Legend S参戦記(おまけ2) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日12月7日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

 

初日のライブレポートを深夜まで書いて寝坊した2日目午前中、ホテル近くの稲生神社に詣でた。

原爆に耐えたこのキツネ様こそ、1971年にレッドツェッペリンを招き寄せ、BABYMETALの誕生にまでつながる、ロックシティ広島を作った偉大な神であるとぼくは信じている。

今回は、なかなか知り合いのメイトさんと連絡がつかず、ぼく一人でお参りすることになったが、まずは念願のお守りキツネ様にお会いできたことが素直に嬉しかった。

広島の街は、2日間滞在しただけの旅行者にとっては非常に動きやすい街だった。

東から西に走る道路が、北から城北通り、城南通り、相生通り、平和大通り。

北から南に走るのが、広島駅から駅前通り、白島駅から白島通り、広島城から本通り。

今回メインに使ったのが、相生通りを走る路面電車。

市内は全線均一180円で、広島駅あたりから2番の「宮島口行き」に乗れば西の端まで行き、南下して宮島まで行く。その途中、「的場町」という駅から南方向の「広島港行き」、さらにまっすぐ相生通りを進むと、繁華街の「八丁堀」、さらに2駅行くと「紙屋町東」という駅で、もう一路線南方向への分岐がある。ここで降りて北へ数百メートル歩けば、県庁とそごう・ショッピングモールパセラのあたり。その裏手が、美術館とグリーンアリーナ。もう少し北へ行けば広島東洋カープのチーム名の由来となった鯉城=広島城。

「紙屋町東」で降りずに、そこから目視できるすぐ先の「紙屋町西」という駅で降りると、そごうの相生通りに面した入り口になる。次の「原爆ドーム」で降りた角にあるのはランドマークといえる折り鶴タワーで、その先、南に数十メートル行った川沿いに、あの原爆ドームがある。

「原爆ドーム」駅を逆に北方向へ数十メートル歩けば旧広島球場跡と、その先にグリーンアリーナがあるという位置関係。ぼくが子どもの頃、テレビで観ていた広島市民球場は、原爆ドームのこんなに近くにあったのだ。

移動手段としては、他にバスもあり、路面電車より複雑だが、「八丁堀」「紙屋町」経由の路線が多いので、そこで降りればなんとかなる。

2日目の開場は15:30、開演は17:00だが、シート席なので並ぶ必要はない。

稲生神社のある「稲荷町」駅から乗って、グリーンアリーナ周辺へ。

旧広島市民球場跡地で、昨日はなかった民商フェアというのをやっている。

広島を元気にするという目的の中小企業・自営業者の集まりだそうで、フェアは今回が初めてとのこと。

多くの来客でにぎわっていた。黒いTシャツを着たメイトさんも大勢いたが、それもそのはず、多くの飲食出店やフリマがあり、首都圏の「お祭り」とか「なんとかフェア」の出店の約半額の値付け。例えば、広島名産の大ぶりな焼き牡蠣が2個で500円。東京の小洒落たオイスターバーなら、一個800~1000円だろう。手作りのお団子は1串50円。東京なら最低100円だろう。

ステージでは、プロアマさまざまなアーティスト、パフォーマーのライブがあり、12:35からASH出身のまなみのりさのフリーライブがある。SU-のASH時代に思い入れのあるメイトにとっては、必見であろう。

時刻は11:30。とりあえず、朝食をとっていなかったので、ブランチに、牡蠣味噌焼きそば500円を注文。愛知県からいらしたご夫婦と同席させていただき、初めて作ったとおっしゃる手作りシールと、こちらのマグネットを交換させていただいた。

喫煙所を往復しながら、まなみのりさのライブ時間を待つ。続々と黒いTシャツやトレーナーを着たメイトさんが集結してくる。

ぼくは、たまたま立ち見のドセン最前列に位置することができた。

定刻より早く前のパフォーマーが終わったので、司会者の女性がトークでつなぐ。

12:35。ようやくまなみのりさが登場。

セットは「カフェテリア」から始まる5曲。

谷野愛美(ASH8期生)、岡山みのり(ASH1期生)、松前吏紗(ASH3期生)の三人組、まなみのりさは、2007年にインディーズデビューし、2012年、ポニーキャニオンからメジャーデビューした。

だが、CD売り上げ不振から1年で契約解除となり、インディーズレーベルからやり直し。広島だけでなく大阪、東京などで精力的にライブをこなしてきた。

だが今年6月、専属契約していた事務所アイアンクリエイティヴとの契約も解消。現在の事務所に移籍して、今年8月、六本木のライブで、活動拠点を広島にすることを宣言。そのライブ中、前事務所に違約金を支払ったうえ、全ての持ち歌を歌えなくなり、メンバーは半年間バイトに明け暮れたという衝撃のカミングアウトがあった。

だから今日のセトリもすべて新曲である。

カラオケではなく生歌。そのピッチは三人とも完璧であり、コーラスパートもきれいにハモるし、ダンスもキレている。パフォーマンスのレベルは高い。過酷な状況で、練習、ライブを続けてきた練度がよくわかる。

ぼくも含め、集まった聴衆の多くがベビTを着ているので、一見アウェイに見えるだろうけれども、みんな応援しているからね、という意味を込めて、地元ファンの方のコールや振り真似を模倣した。

3曲目で、三人は、サンドイッチマン風の段ボール製手作りサインボードを身につける。

12月24日、広島フェニックスホール(収容1500人)で結成10周年のライブをやるのだ。その1500人という数字が、彼女たちにとっては大きなことである。だから「絶対満員」にするためにサンドイッチマンをやってキャンペーンしているのだ。チケットは2000円。

ライブの最後、みのりの「地元広島で、聴いてくれる人がいる限り、わたしたちは歌い続けます。」という言葉に、グッと来てしまう。ラストのバラード曲「あいことば」では、涙があふれて仕方がなかった。我ながら自分の感情が制御できないのにあきれる。

2万円のチケット+ヘンテコグッズで、ベビメタが広島にのべ2万人集めてしまうのも凄いが、結成10周年を迎え、地元に根づいたローカルアイドル道を選んだまなみのりさも凄い。その矜持、そのガッツ、その意気やよし。頑張れ!まなみのりさ。

ライブ終了時13:00。

開場まで2時間半、開演まで4時間もある。 

そこで思い立って、SU-METALの聖地、卒業写真集にあった「出汐町」のバス停とASH(テレビ新広島ビル)へ行ってみることにした。迷惑がかかるからメイトは接近禁止という噂もあったが、行ってみなければわからない。

路面電車で東へ「的場町」まで行き、乗換券をもらって、少し離れた広島港行き路線の駅で乗り換える。

「出汐町」はバスの停留所で、路面電車は、比治山のあたりを通るだけだ。少し歩くかもしれないが、「南区役所」で降りればいいらしい。路線図とスマホの地図をにらんでいると、車内に赤いバンダナをつけたメイトさんがいらっしゃった。BABYMETALだけではなく、「撮り鉄」でもあるらしい。少し話しているうち、「南区役所」に着いた。

そこから、東へ歩く。メイトさんらしき人は誰もいない。距離はかなりあるが空は快晴、近くに見える山の紅葉が美しい。

「出汐町」バス停に到着。ASH時代の中元すず香(15期生)はここで降りてレッスンに通っていたのだなあ。

その角から、県立皆実(みなみ)高校が見える。ここが吉田拓郎、奥田民生、松前吏紗(まなみのりさ)の母校である。

その先にテレビ新広島のビルがあった。メイトさんは誰もいない。

この中にASHのスタジオやレッスン場があるのだが、もちろん構内に入ることはできない。ただ、そこにPerfume、まなみのりさ、西脇彩華(9nine)、鞘師理穂、杉本愛莉鈴、中元日芽香、そしてわれらが中元すず香も、MIKIKO師もいたのだなあという空気感を味わうだけだ。

ぼく自身、アイドルの聖地巡りをするなんて、BABYMETALに出会うまで考えてもみなかったし、いい年こいてキモチ悪いと思っていたのだが、本当に好きになると行ってみたくなるのだよなあ。

逆光に悩みつつ、写真を撮り、出汐町のバス停から、「八丁堀・紙屋町経由」と書いてあるバスに乗った。

「八丁堀」で降りる。運賃は220円。尿意を催し、喉も乾いていたので、喫茶店に入って休もうと思った。

えびす通りのアーケードの中に「COFFEE」の文字を発見。行ってみると「コーヒー&ホットドッグの「イエスタディー」という店だった。病欠で悔しい思いをしているだろうYUIちゃんを思い出す。

ビートルズをオマージュした店のようで、店内にはビートルズの写真が飾られ、曲が流れている。カントリードッグもコーヒーも超美味だった。

階段に飾られているアビーロードの絵は、完全に「イエスタデー」になっている。IDZのゆいちゃんを思い出す。

「イエスタディー」を出て、相生通りを2ブロック歩き、グリーンアリーナへ戻る。

時刻は15:20。

もうアリーナ周辺は黒いベビTを着たメイトさんやコスプレをしたメギツネさんでいっぱいである。

三種の神器は、色が変わるのかと思ったが、同じだった。それなら昨日使ったものを持参し、今日のは未使用でRichardさんに送ってあげればよかった。結局、洗って送ってあげたのだが。

開場は遅れている。知り合いにメールしてみたが、なかなか連絡がつかないので、そのままスタンド席の待機列に並んだ。列の中でようやくno-METALさんに遭遇。少し話す。

16:00。ようやく待機列が動き出した。

ここから「Legend S参戦記(3)に続くのであるが、参戦記はこれでおしまい。

YUIの病欠というアクシデントはあったものの、Legend Sは大感動のライブ、文字通り伝説となった。

終演後のTwitterには、ポスター前で、YUIの顔真似をするMOA、二人分のキツネサインを掲げるSU-の姿があった。

SU-METALさん。聖誕祭おめでとうございます。新たな時代を切り拓くメシア=女神に、ぼくはどこまでもついていきますよ。

MOAMETALさん。突然訪れた過酷な運命に、見事打ち勝ったあなたに、心から称賛を贈ります。心を揺さぶられました。SU-METALに拮抗するソロアーティストになっていくだろうあなたを、ぼくは見つめ続けます。

YUIMETALさん。誰よりも悔しい思いをされたあなたの気持ちは、THE ONEの全員がわかっています。無理せずにゆっくり体を癒して、またあの笑顔とキレッキレのダンスを見せてください。だってみんなあなたが大好きなのですから。

神バンドのみなさま。黒いコスチューム、カッコよかったDEATH!そして、魂のこもった演奏、ありがとうございました。

KOBAMETAL様、スタッフの皆さま。素晴らしい舞台設計、ライブ構成、紙芝居の制作、それに緊急事態に、二人でも公演を実施するという英断、ありがとうございました。どんな絶望、逆境にあっても、それをはね返すBABYMETALというプロジェクトの凄みに、またもや脱帽DEATH!

そして、現場でお会いしたmillecrapeさん、S川さん、楽しいお酒ありがとうございました。またどこかで必ずお会いしましょう。

今回会えなかった知り合いのメイトのみなさん、次回はまたどこかでお会いしましょうね。

手作りグッズを交換してくれたメイトさんたち、ありがとうございました。心のこもったグッズ、大切にします。

ライブレポートを読んでくださり、いいね!やコメントをつけてくださった読者のみなさん、ありがとうございました。読んでくださるみなさん、現場へ行けなかった大勢のみなさんの思いがあるからこそ、ぼくはこのブログを続けていられます。

BABYMETALに出会えて、本当によかった。

ぼくはいつもいつもいつまでも、BABYMETALの味方です。