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BABYMETALの源流には「国会のハマーン・カーン、三原じゅん子議員」がいた!

<文/山野車輪 連載第4回>

BABYMETAL、Aldious……女性ヴォーカルのヘヴィメタル「嬢メタル」の世界

 “嬢メタル”というジャンルがある。女性ヴォーカルのヘヴィメタルを総称した言葉だ。嬢メタルは2010年頃から話題となったが、女性ヴォーカルのヘヴィメタルは黎明期からすでに存在していた。  ヘヴィメタルが熱かった1980年代、女性ヴォーカルのヘヴィメタルは、色眼鏡で見られがちな奇異な存在で、メタラーからは忌諱される傾向があった。ヘヴィメタルの世界には、“男尊女卑”の風潮が横たわっていたことは、第1回「今や世界が熱狂する『ジャパニーズ・メタル』 長らく押し込められた暗黒の時代を振り返る」で述べたとおりだ。ブームが終わる頃には、そのほとんどが歴史の中に消えて行ってしまった。もちろん、生き残ったアーティストもいるのだが。  現在は、普通に女性ヘヴィメタル・アーティストが存在している。その筆頭はBABYMETALで、彼女らのパフォーマンスは世界中で受け入れられている。ほかにAldious、Mary’s Blood、Cyntia、BAND-MAID、BRIDEARなど、女性メンバーで構成されたガールズ・メタル・バンドも好調に活動しているし、女性ヴォーカルをフロントに立てたバンド、そして女性ソロ・シンガーも数多い。その一部は、海外でもライヴを行なっている。

「民主党のみなさん、恥を知りなさい!」迫力の国会演説が、ガンダムシリーズのハマーン・カーンをほうふつさせるとガンダムファンの心を掴んだ自民党の三原じゅん子参院議員(youtube「三原じゅん子チャンネル」より)

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嬢メタルの元祖は?
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  だが、実はジャパニーズメタルは、長らく洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 本書は、メディアでは語られてこなかった暗黒の時代を振り返る、初のジャパメタ文化論である。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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