ぼくはBABYMETALの味方である。
何があってもBABYMETALの味方である。
日本時間5月9日11:45に始まったBABYMETAL World Tour 2018 Metal Resistance Episode Ⅶは、大波乱の幕開けとなった。
広島に続くYUIMETALの不在。SU-とMOAのコスチュームは黒いスカートに金色の上衣に冠状の被り物をつけたいで立ちで、MOAはツインテールではなく、ポニーテールに代わり大人っぽくなっていた。
YUIの代わりに2人のキレッキレのダンサーが上手、下手それぞれ1人。名前は特定できないが、アミューズ所属MIKIKO師のダンスチームのメンバーだと思う。上手の方は、背が高く、もしかしたら広島でSU-のアバターになった方かもしれない。
神バンドは、下手ギターLeda神、ベースBOH神、ドラムス青山神までは確認できたが、上手のギターは白塗りなので不詳。体形や顔の形はISAO神に見えた。
編集されたファンカムはまだ上がっておらず、SNSに上がっている写真と、断片的なペリスコ映像を見ただけだが、断言しよう。
やはりBABYMETALは最新のライブが最高である。
セットリストは以下の通り。
1.In the Name of
2.Distortion
3.新曲
4.新曲(SU-ソロ)
5.GJ!(MOAソロ)
6.紅月-アカツキ-
7.メギツネ
8.ギミチョコ!!
9.KARATE
10.Road of Resistance
11.THE ONE(Unfinished Ver.)
2016年以来待望の4曲もの新曲がドロップされ、よりエクストリームな楽曲が並んだ。
藤岡神の不幸、何らかの理由によるYUI不在という事態にも関わらず、数か月間でよくぞここまでフォーメーションの完成度を高めたものだと思う。
文字通り矢面に立ったSU-、MOA、ダンサー2人、そして藤岡神不在の神バンドに大喝采を送りたい。
ここからは憶測である。
今から考えれば、World Tour 2018のスケジュールが明らかとなった時点では、YUIMETALは次戦から復帰予定だったのだろう。だが、4月1日にChosen 7の物語が公開された時点では何らかの理由で、YUIの不在は確定していた。
だからこそ、公式サイトのBIOGRAPHYから寝ころんだ三人の写真が消え、英文が加わった。
Chosen 7という物語は、メンバーが流動的になっていくというほのめかしであり、最新の画像をその気になって見れば、正面に2人、その両脇に2人(ダンサー)、後ろの3人は「過去」のBABYMETALのようにも見える。
そのため、おそらくMOAは「アリバダ」したであろう2017年度さくら学院卒業式の集合写真も公開されなかった。
だが、すでにチケットは売れており、日本ならいざ知らず、海外では公演中止することは不可能で、YUI不在を事前に告知すれば大混乱に陥る。だから、非難をあびてもこのプロセスはDark Sideであるという不可解にも見える物語を前面に出し、BABYMETALというユニットとしての公演の完成度を高めるしかなかった。
BABYMETAL RECORDSの設立、ツアー直前の「Distortion」のリリースに見られるように、新曲、3rdアルバムの制作も進んでいる。KOBAMETALも、SU-もMOAも、ダンサーも、神バンドも戦っている。だからあのMVは巨大なモンスターと戦っていたのだ。
Dark SideがあればもちろんLight Sideもある。
YUIは脱退したのではなく、一時的な長期離脱を余儀なくされているのだと思う。
その理由が、肉体的なものなのか、精神的なものなのか、あるいは契約上の問題なのかは詮索しない。このツアー中に復帰することはないにしても、いつかYUIMETALは帰ってくる。そう信じたい。
ぼくは、ただでさえ過酷な環境に加え、YUI不在のステージ構成に対する不満や非難が沸き起こるであろうアメリカ南部ツアーとヨーロッパツアーにおける「メタルダンスユニット」としてのパフォーマンスの完成度の向上と、あらゆる非難を乗り超える感動のステージを期待する。
ライブ終わりには、「紙芝居」でWorld Tour 2018 in Japanも告知され、同時にTHE ONEメンバーにメールが送られた。
10月23日―24日幕張メッセ
10月30日―31日神戸ワールド記念ホール
YUIだってきっと戦っている。
矢面に立って戦っているSU-、MOA、ダンサーたち、神バンド、スタッフを応援するだけだ。
ぼくはBABYMEALの味方である。