新曲分析 | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

―May the FOXGOD be with You―

★今日のベビメタ

本日5月11日は、2016年ミシガン州デトロイト@The Filmore公演が行われた日DEATH。

なお、今年テキサス州ダラス@House of Blues Dallas公演が行われるのは、日本時間で明日5月12日午前10:00となります。

また、5月20日のRock on the RangeはセカンドステージのZippo Encore Stageのヘッドライナー、午後7:00(日本時間5月21日午前9:00)となることが発表されました。

 

カンザスシティ公演では、4曲の新曲がドロップされた。

そのうち、1曲目の「In the Name of」は、広島Legend -S-洗礼の儀のオープニングとなったインスト曲で、2曲目の「Distortion」は、配信シングルとなっている。

3曲目の「ダダダダダダ」(仮)と4曲目のSU-ソロ「ゆらゆら」(仮)について、楽曲分析をしてみたい。なおファンカムからの聴き取りなので、「空耳アワー」かもしれませんし、○○のところは聴き取れなかった部分です。

 

●「Elevator Girl(仮)」Key=D/B

(D)Hey Baby, where’re you going now DaDaDa, DaDaDa up?

You gotta what you say oh what you do because it’s DaDaDa, DaDaDa down.

I’m going up for going down.

Hey Baby, where’re you going now DaDaDa, DaDaDa up?

(B)上へ参ります 下へ参ります 閉まるドアにお気を付けください

次は地獄に止まります

地平線が真っ逆さま 火あぶり○○地獄の○○○です

だからいつも命がけ

(ギターソロ)

(D)Hey Baby, where’re you going now DaDaDa, DaDaDa up?

You gotta what you say oh what you do because it’s DaDaDa, DaDaDa down.

(B)上へ参ります 下へ参ります 閉まるドアにお気を付けください

次は地獄に止まります

地平線が真っ逆さま 火あぶり○○地獄の○○○です

だからいつも命がけ

上へ参ります 下へ参ります

上へ参ります 下へ参ります

上へ参ります 下へ参ります

だからいつも命がけ

 

曲調は8ビートのロックンロールメタル。英語部分がKey=D、日本語部分がKey=Bという2コード構成。リズムはちょっと「あわだまフィーバー」にも似ているが、よりアメリカンな雰囲気に仕上がっており、「♪I’m goin’ up⤴ for going down⤵」のところは、ブルーノートを入れている。

コミカルな歌詞だが、聴きようによっては意味深である。

人気の上がり下がり、いつ落ちるかわからないジェットコースターのようなアーティストの不安な心理を歌っているのかもしれないし、人間関係や営業成績のアップダウンに振り回されるぼくらの日常生活かもしれない。

聴き間違いでなければ「火あぶり○○地獄」という言葉が出てくるが、これまでSU-は何度も十字架につけられ、火あぶりにされてきた。巨大な車輪に括り付けられ、MOAと観客に「DEATH!DEATH!」と叫ぶ中パイロの炎で焼き尽くされた広島の映像は、未だに記憶に鮮明である。

「♪だからいつも命がけ」というリフレインには、リアリティがある。

BABYMETALは、今までも、そしてこれからも、命がけでライブ活動を続けていくのだ。

●「ゆらゆら」(仮)Key=Cm

(Cm)ア・イ・マ・イ(I, my)by the way(G#7)隠していても

(Cm)You言う 時に(talking it)(G#7)わかることでしょ

(Cm)Dancing (D#)can ease me, (Cm)can’t see (B♭)どうかしてる

(Cm)振り子のリズムで (B♭)○○○花になり (D#)ゆらりゆらりゆらり(Cm)舞い上がれ

(G#7)ゆらゆらゆら (Cm)ゆらゆらり (G#7)ゆらゆらゆら ゆらゆら揺れ(Cm)る

ア・イ・マ・イ(I, my) by the wayはぐらかしても

You言う 時に(talking it)ばれることでしょ

Dancing can ease me, can’t see どうかしてる

振り子のリズムで 希望の花になり ひらりひらりひらり舞い上がれ

ひらひらひら ひらひらり ひらひらひら ひらひら落ちる

(ギターソロ)

Dancing can ease me, can’t see わかることでしょ

Dancing can ease me, can’t see どうかしてる

振り子のリズムで 真紅の花になり ふらりふらりふらり舞うよ

ふらりふらりふらり舞えよ ふらりふらりふらり舞い上がれ

ゆらゆらゆら ゆらゆらり ゆらゆらゆら ゆらゆら溶ける

あーああーあーあー

ゆらゆらゆら ゆらゆら燃える

 

新しいSU-のソロ曲は、よりR&B色が強く、ミドルテンポの「ズンズンチャッツチャ、ズンズンチャッ」というリズムで、今までのベビメタにはなかった曲調。

振付はない。SU-が、歌に合わせて自分のリズムでゆらゆらと踊るだけ。これもこれまでのベビメタにはなかったことだろう。

歌詞は、英語と日本語の掛詞になっていて不確定な部分が多い。

おそらく失恋の予感を押し殺して踊る女の子のキモチを歌っているのだとは思うが、YUI不在という事態の中で「♪隠していても」「♪わかることでしょ」「♪はぐらかしても」「♪ばれることでしょ」と歌われると、この数か月間のスタッフとのやりとりを思わせなくもない。

「♪どうかしてる」というところがギターとのユニゾンになっていて、そこから「♪振り子のリズムで…ゆらゆらゆら…」というサビに入っていく。

重厚なBABYMETAL楽曲の中にあって異色のポップR&B。

だが、最後のリフレインの「♪ふらりふらり舞うよ…」からの「♪あーああーあーあー」へと畳みかけるSU-の歌唱力・表現力は、さすがという他ない。失意、逡巡、切なさなど、あらゆる感情が一気にあふれてくる。海外での、生での初披露っスよ、これ。

「♪ゆらゆらゆら ゆらゆら燃える」とスパッと終わるのもカッコいい。

 

上手ギタリストであるが、ITCHIE-METALさん、PAPIMETALさん情報によるとISAO神で確定とのこと。

ダンサー2人は、MIKIKO師率いるダンスカンパニーELEVENPLAYのメンバー説が強い。

ウィキペディアのELEVENPLAYの「主な仕事」には、BABYMETAL「LEGEND ”1999” YUIMETAL & MOAMETAL聖誕祭」(2013年)や「黒い夜 LEGEND “DOOMSDAY” 〜召喚の儀〜」(2014年)への出演が記載されている。つまりSISTERBONEはELEVENPLAYだったということである。振付師が同じなのだから当たり前っちゃ当たり前だが。

その延長で今回もダンサーを務めている可能性は、全の新採用と考えるより高い。現在のメンバーは10名だが、入れ替わりがあるし、表に出ない研修生かもしれないので、特定できないが。

ちなみにMIKIKO師とELEVENPLAYのメンバー数名が、5月4日夜にメンバーの出演するお芝居を見ていたことがSNSで確認される。それから渡航しても十分間に合う。

全然関係ないが、弊社の経営するカフェギャラリーのキクマヤスナリ氏の写真展にPerfumeさんからお花をいただいたのでちょっと自慢。

5月11日8:59追記

Alternative Pressは、日本時間今朝8時過ぎ、カンザスシティでのYUI METALの不在について、米国でのBABY METALのマネジメントを担当する5Bに取材したところ、YUIMETALはBABYMETALに在籍しているが、米国ツアーには参加していないとの答えだったとの記事を掲載しました。

 

5月14日追記

「DADADA」は「Elevator Girl」という説があり、歌詞の内容も適当なので、こちらを採用し、合わせて歌詞を「上へ参ります、下へ参ります」に変更しました。

「ゆらゆら」の方は、「TATOO」と言われていますが、歌詞との整合性がないため、そのままにしました。

なお、両曲とも我流ですがギターのコードを付記しました。