保存版ベビメタ名言集(3) | 私、BABYMETALの味方です。

私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法
-May the FOXGOD be with You-

★今日のベビメタ

本日9月6日は、過去BABYMETAL関連では大きなイベントのなかった日DEATH。

 

<2015年>

●SU-METAL「かかってこいやあ!!!」(2015年1月10日)

2015年1月10日、さいたまスーパーアリーナで行われた新春キツネ祭りの「Road of Resistance」で、SU-METALが叫んだ一言。アイドルでもメタルでもないOnly OneのBABYMETAL道を往く過酷な天命を引き受ける強い決意から発したものだとぼくは思う。

歌詞中、「♪進め!答えはここにある」と歌いながら舞台を指さすしぐさには、ファンとともにあるライブこそ彼女たちの「答え」なのだという意味を示す。だからぼくらモッシュッシュメイト、The Oneは彼女たちを永遠に応援し続けるのだ。

 

●マーティ・フリードマン「BABYMETALは対立を生むところが最高なんだ」(2015年7月)

タモリ倶楽部やバラエティ番組に出演する、妙に日本の音楽事情に詳しい外人タレントだと認識している方もいると思うが、マーティ・フリードマンは、METALLICA、スレイヤー、アンスラックスと並ぶ4大スラッシュメタルバンドの一角、メガデスの元メンバーで、超絶テクで知られるギタリスト。日本の演歌・歌謡曲に惹かれて2004年、あてもないまま日本に移住。相川七瀬のバックバンドを皮切りに、日本でもサポートギタリストとして活躍している。YouTubeの「Char meets Marty Freedman」では、家に籠ってギターばかり弾いていたギター少年の面目躍如。

日本におけるマーティ・フリードマン・バンドのツインギタリストだったのが神バンドの上手(かみて)ギタリスト、大村孝佳神である。

マーティはアイドル愛のあまり、ももいろクローバーZ「猛烈宇宙交響曲第七楽章~無限の愛」にレコーディング参加し、アイドル曲のメタル・カバー「鉄色クローンX」なども手掛けた。

冒頭の言葉は、メタルホリック(Blabbermouth.net)というメタルコミュニティサイトで、大論争となったスレッドから。

「僕はBABYMETAで最高なのは、意見が両極端に分かれてることだと思う。」「そしてそれが素晴らしいものの“証”だと思うんだ」「メタルの純粋主義者が、これは正しくない、メタルじゃない、認めない、ファッキンNo Wayだっていう気持ちも完全に理解できるよ。でも、だからこそ僕はこのバンドが大好きなんだ」と述べ、KAWAII女の子、日本語、合いの手、ダンスなど保守的なメタルではありえない要素と、メタルそのものの神バンドの超絶的な演奏力との融合に「ルールをぶち壊す」という自身にもある革新性を見ている。

だが、これに続くコメントスレッドは、マーティへの批判、BABYMETALへの反感に満ちたものだった。

2016年5月発行のQJ Vol.125では、「“踊れない人たちの音楽”というものすごく古いへヴィメタルの在り方にBABYMETALはまったく新しい調味料を加えたんですよ。」「(スレイヤーとレディ・ガガの)両方と共演できるってことがどれほど特別なことか!」と述べ、同時期の『YOUNG GUITAR』(シンコーミュージック・エンタテインメント)では、「彼女たちがメインストリームになったおかげで、ハードでへヴィなミュージックの寿命が延びました。」と述べた。(P.17)メタル界の頂点を極めた演奏者による最大級の賛辞だと思う。もっともマーティ自身は、「僕は純粋なへヴィメタルにはそこまで興味がない」とも言っている。

ちなみに『YOUNG GUITAR』は、2014年4月号に「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のギタースコアを掲載し、2016年5月号では表紙にMINI-ARROWを抱えたBABYMETAL三人を掲載、BABYMETALの歴史やマーティ・フリードマンのインタビュー、奏法解説を掲載した。

一方、ライバル誌の『GUITAR MAGAZINE』(リットーミュージック)は、2014年5月号に「ヘドバンギャー!!!」のスコアを掲載。採譜は藤岡幹大神である。BABYMETALについては、「2013年にメジャーデビューしたメタルアイドル」という簡単な囲み解説だけだが、同誌にはギター専門誌として、専門学校MIの広告がよく掲載されており、のちに神バンドのメンバーとなった小林信一、LEDA、BOH、大村孝佳、藤岡幹大らが、この号以前から講師として写真付きで紹介されていた。

 

●YUIMETAL「海外の人にも日本語の意味とか曲の魅力とか歌詞の意味を少しでもわかりやすく届けられるように表情とかダンスもやってます。」(2015年8月23日)

この日のTBS「ニュースバード ニュースの視点」は「メタルの復権とBABYMETAL」。

メタルにもアイドルにも無関心と思われる女性アナウンサーに、『ヘドバン』編集長梅沢直幸氏が「メタルとはなんぞや」をレクチャーし、ディレクターの川西氏によるBABYMETALインタビュー、レディング・フェス参戦映像なども盛り込んで、BABYMETALの人気ぶりと、それによってメタルブームが再燃していることを論証するドキュメンタリー番組。メタルゴッド伊藤政則氏も短いインタビューに登場する。

YUIは、スレイヤーのケリー・キングをスキンヘッドなのにヘドバンがカッコいいと言いつつ、海外の人にダンスで歌詞の意味を伝えようとしているのか、という質問に「YUIMETALとMOAMETALはダンスを任されているので、自分たちなりに、海外の人にも日本語の意味とか曲の魅力とか歌詞の意味を少しでもわかりやすく届けられるようにっていうのは、意識するように、ちゃんと届くようにっていうのは、頭の中に入れて、表情とかダンスもやってます。」としっかり答えた。

前年に続き、ガチメイト・ディレクター川西氏の思いのアツさが伝わってくるが、今となってはBABYMEALのインタビューが貴重な資料となった。

なお、インタビューのダイジェストは、同日の「ニュース23」でも放映された。

 

●MOAMETAL「できるだけたくさんの人にちゃんと目を見て自分たちの思いを伝えられたらいいなと思ってます。」(2015年8月23日)

同じく、川西Dのインタビューに答えたもの。リンプビズキットの「My Generation」が最近のお気に入りだという話に続けて、「幕張メッセとか、大きなステージが増えて、遠くのお客さんは寂しく感じるんじゃないかと思うんですけど、BABYMETALのパワーとか、自分たちの思いはみんなに届けたいと思ったから、できるだけたくさんの人にちゃんと目を見て、自分たちの思いを伝えられたらいいなと思ってます」と述べた。

「菊地プロ」と呼ばれる彼女のファンへの思いが伝わってくる。

一度ピットでMOAと目が合ってしまったら、確実に「落ちる」。だって、ニコニコしながら目がウルウルしてて、「会えてよかった」「来てくれてありがとう」って、直接脳に訴えかけてくるんだもん。

 

●Mickey Stanley「Me, too.」(2015年7月?)

2015年のワールドツアー中に行われたNylonのインタビュー。動画自体は2015年9月24日にアップされている。

白人男性のNylonのインタビュアー、Mickey Stanleyが、「怖いものは?」と質問したのに対し、YUIMETALは「おばけ」、MOAMETALは「怒った時のママ」と答えた。これにインタビュアーは顔を真っ赤にして萌え死にし、「Me, too.」と言うのが精いっぱいだった。

 

●YUIMETAL「日本はなんか…ふつうっていうものに気を取られちゃうことが多いけど、アメリカの方は自分らしさをすごい持ってて。」(2015年7月?)

上記インタビューの中で、インタビュアーからアメリカの好きなところは何かと聞かれたYUIは、「自由なところ」とまず答え、続いて冒頭の発言をした。YUIは、さくら学院時代から海外へ住んでみたいという夢を持っており、意外にも優等生ではなく、自由や個性に憧れる強い意志の女の子であることがわかる。

 

●YUIMEAL「白い恋人が好きなんですよ」」(2015年9月26日)

ワールドツアー in Japanで札幌へ行った時の事。今となっては珍しく、三人はリラックスした様子でHBC北海道放送の「イチオシ」に出演。YUIは定番のお土産「白い恋人」の工場見学に行きたいこと、MOAはケータリングに出てきた北海道のコーラことガラナがおいしかったことを力説。SU-は生真面目に、海外での観客の反応を説明。「最初は何だろう?この娘たちという目で見ているんですけど、だんだん曲を重ねていくうちにキツネサインを掲げてコンコンコンとやってくれるのがうれしい」と述べていた。HBCのアナウンサーは、ぜひ「日本代表として頑張ってください」と激励。三人は、直立不動になって「頑張ります!」と述べ、90度以上のお辞儀。なぜ全国放送じゃないんだ。

 

●SU-METAL「いかついお客さんがカワイイなって思って」(2015年10 月)

バイオリニスト葉加瀬太郎のJ-WAVE「ANA WORLD AIR CURRENT」に出演したときのエピソード。

フランスとドイツの観客の反応が違うことや、レディング・フェスで9万人の観客が見に来ていることに最初はびびったが、開演前に円陣を組んで乗り切ったことなど、YUI、MOAが内情を語る中、葉加瀬太郎が「イギリスのお客さんはどう?」と聞いたのに対し、SU-は、「いかついお客さんが前列にいて、怖いなと思っていたら、リンリンリンとやるところ(「ドキドキ☆モーニング」)で、そのお客さんが踊ってくれていて、カワイイなって思って」と述べた。SU-のステージ度胸、クイーンぶりがうかがえるエピソードである。

ちなみに、このとき、将来かなえたい「夢」として、MOAは「葉加瀬太郎との共演」「アイアン・メイデンとのずっ友写真」、YUIは「赤黒コスチュームじゃなくて、ジーパンとTシャツでライブをやってみたい」、SU-は「英語やいろいろな言語で歌ってみたい」と述べた。

(つづく)