余は如何にしてネトウヨとなりし乎(3) | 私、BABYMETALの味方です。

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アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日9月15日は、過去BABYMETAL関連で大きなイベントのなかった日DEATH。

 

北朝鮮が、日本の領空上を通過する弾道ミサイルを発射したとき、日本がそれを撃ち落としたらどうなるか。あるいは、撃ち落とせないまでも、実際に迎撃したらどうなるか。

あらかじめ内閣総理大臣が北朝鮮政府に対し、「日本の領海・領水・領空を通過するミサイルを発射した場合は日本への攻撃とみなし、自衛隊の戦力をもって撃退する」と宣言し、破壊措置命令を発しておく。

それだけで抑止効果はあると思うが、それを無視して金正恩がミサイルを発射し、それが日本の領空内を超えて飛ぶ弾道かどうか計算でわかった瞬間、日本海に配備したイージス艦からの巡航ミサイルまたは地上配備のPACで撃つ。当たっても当たらなくても撃つ。

当たればミサイルは日本海に落ちる。当たらなければ日本列島上空を通過して太平洋に落ちる。とりあえず誰も死なない。

金正恩は、口では「ミサイルを撃ち落としたら宣戦布告とみなす」とか言っているが、本当に日本国内に1発でもミサイルを落としたら、日米安全保障条約が発動して、米軍の飽和攻撃で全滅するのは北朝鮮だ。

だからミサイルを撃墜すれば、北朝鮮は烈火のごとく怒り「東京を火の海にしてやる!」とか、口汚く罵るだろうが、日本を本当に攻撃することはできない。その証拠に、前回8月末のミサイルは、万が一にも日本の領土に落ちないよう、津軽海峡上空を通過した。

それどころか、もう一度撃墜されれば、ハイテク迎撃システムの前では、時代遅れのICBMなんかぜんぜん脅しにならないことが全世界に証明されてしまうので、もう二度と日本近海を通るミサイルを撃てなくなる。

日本上空を通らずにグアムをミサイル攻撃することはできない。

日本上空を通らずにアメリカ本土をミサイル攻撃するには、ロシア領空を通らなければならない。ロシアも同様に、万が一北朝鮮が領空上を通るミサイルを発射したら、即座に撃ち落とすだろう。

「何も無い休日」キュウソネコカミWords byヤマサキ セイヤ

-引用-

♪リア充にはなれなかった 真面目系クズです僕らは

ようつべばっかり眺めて 気が付いたら夜になってる

パソコンが俺の友達か!? 特に調べたい物も無い

早くねむれば良いのに 無意味にヨル更かす

幸せカップルを見ても 何の感情も湧かない

自分がクソだと責めたり 毎日寝床で泣いたり

 

わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 今日も

わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 今日も

 

誰かの視線を気にして 新しい衣服を買えない

友達にも気を使って 会話がなんだか苦しい

せっかくの休み何もしない 誰からの誘いも来ない

仕事もなんかつまんないし お酒を飲んでる

 

わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 わぁーってなって不安定 今日も

独りになると不安定 幸せと背中合わせで みんな隠れて不安定 今日も Wow Wow

―引用終わり―

 

この歌を引用したのは、ぼくの意見や考え方を補強する意図からではない。

キュウソネコカミのメンバーや、作詞者のヤマサキセイヤ(1987年生)氏は、もしかしたら政治的にはぼくと正反対のご意見かもしれない。

しかし、ぼくはこの歌が限りなく愛しい。サビの「♪わぁーとなって不安定…」のところのF→C→G7→E7→Amのコード進行が愛しくてたまらない。

現代日本のキマジメな若者は、こうやってもがきながら生きている。

それは、日本の資本主義社会が腐り切っているから生じた若者の苦悩、共産主義革命を起こせば解決する悩みなんかでは全然ない。

人生の先輩から言えば、この男の子も、もう少しすると、ひょんなことから、ある女性と出会い、同棲したり、結婚して子どもができたり、喧嘩したり、別れたり、あるいは頑張っちゃって家を建てたり、子どもに手を焼いたり、調子こいて失敗したり、人生色々あるのだが、もちろん、孤独のただなかに居る彼には、それが見えない。誰もがぶち当たる壁の前に立ちすくむ、成長のための苦しさなのだ。

こういう若者は、いつの時代にもいた。

「羅生門」の下人のように、平安時代にもいただろう。江戸時代にも、明治時代にも、戦前にも、1970年代にもいた。

その背景にあるツールが、現代ではYouTubeだったり、パソコンだったり、古いファッション雑誌だったり、煎餅布団ではなく壊れかけのベッドだったりするだけだ。

現行憲法にも反映されている法の下の平等とか、思想・信条の自由とか、国民主権とか、基本的人権の尊重とかは、こういう若者を含めて、すべての日本人が自分の人生を精いっぱい生きられるように考えられてきた、人類が共有すべき概念だ。

戦争の時代には多くの若者が、祖国日本の未来のために戦って死んだ。

その未来が現在である。北朝鮮の独裁者ごときに脅かされ奪われてはならない。

前回、国論を二分している状況を、グループ分けしたところ、多くのコメントをいただいた。

ありがとうございます。

少し、補足説明させてもらうと、世代分けについては、あくまでも個人差を無視し、大雑把に俯瞰しただけだから、その部分にはあまり意味はない。

大意は、戦後、学校やマスコミのWar Guilt Programにも関わらず、日本人はサブカルチャーの中で、「外敵との戦いの主体」「戦う意味」を巡って思考実験をしてきたということ、その結果、新聞とテレビしかみていない人々や職業的サヨク家業の方々を除けば、戦後レジームに縛られることなく、自衛隊が北朝鮮のミサイルを迎撃することは、容認されるはずだと考えた。

そして、気に入らない人から見れば、こういう意見を言うぼくは、「ネトウヨ」と呼ばれるだろうな、しかも「BABYMETALの味方」と称するブログでそれを言えば、メイトさんたちからも「政治を持ち込むな」と言って批判されるだろうなということである。

しかし、ぼくがこれを書かざるを得なかったのは、BABYMETALを通じて、若者たちが何千人、何万人も集まるライブ会場に足を運び、彼らとともにモッシュッシュしたり、サークルピットを走り回ったりして、今、ともに生きていることの感動を味わったからだ。

RichardさんとRIJに行ってWANIMAやCrossfaithやScandalやキュウソネコカミを見たのは、8月6日の原爆記念日だった。

横田めぐみさんは、北朝鮮に拉致されたとき13歳だった。田口八重子さんは22歳、有本恵子さんは23歳、石岡亨さんは22歳、松木薫さんは26歳の大学生だった。

だから、核ミサイル開発を進め、ソウルや東京を火の海にすると恫喝する独裁者に怯えることなく、この歌に描かれたようなひとりひとりの愛しい若者たちが拉致されることもなく、ぼくらの平穏な暮らしを守るにはどうしたらいいか、ということを考えざるをえなかった。

テレビやBSの識者の議論は、「アメリカはいつ開戦するのか」「いや先制攻撃はできない」「レッドラインは超えている」「制裁の抜け道になっている中国が悪い」「いや中国も我慢の限界にきているはずだ」「だがロシアは北朝鮮擁護」「韓国の本音は従北」といった情勢分析の議論であり、肝心の日本はどうするのかという具体的な提言がなかった。

北朝鮮を放置すれば、他の独裁国家ないし勢力(例えばISIS)が追随する。いつ暴発するかわからない核保有国をこれ以上増やしてはならないという、それ自体は正しいご意見や、東アジアは直接米国の国益と関わらないから、米国は北朝鮮の金体制と核保有を容認して共存しようという民主党のスーザン・ライス前大統領補佐官の耳を疑うようなアメリカファーストの意見や、日本自身が開発するかどうかはともかくとして、日本の領土内に戦術核を配備して抑止力を高めよといった元防衛大臣のご高説もある。

だが、これらは、すべて後の話だ。

今、日本が為すべきことは、北朝鮮が領空内にミサイルを撃って来たら、当たろうが当たるまいが、迎撃する意志を示すことだと思う。

 

1984年生まれの金正恩は、韓国や日本はもちろん、アメリカ、中国、国際社会全体をなめている。

と同時に、国際社会も金正恩という男をなめていた。

金正恩は、金王朝の三代目として生まれたが、子ども時代は長男や従兄がランクの上に居て、跡継ぎは未確定だった。父母の元ではなく、王侯貴族や大企業の経営者の子弟しか入れない、ヨーロッパの全寮制ボーディングスクールで育った。ぼくは、スイスにある別の超ハイソなボーディングスクールの生徒や教育方針を知っているが、そこでは、預けられた子弟を、人類を指導する一握りの人間として、同等の血統を持つ数少ないご学友(例えばアラブの王子様)と家族以外の一般人は、対等に扱ったり、弱みを見せたりしてはならない「使用人」だと考えるように教育する。

正恩の父親の正日は幼い頃、金王朝創業者の父、日成の権力闘争を見ているから、政治的妥協をする功利的側面ないし弱さを持っているが、金正恩は生まれながらの王子であり、周りをひれ伏させる帝王としてふるまうことにアイデンティティを見出している。しかも、母親が違う長男や従兄はそれなりに親族や「家業」=朝鮮労働党に基盤を持っていて、寝首を欠かれかねない。だから権力の座に着いたら次々に粛清を繰り返し、権力基盤を脅かすものはすべて排除してきた。わずか数か月前に異母兄の正男を国外で暗殺した。労働党の幹部たちも、最初は子どもだ、未熟だと思っていたら、相次ぐ粛清の恐怖で権力基盤を固め、ミサイル、核の開発で軍を味方につけ、あれよあれよという間に本物の帝王になってしまった。

性格的には、「余は父祖家康、父秀忠と異なり、生まれながらの将軍である」と言ってのけた徳川幕府三代将軍の徳川家光か、妾腹のため幼い頃は影が薄かった政=秦の始皇帝みたいなもので、頭がよく、冷静だし、他人の心情はものすごくよくわかるのだが、それをいちいち慮るのは「弱さ」だと思っている。

核兵器保有による国際的地位の向上という国家目標を一途に追い求め、ミサイルをバンバン撃っても、核実験を繰り返しても、国際社会がけん制しあって武力攻撃してこないのを見て、ヒトラーと同じく突出した軍事力を見せつければ、国際社会は腰が引けて必ず妥協してくるのだ、強靭な意志を持つ自分の威光の前では、アメリカも中国も大したことはないと思っている。

韓国の文在寅大統領がすり寄ってきても、下賤な生まれの犬め、下がっておれ、くらいにしか思っていない。習近平のことは、「中国共産党の党内闘争でたまたま勝ち残っただけで、数年したら粛清される奴」くらいにしか思っていない。アメリカのトランプ大統領も、「今年たまたま選挙で選ばれた資本主義国の薄汚い金持ち」くらいにしか思っていない。

会社の創業者などにも多いが、こういう高飛車な権力者の前では、ちょっと依存心の強い人間は、おべっかを使ったり、「この人について行きたい…」などと思ってしまったりする。

ぼくはドSなので、逆にこういう個人崇拝は反吐が出るほど嫌いだ。

金正恩は、日本が単独で、北朝鮮を攻撃することなんか絶対にないと思っている。

何せ、日本国憲法には「国の交戦権はこれを認めない」と書いてあるらしい。それを金科玉条にして、国営放送や、日本で一番格式高い新聞が、自国の歴史を自虐的に貶め、旧日本軍が朝鮮で少女慰安婦を20万人も強制連行したとかいう誤報を流し、自衛隊は憲法違反だ、安倍晋三は軍国主義の亡霊だという論陣を張っているという。理解不能だよな。父さんが拉致した日本人を教師にして育成したスパイと協力者が機能しているということなのかな。

自衛隊の戦力はハイテクだ、練度は最強だというけど、あれじゃ日本は守れないよ、あはは。日本本土を攻撃しなければ、領空は通り放題。手も足も出せない。バカな国だよな。あは、あは、あははははははは。(文体Copyright ©筒井康隆)

だから、撃つ。

日本は、隣国に、そんな何百年も前の戦国武将のお世継ぎみたいな幼児的独裁権力者がいて、一発で数十万人の民間人を殺戮する核兵器を弄び、口汚く挑発することを許さない。そんな奴の恫喝に怯え、腫物扱いし、要求に従うわけにはいかない。

確かに現行の日本国憲法九条1項は「国際紛争を解決する手段としての戦争」を放棄し、2項には「上記の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」「国の交戦権は認めない」と書いてある。

しかし、日本が外交の基本としている国連の国連憲章第53条には、すべての国連加盟国は、個別的自衛権および集団的自衛権を持つと規定されている。

日本は法治国家であり、すべての行政は法律に規定され、法律は憲法に規定されている。

しかし自衛隊に関しては、九条2項の「上記の目的」が、「対外侵略戦争」を指す、という解釈で、侵略を受けた場合にのみ反撃する「実力」=自衛のための自衛隊は、国連憲章に認められているから合憲であるとされてきた。

本来、このへんを解釈の余地がないようにちゃんと議論して、国民投票によって改正すべきだと思うのだが、それはブログの目的を著しく外れるので、ここでは論じない。

自衛隊を巡るこれまでの経緯をみれば、とりあえず、従来の憲法解釈の延長でも、「侵略に対する自衛のためのミサイル迎撃は、“実力行使”であって、“交戦”ではない。」というヘリクツが成り立つと思う。

大事なのは、実際にこの危機的状況にきっちり対応することであって、安保法制にもとづき国外の邦人保護=北朝鮮に拉致されたままの被害者を救出する手立ても含めて、具体的に日本がどうアクションすべきかを議論しないといけないと思う。

少しだけつけ加えれば、核抑止力に関しては、日本としては持つ必要がないと思う。

というか広島・長崎に原爆を落とされ、想像を絶する苦しみを味わった日本にとって、戦術核はいいが、戦略核はダメというのは通用しない。国是にかけても核兵器は絶対に持つべきではない。

自衛のための迎撃は実力行使であって交戦権ではない、“平和”憲法と日米安全保障条約のもと、ハイテク通常戦力で領土・領水・領空に入ってきた侵略者を、自衛のために迎撃する。その実例を見せるだけで十分である。

だから撃つ。

日本が撃てば、世界が変わる。

(つづく)