好きすぎてツライ(1) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

THE ONE NEVER FORGET MIKIO FUJIOKA

★今日のベビメタ

本日、4月8日は、2012年、第2回アイドル横丁祭りに出演。初めて当てぶりの骨バンド(BABYBONE)がバックについた日DEATH。

 

ベビメタ嫌いの人にどうBABYMETALの魅力をわかってもらうか、というのが前回シリーズのテーマで、ちょっと小難しくてゴメンちゃいだったけど、本シリーズは、バカ丸出しで、ぼくが個人的にBABYMETALの楽曲やライブのシーンで好きなところを書き出してみたい。

 

「BABYMETAL DEATH」編

●2013年2月1日の「Legend ”Z”」で、時計の表示がゼロになったあと、スクリーンの奥からの「…We are…?」という囁きに客席が「BABYMEAL!」と応え、それが繰り返されるうちにどんどん大きくなって、時計が巻き戻され、スクリーンいっぱいにBABYMETALのロゴが翻り、再び降臨した神バンドによって「♪ダダダダダダダン」と生演奏で「BABYMETAL DEATH」が演奏され、再生の象徴である白装束を着た三人が登場してくるシーン。何度見ても泣いちゃう。

●2014年3月2日の日本武道館「黒い夜」の冒頭、「BABYMETAL DEATH」で、前日ステージから転落したYUIちゃんも含め、無事三人が揃って、階段を下りてくるシーン。

ここでは三人が定位置に着くまで1分20秒にわたって「♪ダダダダダダダン」が続き、1万人の観客が「オイ!オイ!オイ!」と叫び続ける。観客は、1時間半後には三人が棺桶に入ってヨーロッパに旅立つことを知るのだが、今はYUIちゃんの無事に心を合わせて叫び続ける。その一体感に感動が止まらない。

●2014年7月5日のSonisphere2014の大舞台。初めての海外の大規模メタルフェスへの出演。まだ高2と中3の三人はどれだけ怖かったことか。大観衆が見守る中、下手からフードをかぶって登場してくる三人の表情は硬い。Xポーズをとり、ギターが入って手をあげるところ、MOAのイヤモニに音が入っておらず、タイミングが遅れてしまう。上手のYUIが心配そうにMOAのほうを見る。だが、そんなアクシデントにもめげず、カンだけで曲に乗ったMOA。ここから30分、全力でパフォーマンスした三人と神バンドは6万人のメタルヘッズをノックアウトしてしまう。

「Sonisphereの奇跡」は、「BABYMETAL DEATH」とともに始まったのだ。

●2016年4月2日のWembley Arena。「紙芝居」の途中、舞台正面上段に白いガウンを着た三人の人影が姿を見せると、観客から大歓声が沸く。しかし、ギターのメロディが2フレーズ目に入った瞬間、客席のど真ん中に設置された島舞台のスッポンから、本物の三人が登場する。その瞬間、特効のマグネシウム片によって、三人の周囲がキラキラ光る。まさに「降臨!」である。ゾクゾクします。

DVD/BDに収められたイギリス人女性ファンの驚く表情も、いいね!

●「B・A・B・Y・M・E・T・A・L」のベビメタ体操のパートで、青山神のドラムスは、1回目は裏拍の速いビートを刻むが、2回目の「M」以降は、ゆったりしたリズムに変わる。そこが好き。

●ベビメタ体操の後の自己紹介で、「MOAMETAL DEATH!」の「ですっ」がちょっと裏返ったような子ども声になる。それが好き。

●ギターソロ前のゆったりした「DEATH!DEATH!」の後、SU-が「♪アーーー」と叫ぶ直前、MOAがトランス状態になって頭を抱え、何度もジャンプするところが好き。

●ギターソロが好き。マイナーコードにリディアンスケールの速弾きで奏でられる戦慄のメロディ。ピッキングハーモニクスは狐火であり、アームアップによる「♪きゅいーん」という音は、キツネ様の眷属が無数に浮遊する様を表現する。最後はバッハ音階で収まるが、このソロは相当難易度が高く、初見のメタルヘッズを一発で惹きつける魔力を持っている。

Sonisphere2014は、藤岡幹大神にとって、実質的な欧米デビューであり、すさまじいテクニックを初めて欧米の観客に放ったのが、「BABYMETAL DEATH』だった。

『Kerrang!』は、彼の死を伝える死亡記事で次のように述べている。

「An accomplished lead guitarist, his numerous solos during the band's live performances were mesmerisingly fast and jaw-drpping in technique.」(『Kerrang!』1月20日発行1705号P.10)

(jaytc意訳:完成されたギタリストであり、バンドのライブ・パフォーマンスにおける数多くのソロは、魅入られるような速さと、開いた口がふさがらないほどのテクニックをもっていた。)

●ギターソロの後、3回目の自己紹介が終わり、三人がバラけてお立ち台に上り、チュチュの裾を押さえながら、速いテンポで「DEATH!DEATH!」と煽るところ。YUIは上手のお立ち台付近、SU-は下手の袖、MOAは中央のお立ち台に立って、ニコニコしながら観客の目を見ながら煽る。たまらんなあ。

●「DEATH!DEATH!」とは、「死、死」ということであり、過去にとらわれた自分自身や、世間のくだらない常識に「死」を宣告するということである。新たな自分が再生するには、一度「死」ななければならない。「BABYMETAL DEATH」は、水に浸かって一旦死に再び生き返る「洗礼」の曲なのである。観客は「DEATH!DEATH!」と叫びながら、昨日までの自分と決別する。ギミックだけど救世主。その虚実皮膜ぶりが大好き。

●「BABY、METAL、DE----ATH!」で曲が終わり、ドラムスが「♪ダダドドン」と終わった後、かなり長めに「♪キィーーーン」というSEが流れ、照明が真っ赤に染まる。これは、ライブ会場がキツネ様の“結界”に包まれたことを示しており、これからBABYMETALの世界が始まるワクワク感で体が震える。

(つづく)