ダウンロードジャパン参戦記(2) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ
本日3月23日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

Amarantheのサイン会のとき、すでにBlood ステージでHalestormのライブが始まっていた。サインをもらった後、急いで場内へ。
Halestormは、米東部ペンシルバニア州出身の女性ヴォーカル&ギターのリジー・ヘイルをフロントマンとするロックバンド。2006年にアトランティックレコードからデビューしたが、デビュー前からライブツアーを続けてきた叩き上げのライブバンドで、デビューアルバム『Halestorm』で、ビルボード200の40位を獲得し、2012年には「Love Bites(So Do I)」で、グラミー賞ベスト・ロック/メタル・パフォーマンス部門を受賞しており、以後のアルバムは常に10位以内にランクされる。


ぼくが見たのは後半だったので、3曲目の「Love Bites(So Do I)」を見逃してしまった。タイトルからわかる通り、この曲は、わが日本の女性メタルバンドLOVEBITESのバンド名の由来ともなっており、今回は、そのLove BitesのAsami(V)がシークレット・ゲストとして登場した。Asamiは、白いコスチュームでシャウトし、リジーがリード・ギターをとり、客席も「So Do I!」と大合唱で、大盛り上がりだったようだ。
リジーは日本好きのようで、続く曲はニューアルバム『Vicious』の日本版ボーナストラック「Tokyo」だった。
リジーは肌もあらわな黒い皮のスーツ姿で、高いポックリをはいている。
楽器は、リジーがトレードマークのギブソンエクスプローラ、リード・ギタリストのジョー・ホティンジャーは、レスポール、ゴールドのSG、ローズウッド・テレキャスターで、楽曲もメタルというよりペンタトニックを多用するアメリカンハードロックだから、全体的な印象は「80年代風」。
リジーの声はハスキーで、迫力、表現力はすさまじい。
その歌唱力を堪能できる5曲目「Amen」、6曲目「Do Not Disturb」の後は、「ヘイ、トーキョー。セイ ハロー トゥ マイ ブラザー」といって、彼女の弟のエアジェイを紹介し、ドラムソロになる。エアジェイは、「東京に敬意を表して」と言いながら、お箸でドラムをたたくが、やっぱりうまくいかないので投げ出し、今度は巨大なドラムスティックで、ドラムソロを展開する。幼いころからライブで鍛えられているので、ドラミングはアクロバティックで、上手い。
そのあと、世界中を旅してまわる人生を歌った「Freak Like Me」が続き、「ヘイ、トーキョー。Do you love me? I make you crazy I make you horny」と煽り、メタルチューン「Uncomfortable」のあと、フィニッシュは、シングルカットされた「I Miss the Misery」で締めた。
このころには場内はパンパンになっており、ぼくの足もそろそろ痛み出してきた。
だが、5分くらいのインターバルで、反対側のTearsステージでArch Enemyが始まる。
アメリカンなHalestormとは反対に、スモークがたかれ、神秘的なSEが流れると、場内から手拍子「Arch Enemy!」のコール。ドラマーのダニエル・アーランドソンArch Enemyが登場してくると場内は大歓声に包まれる。


1曲目は以前このブログでも取り上げたメロパワーチューン「The World Is Yours」。
観客は「♪オーオーオオー、オーオーオオー…」というギターのフレーズ(コーラス)を大合唱する。
アリッサ・ホワイト・グラズの、グロウルでもちゃんと聴き取れる発音。それに乗っかるマイケル・アモット(G)とジェフ・ルーミス(G)のツインギターが美しい。
2曲目は「Ravenous」。「♪パン、パパン、パン」というドラムスのリズムが中に入るので、やっぱり日本人好み。ジェフの早弾きギター、途中で入るアルペジオ。変拍子のDjent風セクション。冴えわたっている。やっぱりこういう曲調が好きだなあ。
3曲目「War Eternal」、4曲目「Blood on Your Hands」と速いチューンが続く。
5曲目「You Will Know My Name」は、ドラマチックな構成のメロパワのお手本のような曲で、マイケルとジェフのメロディックかつ超絶技巧の絡み合いに酔いしれる。
デスメタルの6曲目「Dead Eyes See No Future」を経て、7曲目「The Eagle Flies Alone」もまた、Arch Enemyらしいドラマチックなパワーメタル。サビのギターのメロディとアリッサのグロウルがちゃんとハモルのがすごい。これをノーマルボイスでやるとクサくなるだろう。女性グロウルというところがやはりArch Enemyに魅力を与えていることがよくわかる。ピアノのアルペジオで終わると、場内から大歓声。
8曲目「As the Pages Burn」、9曲目「Dead Bury Their Dead」で、また速い曲に戻る。
10曲目「No Gods, No Masters」は、ミドルテンポで力強く歌い上げるArch Enemyのアンセム。11曲目フィニッシュは「Nemesis」。ステージに近い下手側一般ピットで、サークルモッシュが発生する。ジェフのギターが跳ね回り、アリッサも絶叫に近いグロウルで歌い上げる。「ヘイ!ヘイ!」という合いの手も入る。
「♪We are one、All for one、One for all…」という歌詞が最後に耳に残り、大歓声の中、ライブが終了した。
Arch Enemyでおなかいっぱいだが、次はいよいよBloodステージで、目玉の一つ、ANTHRAXが始まる。
(つづく)