―May the FOX GOD be with You―
★今日のベビメタ
本日6月5日は、2015年イタリア・ボローニャ公演@Estragon Clubが行われ、2016年には、オランダ・ナイメーヘン@Goffertparkで行われたFORTAROCKに出演し、2018年には、オランダ・ユトレヒト公演@Tivoli Vredenburg(日本時間6月6日(水)2:45)が行われる日DEATH。
オーストリア西部チロル州に位置するインスブルックは峩々たる山々が見下ろすアルプスの町で、1964年、1976年の2回冬季オリンピックが開かれたウインタースポーツのメッカである。
ぼくら中高年には「♪チーローリアン~」というメロディが懐かしい洋菓子もあるくらいで、文字通り絵はがきのように美しい街並みである。
人口は約13万人で、広域都市圏を入れても29万人でしかない。日本でいえば山形県鶴岡市が同じくらいの人口である。
現在、サッカー日本代表が合宿を行っており、6月4日はBABYMETALがMusic Hallでライブをやるというので、大量のファンが押し掛け、一夜限りの日本フィーバーとなった。
<セットリスト>
1.In the Name of
2.Distortion
3.Elevator Girl(仮)
4.TATOO(仮)
5.GJ!
6.紅月-アカツキ-
7.メギツネ
8.ギミチョコ!!
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE (English & Unfinished Ver.)
メンバー:SU-METAL、MOAMETAL
ダンサー:MINAKO神、MINAMI神
神バンド:ギター(下手:大村神、上手:ISAO神)、ベース(BOH神)、ドラムス(青山神)
会場はMusic Hall Innsbruck。英文のホール情報では約1400名収容となっていたが、一部の日本語サイトでは2,000名となっていた。ぎゅうぎゅう詰めのオールスタンディングならそのくらいは入るのだろう。
例によって、現地組の情報をまとめる。
現地時間6月4日月曜日というのに、朝から長大な待機列が会場を取り囲む。ヨーロッパ各地から大勢のベビメタフリークが詰めかけているのだ。ドイツ人の名物男、巨大キツネ祭りにもいたピカチュウさん、全身にBABYMETALのタトゥーを施した方なども見受けられた。ぼくの友だちのイギリス人Richardもそこにいたはずだが、彼はライブになると忍者のように気配を消すので、日本人現地組のSNSには写っていない。
午後、空には鈍色の雲が垂れ込め、雷鳴が轟く。とうとう雨になった。ヨーロッパ単独公演初日、さすがBABYMETAL。
開場は定刻通り。
場内は、物販ブースがステージの真横に位置するという珍しい作りだった。
前座のドリームステートが終わり、紗幕が張られ、「紙芝居」が始まったのは、現地時間21時、定刻どおりだった。
ミュンヘンから95kmしか離れていないから、民族性からか、スタッフがきっちりしている。きっちりついでに、今回は、日本並みに厳しい撮影禁止令が出されていたため、今のところファンカムはアップされていない。(´;ω;`)ウッ…
とりあえずは現地組の感想。
―Twitterより引用―
・ITCHIE-METAL@k715iさん
撮影不可。
・PAPIMETAL@papimetalさん
終演後も大歓声鳴り止まぬ感動のステージ。今日も良かった。
・SHINGO-MET@Lさん
サーフの時だけ寄ってきてあとは観やすいようにはけてくれた
・A-Killer@A_KILLER_METALさん
小箱のONEでサーフが流れていく感覚、好き。
―引用終わり―
想像力で補って再現すると、降雨の中長蛇の待機列を耐え、狭い箱にぎゅうぎゅう詰めになり、ライブ中の撮影も禁止されたが、スタッフは当を得た対応だった。
セトリはUSツアーと同じだったが、Dark Side BABYMETALの気迫を感じさせる素晴らしいものだった。ダンスの女神による紅月-アカツキ-の殺陣も、大ウケだったようだ。観客は熱狂し、クラウドサーフの嵐。「THE ONE」の大団円では感動を呼び、終演後も、大歓声が鳴りやまなかった。
ライブの模様は、後日、ファンカムが上がってきたら追記することとします。
少しだけ分析と感想。
結局、BABYMETAL Graphic Novel@BABYMETAL_GNのツイートは謎のままで、6月4日午前零時にも午後5時にも、GMBChomichuk氏の新しいアートはアップされていない。
何か、物語は動いている気配はするが、インスブルック公演でも進展はなく、YUI不在は続いている。
ニュルンベルグのRock im Parkでは、SU-、MOAのメイクが京劇風のド派手なものになったが、インスブルック公演でも、目の周りのラインがきつくなっていた。さすがに野外仕様の京劇風の赤いシャドーは消えていたが、今後はこういうDark Sideのお化粧が標準となるのだろう。
なぜ北欧じゃなくてドイツ、オーストリア、オランダなのか、なぜウイーンとアムステルダムじゃなくてインスブルックとユトレヒトなのかは、BABYMETALの戦略から説明できる。
世界音楽市場のデータから、音楽商品の購買力の高い順に並べると、アメリカが1位、日本が2位、イギリスが3位。ドイツは4位、オランダが10位である。スウェーデンは13位、ノルウェーは18位だ。オーストリアは22位前後に位置するが、ドイツと言語・文化環境が同じである。
アメリカ、イギリスを固め、次に北欧や南米やアジアではなく、ドイツ語圏を手堅く攻めるのは正しいだろう。それも、2015年~2016年には、首都(ウイーン、ベルリン、フランクフルト)、大規模フェス(Rock in Vienna、Fortarock)を攻めたから、今年はドイツではサマソニ規模のRock am RingとRock im Parkに出演し、大観衆を呼び集め、オーストリアとオランダでは第二の都市であるインスブルックとユトレヒトを攻めた。
KOBAMETALは、欧米市場を攻略するにあたって、正攻法で、かつ落下傘部隊ではなく、橋頭保=ファンベースを作り、その国において拡大していく“地固め”重視の戦略をとっているのだと思う。インスブルック公演にヨーロッパ各国から集まったファンの強固なコミュニティを見れば、それが大成功していることは一目瞭然だ。
このあたり、現在進行形のJapanese Invasionの同志である海外志向のラウド系アイドル、嬢メタルのプロデューサーも参考にしてほしいところだ。
ようやくDownload UKのタイムテーブルが発表され、BABYMETALはセカンドステージのZippo Encore Stageで、現地時間6月9日(土)16:45~17:30(日本時間6月10日(日)0:45~1:30)の45分間の出番となった。
おまけ。
ぼくが仕事でお世話になっている株式会社デザインアークさんが、The Rolling Stonesのロゴをモチーフにした「ザ・ローリング・ストーンズ ソファ」を開発し、6月1日より発売がスタートしたのでご紹介DEATH。
ユニバーサルミュージックと日本の有名なテーマパーク、ランドスケープ、キャラクターなどを手がける職人達とのコラボレーションにより開発したオリジナル商品で、限定55台の完全受注生産品。背面のステンレスエッチングゴールドのプレートにはシリアルNo.1~55が刻まれ、No.0はミック・ジャガーに贈呈されるとのこと。
●The Rolling Stones SOFA
製造・発売元:株式会社デザインアーク
販売単価:1台1,962,000円(税抜)※送料別途
販売予定台数:限定55台。シリアルナンバー入りクリスタルトロフィー付き。
サイト:https://gigaplus.makeshop.jp/rakudakan/rollingstones-sofa/
凄いよ。