中二病ふたたび | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

YOU ARE THE ONE. WE NEVER FORGET MIKIO FUJIOKA

★今日のベビメタ

本日2月9日は、2015年、NHKのBABYMETAL特番が発表され、THE ONEメンバーにスタジオライブ観覧者募集の召喚状が配信され、ワールドツアーの日程が発表された日DEATH。

 

公式HPでの発表はなされていないが、米ノースカロライナ州シャーロットのライブハウスTHE FILMOREのHPに、現地時間5月17日(火)20:00~(日本時間5月18日9:00~)BABYMETALのライブが開催されるとの情報がアップされた模様です。翌日5月18日もしくは19日に、飛行機で2時間ほどのオハイオ州コロンバスで開催されるRock On The Rangeへの出演は決まっているので、ほぼ確定でしょう。

とすると、2016年のCarolina Rebellion@シャーロットスピードウェイ、2017年のレッチリ前座@Spectrumに続いて、日本人には馴染みのない東海岸の中規模都市シャーロットへ3年連続で降臨するわけで、なぜかそこに実の妹が住んでいるぼくは、運命を感じざるを得ません。

 

施設にいる小6の次女が、この間お泊りにきて、いきなり「中二病」について話し始めた。

なんでそんな言葉を知っているのかと聞くと、YouTubeでアニメ「中二病でも恋がしたい」を見たという。

このアニメについては、当ブログのテーマ:君とアニメが見たいの中で、2016年3月4日に2回に分けてアップした。

https://ameblo.jp/jaytc/entry-12135424870.html

アニメ自体は、第一期が2012年10月から12月まで、第二期「中二病でも恋がしたい!戀」が2014年1月から3月まで、TOKYO MX、アニマックス、BS11などの深夜枠で放映された。現在はYouTubeに派生OVAも含めて全51話がアップされており、誰でも見ることができる。

内容については記事で紹介したので、詳しくは書かないが、マンガ、アニメ、コスプレといった日本のサブカルチャーをモチーフに、思春期の「成長」を描いた名作だと思う。

まず驚いたのが、ぼくは次女にこのアニメの存在や、中二病という現象について話したことがないのに、彼女が自力で「中二病でも恋がしたい」にたどり着き、おそらく第一期12話を最後まで見て、感動したと話してくれたことだ。

特に、次女は、主人公の小鳥遊六花(たかなしりっか)が、同級生となった富樫勇太、丹生谷森夏(にぶたにしんか)らとともに結成した中二病サークル「極東魔術昼寝結社の夏」に加入した同じ学園の中学生で、六花をマスターと慕う凸守早苗(でこもりさなえ)に感情移入したらしい。

凸守の口癖は「DEATH(でぃーす)。」ここだけ唯一ベビメタと関係があるのね。

父親の死にショックを受け、中学時代に、たまたま姉の家に遊びに来て、中二病真っ盛りでコスプレをしていた勇太を見て憧れ、自分もすべてを見通す「邪王真眼」(じゃおうしんがん)の持ち主なのだと信じ込むことで自我を保ってきた小鳥遊六花は、物語終盤、富樫勇太との淡い恋の中で「成長」し、ついに中二病を卒業する決意をする。

サークルの解散を告げられて、ショックを受ける凸守。自らも中二病卒業の痛みを知る丹生谷森夏は大声で泣く凸守を廊下に引きずっていき、抱きしめる。

姉がイタリアに旅立ち、母と暮らす決心をして海辺の町に去った六花を駅で見送った勇太に、凸守は「どうして行かせたDEATH。マスターは勇太だけを信じていたDEATH。」と抗議する。勇太が「闇の力なんてないんだ」と諭すと、実は優等生である凸守は、大粒の涙を流しながら「そんなのわかってるDEATH。」と泣き叫ぶ。

このシーンに、次女はいたく心動かされたというのだ。

「デコモリがかわいそう」「にゅるにゅるハンマーをふりまわして泣いてた」「大人にならなきゃいけないってわかっているけど、とどまっていたいっていう気持ちもわかるんだよ」などとおっしゃる。

小6の次女自身、アニメオタクの気があり、今は深夜アニメ「おそ松さん」にハマっていて、最近また朝起きられずに、学校を休むことが多くなった。

不登校で、児相によって強制連行されたのはもう3年前、早く返せとのぼくの抗議にもかかわらず、同意なしで今の施設に入れられてからは、ちゃんと学校へ行くようになっていたが、ここ数ヶ月、再発したらしい。

毎日学校へ生真面目に行くことだけが正しいとは思わない。

明るくて、友達の人気者で、スポーツが得意で、先生の言うことを聞く子だけがいい子だとも思わない。

ひとりの世界に籠って、アニメや小説や音楽にどっぷり浸かることでしか得られないものがある。それは、もしかしたら学校で習うより人生で大事な、深い内容かもしれない。

しかし、やっぱり決められた時間にみんなと同じところに行くとか、強制された嫌なことをなんとか乗り切るとかいうのも人間の力の一つで、小さい頃に育てておかねばならないことだと思う。なぜなら、大人の世界には、我を通せない、理不尽なことがいっぱいあるし、「乗り切り方」や「笑い飛ばし方」を身につけておけばとりあえず何とかなるけど、それを知らないと、とても苦労するからだ。

だからぼくは、「中二病」の話の続きで、そういうことを言った。

次女は「へえ、そういうことか」とうなずいて、納得したようではあった。

もちろん、それが分かったからといって、直ちにできるとは限らない。

ぼくと同じで、どうやらナチュラルに「普通」であることができずに、演じてしまう性格の次女は、自分と周囲との距離感に、ずっと悩むことになるのだろう。中学生、高校生と、もっといろんな経験を積んで、自分なりの生き方を見つけていくのだろう。

だが、小6の今、最終話、朝日の中を六花と勇太が自転車に乗って海岸線を下っていくシーンのナレーションで、「人は、一生、中二病なのではないか…。」というアニメ「中二病でも恋がしたい」に、次女が感動したというのを聞いて、親馬鹿ながら、ちゃんと心は成長しているなと思って、ちょっとウルウルしちゃいました。