2017年のBABYMETAL(2) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日12月14日は、2010年、さくら学院1stシングル発売イベントがあり、初めてタワレコのスタジオライブに出演しました。2016年には、Red Hot Chili Peppers UKツアーのSpecial Guestとして、マンチェスターManchester Arenaに出演(初日)した日DEATH。

 

●4月

<4月1日>Fox Day

2016年は2ndアルバム「Metal Resistance」のリリース、翌日のウェンブリー公演とLVを控えてお祭り騒ぎだったが、今年は、「Live at Tokyo Dome」のTHE ONE限定版の到着、「フィルムフェスツアー」東京@新宿ピカデリー(4月1日~11日)のスタート、そして公式サイトでChosen Fiveが発表されたのがメインイベントだった。

ぼくは、光栄なことに、このChosen Fiveのおひとりに、7月のRichardさん迎撃オフ会の際にお会いすることができた。

お話によると、「Live at Tokyo Dome」のTHE ONE限定版の購入申し込みの時、何気なくChosen Fiveに応募したところ、ある日召喚メールが来たという。指定された日時に、都内の指定駅で待っていると、駅前にロングボディのリムジンが止まり、そこから降りたスタッフに「○○メタルさんですか」と聞かれ、そうだと言うと、乗るように指示された。いくつかの場所を巡ったのち、最終的に目黒鹿鳴館に着いた。そこで、他の4人とともにChosen Fiveに任命されたという。そこにKOBAMETALがいたのか、あの三人に直接会えたのかについては“内緒”とのことだが、授与されたというChosen Fiveの証となるカードを見せていただいた。何か特権があるわけではないそうだが、光り輝いていたなあ。

そしてその5人こそ、今年のテーマである黒キツネ、赤キツネ、金キツネ、銀キツネ、白キツネの使徒であり、翌4月2日には、7月~8月にかけて、東京、名古屋、大阪で、複雑な年齢・性別限定の5大キツネ祭りが行われることが発表されたのだった。

これは「今年は前座修行だけで、単独ライブは海外かよ」と思っていたTHE ONEにとって、久しぶりに血がたぎる発表だった。会場にこだわらず、年齢や性別の条件を満たせば、最大7~8公演に応募できる。全部当たったら困るが、どれかは当たるだろう。

レッチリUS、KORNツアーが終われば、国内の小箱でBABYMETALに会えるのだ。

そんなワクワク感を胸に、国内では、全国フィルムフェスツアーの日程がスタートし、タワレコでは衣装展も行われた。BABYMETAL本人たちはアメリカで戦っているが、その分身ともいうべき公式行事は絶え間なく行われている。それが2017年4月1日Fox Dayから始まるMetal Resistance第6章の幕開けだった。

 

<4月12日>Red Hot Chili Peppers US Tour初日@ワシントンD.C.Verizon Center

レッチリUSツアーは、さすがというべきか、すべての会場が2万人クラスのNBAもしくはNHLのスタジアムだった。2016年4月に「The Late Show with Stephen Colbert」に出演して全米ネットで知名度をあげたBABYMETALだが、あれから一年、もう忘れられているのではないか。ファンはオルタナティブロックの代表選手、国民的バンドであるレッチリが好きなのであって、へヴィメタルのファン層とは違う。BABYMETALは苦戦するのではないだろうか…。いろいろな不安がよぎった初日。

BABYMETALはそんな悪いイメージを一掃し、大感動のパフォーマンスを繰り広げた。

本当のOAは、最初期レッチリのドラマー、ジャック・アイアンズであり、ドラムソロと動画を組み合わせたパフォーマンスだった。この時間に客が入り始めるので、BABYMETALの開演時には7-8割観客が埋まっていたのは、ラッキーだった。

セトリは、「BMD」「いいね!」「神ソロ~あわだまフィーバー」「メギツネ」「KARATE」「ギミチョコ!!」の6曲で、ドラマーはスケジュールが埋まっていた青山神に代わって、かどしゅんたろう神、他はBOH神、両ギターは藤岡神、大村神。

「BMD」で「なんじゃこりゃ」感と音の良さを見せつけ、「いいね!」で地名や会場名を叫び観客に挨拶、「あわだまかくれんぼ」で超絶な演奏力とKawaii三人のコントラストを楽しませ、「メギツネ」ではオリエンタル・ファンクメタルを感じさせる。

出色は、「KARATE」。2016年APMAsでこの曲を演奏したので、知名度はある。去年までSU-の「How you feeling tonight(会場名)?」という煽りから、アドリブハミング、Everybody Jump!と盛り上げていた。しかしこのレッチリUSツアーでは「How you feeling tonight(会場名)?」から「Take you phone up. Turn on your light」とスマホの懐中電灯機能を点灯させ、場内に光が広がると、「Oh what a beautiful scene…」と観客と会話する新演出を行った。

ペリスコで見ていたぼくらは、SU-の英語が格段にうまくなっていることにビックリし、さらに「なんかヘンな事やってる」と二度ビックリしたのだが、これが大受けしていた。2万人クラスの屋内NBAスタジアムの特性を生かした、東京ドームのコルセットライトの再現であり、「KARATE」という曲のイメージにも相応しいものだった。

フィニッシュは煽りなしの「ギミチョコ!!」。

最後には、「We are very thank to Red Hot Chili Peppers for having us.」と感謝の言葉を述べてから「See You!」と去っていくという礼儀正しさ、Politenessを見せた。このことが演奏や歌唱、ダンスパフォーマンスの素晴らしさと相まって、アメリカのRHCPファン、つまりメインストリームロックファンの好感度をグーンと上げた。

それがSNSやサイトニュースで伝わると、2015年のNylonインタビューや2016年の「The Late Show with Stephen Colbert」の動画にすぐにアクセスできるのがネット時代の強みである。テレビの出演番組や動画は、かつてのように記憶のかなたに過ぎ去っていくものではない。思いついたときに参照できるものになっている。

インターネット時代には、現時点での出来事が、良くも悪くも、すぐに拡大される。「あの事件のあの人は昔こんなこと言ってた」と。

ライブで好印象を得ることは、今やそれほど重要なことなのである。

(つづく)