保存版ベビメタ名言集(4) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日9月7日は、2013年、Anime Festival Asia Indonesia2013@Jakarta Convention Centerに出演した日DEATH。

 

<2016-2017年>

●SU-METAL「終わりたくなかった。」(2016年4月6日)

2016年4月1日Fox Dayにリリースされた2ndアルバム「Metal Resistance」を引っ提げて回るワールドツアー2016のキックオフは、ビートルズも立った名門、SSEアリーナ・ウェンブリーだった。

公演を終えて、アメリカ滞在中の三人が、CBS「The Late Show with Stephen Colbert」のリハーサルの合間に、小田部仁氏に電話で答えたインタビュー(QJ Vol.125)。

YUIMETAL「ウェンブリーに立てたことは光栄なことだし、これをきっかけにもっとBABYMEALのことを世界のみんなに知ってもらうことができたんじゃないかなって思っています。」

MOAMETAL「ツアーの一番最初なのになぜかファイナルをしているような気分になっていました。…もっともっとチームBABYMETALとして成長していきたいなって思います。」

SU-METAL「新しいアルバムのテーマは、“The One”だと私は思っているんですね。ウェンブリーでは自分たちがこれまでずっとやりたいと思っていた、“音楽の力でみんなをひとつにする”ってことができたような気がしていて。私たちの音楽には本当にそういう力があったんだっていうことを実感できてとても幸せでした。終わりたくなかった。イギリスってやっぱり私たちの背中を押してくれる場所なんだなっていうのを改めて実感できました。」

●KOBAMETAL「体感速度としては10年とか20年を一気に駆け抜けたような感じだと思うんですよ」(2016年4月6日)

同じく、QJ Vol.125でのインタビュー記事(P.72)より。

「BABYMETALのことを、リアルとファンタジーの世界を行ったり来たりするようなプロジェクトだという話をするんですけど…でも、一方でリアルな部分ではメンバーそれぞれが年齢も重ね、過去の自分を乗り越えて新しい自分になるという成長を遂げているんですね。その現実の世界と非現実の世界を行ったり来たりしているアーティストってなかなかいない。それがファンのみなさんに響いているんじゃないかと思うんです。」

前段の部分は、すでに『音楽主義nexus060』2013年9月号のインタビューで、次のように語っている。

「BABYMETALはリアリティ重視というよりはディズニーランドだと思ってるんです。ミッキーの耳をつけた瞬間にその世界観に入れるみたいな、メタルもある種のファンタジーだと思ってるんですよ。BABYMETALのライブに行ったら、その世界に入り込んでストーリーを楽しむ。会場を出たら現実に戻るんだけど、また行きたいなと思わせる。そういう現実と非現実の間を行ったり来たりするようなところに持っていきたいなっていうのはあるかもしれません。」

おっしゃる通り。ぼくらはライブの待機列で出会った人たちと「キツネ様のお導き」だと語り合い、喜んで白塗りしちゃうファンタジーの世界と、三人の成長を思って涙腺が崩壊しちゃうリアルなBABYMETALの二重性にヤラれてしまい、2016年が3年くらい前のような気がしている。恐るべしデロリアン。

 

●ジョナサン・グリーン「政権交代っていうかね、新しい子達が登場して、古いやつらが敬意を表してるんだ。」(2016年4月)

ear Music UKのメタリカ、BABYMETAL担当、ジョナサン・グリーンは、2016年4月2日のウェンブリー公演後の現地取材で、次のように語った。(QJ Vol.125)

「契約する前にソニスフィアで見てるんだ。驚異的だった。バックステージにいたんだけど、みんな立ち止まってたよ。何なんだこの3人組は!?って感じで、小さくて、ヘンテコな衣装を着て、でも本当に存在感があって…。なんというか政権交代っていうかね、新しい子達が登場して、古いやつらが敬意を表してるんだ。ロックという音楽において、すごく重要な瞬間だったと思うよ。BMの成功は、ロックの歴史を書き換えたというかね。」

 

●田中純「BABYMETALの活動はメタルレジスタンスと称されている。こうしたいわば「反体制」のカルト志向は、なかばはギミックであることを承知のうえで、なお、カウンターカルチャーとしてのロックを刷り込まれた世代の「ロック幻想」に訴えかけずにはおかないだろう」(2016年4月)

東京大学大学院の田中純教授(思想史、表象文化論)は、別冊カドカワDirect04のインタビューで、BABYMETALについて、次のように語った。

「彼女らのイメージは、「敵」が明確である点でも、その衣装が赤と黒(とくに黒)を基調とするゴスロリ風の「鎧」を思わせる一種の戦闘服(それは制服のようにほとんど形態を変えない)である点からも、いわゆる「戦闘美少女」の極めつきのかたちと言っていいだろう」

「キツネ様によって三人の少女に降臨したメタルの使徒であるという設定は、これも言うまでもなく「狐憑き」という巫女的なシャーマニズムへの連想にもとづいている。少女たちはシャーマンなのだ」

「高度な技術をもったバックバンドによる大音量の攻撃的なサウンドを背にして、徹底的に作りこまれた虚構としてのレジスタンス戦士を、歌とダンスによってこのうえない精度で演じ切って初めてシャーマニズム的なパフォーマンスが完成する。」

「BABYMETALのパフォーマンスは、演じている自分を意識した「自己言及性」や素人臭いアマチュアリズムが聴衆に「身近さ」を感じさせるといったポストモダンな「日常性の美学」や「近さの美学」とは無縁である。」

団塊の世代が社会の主役に躍り出たバブル期にはポストモダンが流行し、その主要概念のひとつであるアマチュアリズムや「近さの美学」がAKB48を生んだ。より古風なギミックをまとったプロフェッショナルであるBABYMETALは、思想的に対極にある。もちろん、カウンターカルチャーとロック幻想が有効な世代には、それでもよい。

 

●YUIMETAL「テレビに出てたでしょ。BABYMETALでしょって。おかしをいっぱいくれました。」(2016年4月21日)

全米TVネットワークCBS「The Late Show with Stephen Colbert」出演後、帰国してテレビ朝日Music Stationに出た時のこと。タモリに「有名になって何かいいことあった?」と聞かれて、移動の機内でCAさんの声かけに感激して語ったのが冒頭のフレーズ。

超絶的に可愛く、イノセントなYUIの言葉に、共演した欅坂46、スピッツ、きゃりーぱみゅぱみゅは全部持っていかれ、お茶の間の全国1000万YMYファンは萌え死にした。

 

●ピーター・バラカン「あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末だと思います。」(2016年4月25日)

東京MXテレビ2016年4月25日「Morning Cross」で、世界で人気の“クールジャパン”の一つとしてBABYMETALが取り上げられた際、コメンテーターとして出演していたピーター・バラカンは、不機嫌そうに「ロックの分野とは全然違う。(ベビメタの人気が高いのは)僕は世も末だと思っています」と述べ、他の出演者が、アニメやコミックなど2次元だけでなく、生身のBABYMETALを通じて日本ファンになる層が生まれていると解説すると「そうなっては困るなあ」と発言。その日の自身のツイッターで、「番組の前からメディアを通じて少しは耳にしていましたが、ぼくは全く評価できません。先入観ではありません。あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末だと思います」と書いた。

ツイッターは炎上したが、バラカンはそれ以降一切、BABYMETALに関してコメントしていない。

翌26日、吉田豪は「BABYMETALはまがい物だし、ピーター・バラカンは偏屈者だし、どっちも『そこがいいのに!』ってだけのことだと思ってます」とツイートしたが、はっきり言ってこれは、彼の基本スタンスである業界人としてのポジショントークに過ぎない。

「アイドルとメタルの融合」をコンセプトとするBABYMETALは、明治維新から150年、戦後70年を過ぎて、日本のオタク文化と西欧ロック文化の結節点に生じた本物の新しい音楽トレンド=Japanese Invasionを担っているのだと断言できなければ、現代を生きる音楽評論家とはいえない。おおげさだが、ぼくはそう思っている。

 

●ロブ・ゾンビ「この三人の少女は、俺がこれまで一緒にやってきた90%のバンドよりもエネルギーがあるよ」(2016年5月)

2016年5月8日のCarolina Rebellionで同じステージに立ち、ずっ友写真を撮ったロブ・ゾンビのフェイス・ブックに、頭の固いメタルヘッズから批判コメントが寄せられた。

それに対して、ロブ・ゾンビは「彼女たちはツアーに出ている素晴らしいキッズだよ。お前は気難しい老いぼれのクソッタレになる以外に何をやっているんだ。」「彼女たちの方がお前よりハードにロックンロールしているよ。」と、ファンを失うことも恐れずに、BABYMETAL擁護の論陣を張った。わが軍である。

 

●ロブ・ハルフォード「ここにヘヴィメタルの未来がある」(2016年7月18日)

ジューダスプリーストのボーカル、ロブ・ハルフォードは、メタルゴッドと呼ばれるへヴィメタル界の重鎮。2016年7月18日、Alternative Press Music Awardsのステージで共演し、終演後インタビューに臨んだ彼は、「Pain Killer」と「Breaking the Law」を何か月も練習したこと、BABYMETALによってメタル界が活気づいていることを評価しながら、次のように述べた。

「このワンダフルなへヴィメタルモンスターレディたちが、へヴィメタルのルーツを評価し、認めてくれるってのは素晴らしいことだ。今、この2016年に彼女たちのやってることにジューダスプリーストをと考えて、こっちに来て一生にやりましょうって言って手を伸ばしてくれたのは、俺にとっても、ジューダスプリーストの他のメンバーにとっても凄く刺激的だ。へヴィメタルのルーツはジューダスプリーストだと考えてくれてね。そして、ここに未来がある。」

●SU-METAL「ドームが終わった。じゃあもっと上に行けるよね」(2016年10月?)

ウェンブリーに始まり、キャリアの頂点となる東京ドーム公演まで、大きく成長した2016年を振り返って行われたインタビュー。(ROCKIN’ON JAPAN2月号)

SU-METAL「ここ何年かで――ワールドツアーを回り始めてからだと思うんですけど、なんとなく3人で目を合わせれば、誰が何を考えているかがわかるぐらいの状態にあるんですよ。最初の頃にアウェイな状態でずっとやってきたので、そこで鍛えられたものだと思うんですけど。」

「今までは、私が引っ張っていくんだっていう意識のほうが強かった。ふたりはずっとちっちゃいままだと思ってたけど、最近は私よりも大人だなあって思っていて。そんなふたりだからこそ、こうやって今、「3人」になれてるのかなあって。気づいたらふたりとも、大人になってた(笑)。」

MOAMETAL「世界中の人が70億人以上いるって考えたら、11万人って、まだまだほんの少しの人にしか会えてないんだなと思って。世界ってもっと広いんだから、もっといろんな人に会って、誰かの笑顔の理由になりたいって思った。」

「今まではライブが終わったあとに、明日はこうしようとか話してたんですけど。ウェンブリーあたりから、ライブ中に、ここからはこう持っていこうとか、お客さんの雰囲気を見て、もっとこうしていきたいねって話し合うようになって」

YUIMETAL「今までは攻めしかできなかったけど、守りっていう技も覚えたというか(笑)。引っ込んでばっかりっていうわけでもなくって、ちゃんと意味のある守りっていうか。全体を通して、ここはセーブして、ここを頂点にしようっていうのを、ちゃんと3人で、ライブ前に話し合ってから、ライブに臨むようになりました」

SU-METAL「ドームが終わっても、いつもと一緒なのかなあって思ったんですよね。『あ、これが終わった。じゃあもっと上に行けるよね』って。それは単純に壁を越えたっていうことなのかな」

解説不要。コンセプトありきではなく、三人がアーティストとしての気概にあふれ、日々技量を磨いているからこそ、「最新のライブが最良のライブ」といわれるBABYMETAL伝説が築き上げられていくのだ。

●宮内健「BABYMETALは、生身の三人の女の子が主人公のヒロインズ・ジャーニーである。」(2016年10月6日)

ビジネスライターの宮内健は、BABYMETALが成功した要因を、自身のブログで分析してこう語っている。

「BABYMETALがなぜ幅広い人気を得たのかを考えるには、三人を中心とした歴史をきちんとたどっていくしかないのだろう。で、BABYMETAL発足から現在までを見ていくと、英雄神話構造、もしくは「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅路)」構造の物語が形成されていることに気付かされる。」

「BABYMETALのヒロインズ・ジャーニーはフィクションではなく、生身の三人の女の子が主人公。まだ中学生や高校生の子供には過酷過ぎる旅路で、よく一人も振り落とされなかったものだと思う。それはなぜかと考えると、二つの要因が思い浮かぶ。一つは、ソロではなく三人組で、強固な信頼関係を構築したこと。」

「もう一つは、三人の言葉の端々に表れる個々の意識の高さ。それはプロ意識というか、自分のやっている芸能という職業への理解と洞察といったらよいだろうか。」

(仕事にゅうす「BABYMETALの歴史と「ヒロインズ・ジャーニー」の物語」)

 

●Burrn!「とにかく重要なのは、日本のグループがMETALLICAのオープニングを務めるのは今回が初だということである。」(2017年1月)

日本のメタル専門誌『Burrn!』は、同じシンコーミュージック・エンタテインメントの音楽誌の中で、もっとも保守的なメタル観で知られる。

BABYMETALについては、Loud Park 13への出演を編集部のSNSで批判し、BABYMETALが海外進出に成功し、大方のメタルファンが、なぜ「Burrn!」はBABYMETALを取材しないのかと疑問を呈すると、「アミューズがプロモーションをすれば取材をする。ただし、インタビューをするなら女の子3人よりも制作側」(2015年3月号)とするなど、BABYMETALをメタルバンドとは認めないスタンスを貫き通している。

同じ会社のメタル季刊誌『ヘドバン』とは対照的な編集方針である。

しかし、2017年3月号では、1月のMETALLICAソウル公演で、BABYMETALが初の日本人前座を務めたライブは現地取材し、見開きカラーグラビア2ページで紹介。

「とにかく重要なのは、日本のグループがMETALLICAのオープニングを務めるのは今回が初だということである。これもまた、事件だ。本誌としてもその現場を見届けないわけにはいかないだろう。」続く2017年5月号でも、Guns ‘N Rosesの大阪、神戸、横浜、さいたま4公演に帯同したBABYMETALを取り上げた。

田舎町の書店で年3冊くらいは買い続けている57歳の善良な読者であるぼくに言わせれば、「事件」は2010年11月から起こっていたのにね。

 

●ジョナサン・デイヴィス「BABYMETALを批判する連中は了見が狭い」(2017年7月)

KORNはグラミー賞11部門を受賞した大物バンドで、ジョナサンはそのフロントマン。

2017年6月、Stone Sourらのバンドとともにアメリカ西海岸6都市を一緒にツアーしたBABYMETALについて、「Musik Express」のインタビューに答えて、ジョナサンは「俺はBABYMETALが分かる。あらゆるレベルでいかしてるんだ。…」とBABYMETALを大絶賛。そして、BABYMETALが音楽を破壊していると思っている人間がいることを理解できるか?との問いに、「それはただの了見が狭い人間だ」と答えた。

 

●SU-METAL「いつか私たちも白塗りしたいです(笑)」(2017年8月5日)

イギリスのロック専門誌『Kerrang!』1682は、BABYMETAL特集として5大キツネ祭りと、今年の活動を振り返ったロング・インタビューが掲載された。

SU-は「今がまだ8月なんて信じられない。もう2年も経った気がする。」として、METALLICA、Guns ‘n Roses、Red Hot Chili Peppers、KORN、Stone SourといったLegendary Bandsを身近に観て、彼らの温かい人間性に触れたことを、得難い経験だったと振り返る。そして5大キツネ祭りのコンセプトを説明する中で、インタビュアーが、「君たちも白塗りするのかい?」と聞いたのに対し、YUIが「もしキツネ様が白塗りを許してくれるなら、やってみたい気持ちはあります。」と答える。

これにMOAが「ダメよ!私たちはBABYMETALをお客さんに届ける使命があるんだから。」といいながら「まあ確かにいつかやってみたいとは思うけど(笑)」と続け、最後にSU-が「(神バンドも含めて)全員がコープスペイントしているから、私たちだけ取り残されてるみたいな気がして…いつか私たちもやりたいです」と締めた。

●SU-METAL「ついに、ついにここまで来ました!」(2017年8月20日)

6年連続の出演となった日本を代表する夏フェス、サマーソニック2017は、ついにメインステージで、大トリのFoo Fightersの一つ前、2nd Head Linerという扱いだった。

「紙芝居」は、「フードコートの片隅で、キツネが夜空に弧を描いた夏…」から始まり、2013年のRainbow Stage、2014年、2015年のMountain Stage、2016年大阪Sonic Stageと上り詰めてきたBABYMETALの歴史をたどる。

そして、大物バンドとの帯同ツアー以降、英語で煽ってきたSU-は、幕張Marine Stageの「Catch Me If You Can」のブレイクで、「Summer Sonic!」とシャウトしたあと、日本語で「ついに、ついにここまで来ました!」と超満員のスタジアムに向かって叫んだ。

その思いはBABYMETALを見続けてきたファンの思いと重なり、「ここで、大きなサークルが見たい!」というSU-の呼びかけに応えて、グラウンドには巨大なサークルがいくつもできた。

「紙芝居」が予告したように、2017年夏、新たな伝説が刻まれたのである。

 

●デイヴ・グロール「BABYMETALは誰でも知ってるだろ。あんなバンド、世界中探してもどこにもいない」(2017年8月21日)

日本テレビ「スッキリ」は、なぜか8月19-20日のサマソニ前ではなく、終わった後の21日月曜日に、事前収録された大トリのFoo Fightersのインタビューを放送した。

デイヴ・グロールは、「注目しているバンドは?」とのインタビュアーの質問に「BABYMETAL」と答え、インタビュアーが「BABYMETALをご存じなのですか?」と驚いたように聞くと、冒頭の発言となった。BABYMETALが世界的なバンドだということを知らないのは、日本のテレビ業界人と、一日中テレビばーっかり見ている人たちだけだということを、インタビュアーは認識していないのだろう。ホント、悲しいよね。

 

●ダイヤモンド✡ユカイ「悪いけどどうだっていいよ」(2017年8月25日)

KORNのジョナサンの発言は、日本語に翻訳され8月25日にBARKSの記事になった。それに対して、ミュージシャン・俳優のダイヤモンド✡ユカイがツイートしたのがこれ。

当然ツイッターは炎上したが、彼が偉いのは、中傷まがいのコメントにもちゃんとレスを返し、主張を曲げなかったこと。特にぼくが感銘をうけたのはこれ。

「それについての沢山の中傷には傷ついたよ。エンターテイメントだから成功する事は素晴らしいし、好きな人がそれだけ熱くなれるのはいいんことじゃないか。(原文のママ)俺の趣味の問題で今の所、俺はLIVEは行かないけど。」

そう、音楽なんて趣味の問題で、BABYMETALが好きじゃないと表明することは全然かまわない。考えてみれば翻訳が悪い。原文は、"It's just closed-minded people.” 

ユカイ氏は埼玉県大宮生まれだが、江戸文化では「了見が狭い」というのは、物を識らず、度量がなく、キ○タマが小さい、義侠心に欠ける奴という意味の侮辱語だから、江戸っ子なら「何を!」とカチンときても不思議ではない。ユカイ氏は口汚くBABYMETALを貶したわけでもない。バラカンとは違う。

 

●SU-METAL「ありがとう」(2017年8月30日)

2017年の夏は、あの2-4月のベビメタロスが嘘のように、日本国内を舞台に、5大キツネ祭りとサマソニで盛り上がった。

そのフィナーレとなる白キツネ祭り@大阪Zepp Osaka Baysideで、時間の関係上、ほとんど煽りもないまま進んだセトリの最後、「Road of Resistance」のシンガロング「♪Woo Woo Woo Wo! Wo Woo Woo Woo!」のところで、SU-METALがマイクから口を離し、観客に向かって、サマソニと同じく、日本語で「ありがとう」と言ったのを、最前列にいたぼくは確かに聞いた。その瞬間、ぼくの涙腺は崩壊。ぼくを含め、BABYMETALを愛するすべてのメイトが、生身の三人、神バンド、チームベビメタの存在に勇気づけられ、パワーをもらっている。アーティストがオーディエンスにありがとうと言い、ぼくらオーディエンスもアーティストにありがとうと言いたくなる。お互いに礼を尽くす武道のような関係がBABYMETALのファンベースにはある。それこそが5大キツネ祭りの「紙芝居」に描かれた「メタル魂」なのではないか。

(この項終わり)

 

P.S.

9月6日20:09ごろ、帰宅してたまたまつけたテレビで「The カラオケバトル 歌の異種格闘技戦」をやっていて、カラオケで100点を連発するローカルアイドル出身の13歳が出るというので、ちょっと興味を引かれて見ていたら広島出身だった。お!と思っていたら、案の定、アクターズスクール広島(ASH)の平内真矢(13)で、ASHの説明には先輩としてPerfume、鞘師里保、BABYMETAL中元すず香が画像で出てきた。偶然つけたテレビでSU-METAL。やっぱりテレビ東京はいいね!

平内真矢の歌い方はビブラートを利かせた演歌調だったが、「Time Goes By」の得点は99.543という高得点。だが同じCブロックのジャズ歌手が100点を出したため、準決勝進出はならなかった。