だ。だが、あのノリは絶対的な強さをもっている。ま、構わずやっちゃえ、という感じか。

「BMD」「ギミチョコ」「KARATE」は必須だろう。

そうなると、40分とアナウンスされている制限時間の中では、ソロ、煽りと尺を食う「CMIYC」をあえて外し、フィニッシュソング2曲を、METALLICA@韓国という状況を考えて選曲したい。

パワーメタルである「イジメ、ダメ、ゼッタイ」は、よりスピード感のある「ROR」に座を譲る気がする。となれば、「ROR」「The One」で締めるのはどうか。これはもう客席を温める前座のセトリではないが、相手はMETALLICAである。全力でぶつかっていくしかあるまい。

で、ぼくが考えたセトリは以下の通り。

1.「紙芝居」~BABYMETAL DEATH

2.ド・キ・ド・キ☆モーニング

3.ギミチョコ!!

4.メギツネ

5.KARATE

6.Road of Resistance

7.The One

みなさんは、いかがでしょうか?