★今日のベビメタ
本日9月24日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。
作詞家の渡邊亜希子さんが、9月2日のツイッターで、次のようにつぶやいた。
-引用-
ぬ?!
BABYMETALの子が一人絶対可憐チルドレンだったと知って衝撃。
絶対LOVE×LOVE宣言‼
書いたなー!
あんなに小さな子供達だったのになーあ。
(渡邊亜希子 @akikowatanabe00)
-引用終わり-
その後、これを読んだユーザーからSU-のさくら学院日誌を紹介するコメントがつき、渡邊氏は、「Over the Future」書いた作詞家仲間の六ツ見純代さんも、それを知ったら泣いちゃうんじゃないかとレスした。
この方のように、可憐Girlsやさくら学院時代の中元すず香、水野由結、菊地最愛に会っていて、幼かった彼女たちが、今や世界のBABYMETALのSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALであることに気づかなかった方がいたことに深い感慨を覚えた。
関係者以外で、さくら学院時代の三人と共演した芸能人には、朝日奈央、菊地亜美(2012年2月フジテレビ系「アイドリング!!!」)、ベッキー(2012年3月日テレ系「ハッピーMusic」)、松本人志、さまぁーず、設楽統(2012年7月フジテレビ系「OMOJAN」)、池田貴史(レキシ、2013年10月スカパー「Music×iD」)らがいる。
さくら学院時代でも重音部BABYMETALの三人を見ているのは、私立恵比寿中学、南海キャンディーズ(2011年2月「月刊Melodix」)。メジャーデビュー後だが海外進出前の「色物アイドル」として共演したのは、タカ&トシ(2013年6月日テレ系「ミュージックドラゴン」)。
政治家では、さくら学院の菊地最愛生徒会長と、プロデュース委員長水野由結が安倍晋三総理大臣(2014年4月首相主催「桜を見る会」@新宿御苑)と、BABYMETALとしての三人が稲田朋美前防衛大臣(2014年6月TBS「ニュースバード」)と会っている。
首都圏ローカルのテレビ神奈川「SAKUSAKU」の2012年は、由結たんともあもあが準レギュラーで、中元すず香も、生徒会長として年度末に5日間連続で屋根の上に出演した。当時の司会は三原勇希からトミタ栞に代わるころだったが、実際に進行していたのはジゴロウ・ヴィンセントというキャラクターで、正体は番組ディレクターの菊谷宏樹だった。彼らも、あの三人が世界のBABYMETALに成長するとは思っていなかったはずである。
同じくテレビ埼玉のアイドル紹介番組「HOT WAVE」には、菊地最愛が4回(ベビメタ2回さ学2回)、水野由結が3回(ベビメタ2回さ学1回)、中元すず香が2回(ベビメタ2回)と複数回出演しており、司会者の山本昇はBABYMETALのライブも見ているから、現在の活躍をまぶしく見てくれているだろう。
このあたりで国内バラエティへの出演はほぼ終了。
ぼくが前から気になっているのはタモリで、テレ朝「タモリ倶楽部」のアイドルオタク社長の回(2011年11月)で、タワレコ嶺脇育夫社長が、バトン部の後ろの方でちょっと手を振る菊地最愛を推すのを面白がっていたのだが、Mステでは、海外でのBABYMETALの活躍を讃え、「イギリス、凄かったみたいだね」とか「海外で有名になって声かけられたりするの?」(2016年4月)などと絡んでいた。そのベビメタが、あの菊地最愛であるということを理解しているのだろうか。
2014年7月の海外進出以降は、海外の大物バンドがBABYMETALを絶賛し、ずっ友写真を撮り、しまいにゃレディ・ガガ、レッチリ、METALLICA、Guns N’ Roses、KORN、STONE SOURに帯同してツアーするようになったが、国内の著名ミュージシャンで、最初にBABYMETALを大絶賛したのは、加山雄三である。
ずっ友写真のアップをKOBAMETALに拒否された(大物メタルバンドじゃないから?)との噂だが、TBSのインタビューで、「音楽的にレベルが高いし、歌のピッチもいいし、踊りもうまいしね、ギミチョコ!!最高だね」と言ってくれたことが、国内におけるある種の“お墨付き”になった。
かつてシグネチャーモデルのモズライトを持ってベンチャーズとともにGSブームをけん引し、今なお現役でライブを続ける若大将が、SU-の歌のうまさを、「ピッチがいい」という専門用語で表現してくれたことで、中高年メイトが、他のアイドルではなく、BABYMETALにハマる理由をきっちり説明できるようになった。勲一等の大恩人である。
近年では、なぜかテレビではBABYMETALについて発言することさえ憚られる雰囲気がある中、スガシカオ、B’sの松本孝弘ら国内著名ニュージシャンも、ツイッターで“隠れベビメタ”をカミングアウトしている。「どうでもいい」とつぶやいたのはダイヤモンド✡ユカイくらいである。
ラジオでは、2012年のダイノジ、2013年の西川貴教、2014年の葉加瀬太郎らがBABYMETALをゲストに呼んでいるが、つい先日9月13日にも、THE ALFEEの高見沢俊彦が、NHK FM「終わらない夢」の番組中、BABYMETALに言及し「KARATE」を紹介した。
この状況は、まさに巨大勢力“アイドル”が支配する国で、メタルを武器に戦うMetal Resistanceそのものである。
昨年の東京ドームに比べて、巨大キツネ祭りSSA×2日間、大阪城ホール×2日間は、センセーショナルなインパクトはない。発表から実施までのキャンペーン期間も圧倒的に短い。
今年は、海外のフェスで数万人の観客が熱狂!!とか、誰でも知ってるレディ・ガガの前座を務めた!!とか、坂本九以来53年ぶりのビルボードトップ40入り!!とか、日本人で初めてビートルズが立ったウェンブリーで単独ライブを成功させた!!とか、全米ネットCBSの「エド・サリヴァンショー」の後継番組で生演奏した!!とか、そういう煽り方はしなかった。
The One登録シリアルナンバー入りのビッグTシャツは、去年のフードタオルよりも1000円高い。
しかも当初、海外がメインの大物バンド前座の日程しか発表されていなかった。METALLICAとGunsの前座記念グッズは、チケットを持っていなくても買えるため、転売業者に買い占められた。
5大キツネ祭りと巨大キツネ祭りの日程が発表されたのは、Fox Dayからだいぶ経った後で、しかも年度初単独ライブは、アメリカLAハリウッド1夜限りだった。The Oneのメリットはほとんどなく、せっかく東京ドームを機に増えた会員も減っているのではないかと思われた。
だがしかし。
5大キツネ祭りのチケットは入手困難で、巨大キツネ祭りのチケットもすぐにSold Outになった。
サマーソニック2017の紙芝居は「フードコートの片隅で…」から始まる2012年からの成長の記憶を映し出した。そして、幕張でSU-METALは「ついに!ついにここまで来ました!」と叫び、3万人を超える観客は巨大なサークルピットをいくつも作って、BABYMETALを讃えた。
だから。
5大キツネ祭りに参加し、白キツネ祭りに参加するファンは、もうニワカとは呼ばせない。
この1年間、運営の不手際や先の見えない展開に苛立ち、もうやめよかと思ったり、他のグループの勢いに目を瞠り、乗り換えを検討したりしたこともあったかもしれない。
それでも、やっぱりCDを聴き、DVDやファンカムを観れば、BABYMETALの美しさ、演奏、歌唱、パフォーマンス、そして歴史を創っている者のみが発するオーラは圧倒的である。
だから。
あの幼いアイドルちゃんとは直接結び付かないほどの世界的アーティストに成長したBABYMETALを、心から凄い!!と思い、ひと目でも見たい!!と願い、The Oneの一員であることの誇りを胸に、日本全国から、世界各国から、言葉や世代の壁を越え、立場や意見の違いを超えて、続々とメイトさんが集まってくるのだ。
考えてみれば、SSA2日間と大阪城ホール2日間の収容定員合計は約10万人。東京ドーム2日間とほぼ同規模である。
BABYMETALは成長した。
だが、ぼくらメイトもThe Oneとして強く、大きく成長しているのだ。
(つづく)